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ジリからのエベレスト街道クラッシックルート Day 9 ナムチェ

今朝も変わらず5時半起床、6時半朝食で7時出発。

昨晩も疲れ切って8時に寝た。
好きなアルコールも毎晩缶ビール一缶のみ。
食後のデザートなんてあるわけもなく、超健康的な生活に身体が浄化されていく気がする。

今日の行程も無茶をしてしまった。計900mも登りながら17kmを7時間で歩ききった。

本来なら高山病を避けるため、こんな無茶は避けるべきだろうけど、Jiriから歩き続けてきた僕は、既にこれまでの行程で3,500mに到達しており、高度順応はできているのだ。

本日の行程
Chheplung(2,733m)〜Phakding(2,588m)〜Benker〜Jorsalle〜Hillary Bridge(2,800m)〜Namche(3,486m)


今日のトレッキングは昨日までとは様変わり。山を登る人、降る人、トレッカーにポーター、行商人、荷を運ぶロバやゾッキョの群れが絶えないのだ。

誰にも会わず、どこか不安を抱えながら黙々とトレッキングを続けてきた僕には、青天の霹靂だ。

歩く仲間がいると、自然と足取りも軽くなる。

多くのトレッカーがゆく

トレッカーは圧倒的に西洋人が多い。
ちょっとした驚きは、意外にインド人トレッカーも。

老人クラブの団体旅行かと思えるような年老いた日本人グループにも出会った。

なぜわかるんだろう。こんにちはと声をかけられる。僕は典型的な日本人顔か?

いつか僕もこんな老人ツアーのお世話になって旅をするのだろう。

ガイドがいて、荷物を運んでくれるポーターさえ雇えば、ルクラからナムチェくらいなら意外に高齢者で登れるのかもしれない。

とは言え、ナムチェへは道は整備されているものの急登が続く。
そして次から次へとやってくる重労働のロバやゾッキョ達。

ゾッキョのデカいツノは意外に怖い

この辺りまで来ると、車で上がれる道などなく、全てはロバ、ゾッキョ、ヤク、人によって運ばれる。

さらに進むと有名なヒラリーブリッジが見えてきた。

世界で初めてエベレストを登頂したヒラリーさんの名を冠した吊り橋で、ヒマラヤからの冷たい川の上、高さ135mに架けられている。

ヒラリーブリッジ

60mもの長さのゆらゆら揺れる吊り橋を渡るのはスリリングだ。

一時も早く渡り切りたいと思うのだが、橋の途中で写真を撮る人が後を絶たない。

「頼む〜、早く行ってくれ」と叫びたくなった。

ヒラリーブリッジを渡れば、ゴールのナムチェまでは後一息。

大きな岩山を回り込むと、忽然と建物が建ち並ぶ街ナムチェが姿を現した。

ここはヨーロッパかと思える雰囲気。これほどの街が3,500mもの高地にあるのは驚きだ。

ナムチェの街にはなんでもある
東京と変わらないぞ

この街でなら、しばらく逗留するのも悪くないと思う僕だった。

そして今夜の宿は、サクラゲストハウス。僕の隣の部屋のドアには、なんと三浦雄一郎さんと三浦剛太さんのサインがあった。

三浦雄一郎さんのサイン

光栄である。

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