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ジリからのエベレスト街道クラッシックルート Day 10 キャンジュンマ

昨晩宿泊したナムチェのサクラロッジでは、ディナーにヤクのステーキをいただいた。

ヤクのステーキ

ハラミ肉に似た感じの味。久しぶりにガッツリ肉を食べて大満足。やはりタンパク質を摂らないとパワーが出ない。

ところでヤクとは?
ヒマラヤの高地に住み、重労働を担う水牛の仲間。でも、あまり働きは良くないらしい。

高地しか住めないヤクを牛と掛け合わせて低地でも活躍できるようにしたのがゾッキョだそうだ。低地と言っても十分高地なのだが。

今朝も5時半起床の6時半朝食。
食堂で朝食を食べていると、なんと上下下着姿の若い女性がザックを背負って現れた。

何事かと思っていると、おもむろに暖炉の前に干してあったトレッキングパンツとシャツを着始めた。
なんの羞恥心を見せる気配もない。

おそらく昨夜干したままで寝たのだろう。
超合理的だけど、西洋人の周りを気にしない行動には驚きだ。

いや、むしろ多分日本人が細かい事を気にし過ぎているのかもしれない。

人生はもう少しいい加減でいいのだ。


今日11月1日は高度順応日。お手軽トレッキングのみで、のんびりな1日だ。

Namche(3,486m)〜Everest View Hotel(3,881m)〜Green Valley〜Kyangjuma(3,623m)  計6.1km

ナムチェを出発すると、すぐに素晴らしい景色が目に入った。天気も申し分ない。

さらにエベレストビューホテルへと進むと、憧れのエベレストが遂に見えた。

右からAama dablam, Lotshe, Everest, Tauche

写真中央左の、雲の右側に頭を出しているのがエベレスト。
ガイドのライさんに何度も山の名と場所を教えてもらうが、なかなか覚えられない。

この素晴らしい景色を高級ホテル、エベレストビューホテルのテラス席から美味いコーヒーとともに堪能した。
豆はヒマラヤ産オーガニックらしい。

今回の旅で初めての優雅な時間だ。

このテラスでのんびりしていると、上品な日本人女性と出会った。

年齢68歳。ガイド兼ポーターとの二人旅で、60代最後のチャレンジとして、僕と同じエベレストベースキャンプを目指しているそうだ。

なんと彼女はアメリカはシアトルから来ていた。米国人と結婚し、長くアメリカに住んでいたが、5年ほど前に離婚。家は売却し、今はシアトルにあるシニア専用住宅で、一人暮らしをしているらしい。

離婚後、日本に戻ろうかと思案したが、日本の堅苦しい生活には戻れなかったという。

まさに人生いろいろ。
お互いの安全な旅を願ってお別れした。

Have a safe trip. See you again!

緩やかな坂を降ること1時間。11時には今夜の宿タムセルクに着いた。

溜まった洗濯でもしながら、のんびりと過ごす。どうやら宿泊客は僕らだけらしい。

主人にこの地の生活を聞いてみた。
「そりゃ厳しいさ」という答え。

夫婦ともにシェルパ族。この宿は借物で、月に1,000ルピーの家賃を払っていると渋い顔をしていた。

えっ、月1,000円? 貨幣価値が良く分からないのであった。

KyangjumaのThamsherku Lodge
午前中は好天だったが、午後は雲が出てきた。

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