SEOで1位なら指名検索広告は不要という論理に異議を申し立て。
まっち(@matchicchi)です。
今日はタイトル通り。昔からあるこの議論。
マーケスクールでリスティングを教える時も8割の確率で聞かれる質問です。
つまり3ヶ月に1回は聞かれていますw
結論から言うと、私は指名検索広告は出稿するべき派です。
理由は5つ。
理由1.指名ワードを含むキーワードすべてで1位を取れていないから。
指名ワードと一口に言ってもどこまでを指名を捉えるかはユーザー次第です。例えば私の会社名は「でじま屋」が正式名称ですが、「デジマヤ」「でじまや」などの表記揺れ。「でじま屋 評判」「でじま屋 口コミ」「でじま屋 営業時間」などの複数ワードなどいろいろあります。
これら全てで1位を取るのは現実的に難しい。
もちろん複数ワードでコンバージョンから遠くなって、指名ワードなのにCPCが高かったり、CVRが低かったりするケースもあります。それら全てに出稿すれば良いというわけではありませんが、ある程度網羅的に出稿しないと機会損失は大きいです。
理由2.掲出する広告文を変更できるから。
広告文は即座に変更したり、いろんなバージョンを入れてABテストができます。SEOもスニペットを変更することはできますが短期的な変更は順位を落とす可能性があるので気軽に行えないという問題があります。
指名検索広告でも広告文によって成果は大きく異なってきます。
理由3.リンク先URLを変更できるから。
これも指名検索広告を出稿した方が良い大きな理由の一つですね。
SEOだとこちらが意図したページに遷移してくれない。LPじゃないページに遷移してしまうとCVRが下がるなどの問題があります。
商品特性にもよりますが購買を目的にした場合、情報を与えすぎると購入に至らないケースがあるので、その情報量をコントロールできるという意味で広告の遷移先を指定できるというのは大きなメリットです。
理由4.検索結果画面の占有面積が広くなるから。
検索結果画面というのは、広告の視認性・タイトルを読む確率など高く、他の広告と比較にならないほど"優良広告枠"だと思ってます。
その検索結果画面の占有率を検索広告を出稿すれば、仮にSEO1位だったとしても、それより広く取ることができます。
また、広告表示オプションなどを使えばさらに面を広げることができます。
理由5.競合他社やアフィリエイトサイトなどへの遷移が増える可能性があるから。
競合他社が意図しているか否かは別にして、競合他社の広告が自社の指名ワードで出稿されているというケースは、有名な商品であるほど発生します。
その時に自社の指名検索広告が出稿されていないと、自社の指名ワードを検索してくれた人に他社の広告が表示されることになってしまいます。
これでもし競合商品にスイッチングされたら大きな機会損失です。
また、アフィリエイトサイトなどが出稿している場合も要注意です。
例えばアフィリエイターさんが人材系のランキングサイトを運営していて、ランキングTOP10をサイト内で解説してます。その10社のうち、提携しているのが7社だったとします。残る提携していない3社の名前で出稿することは十分にありえます。その場合、アフィリエイトの承認ルールに「リスティングNG」と書いてあっても提携していないので関係ありません。また、検索ワードに出稿すること自体は商標権の侵害には当たらないため、差し止めできない可能性があります。
以上です。
結論、ある程度指名検索量や複数ワードでの検索需要がある企業は、指名検索広告出稿を必ずやった方が良いと言うのが私の意見です。でもそれは今現時点(2022年11月9日)の一般論の話です。
ビジネス・商材・マーケットによっては判断は変わるかもしれませんので悪しからず。
ということで終わりです。読んでくれてありがとうございました!
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