見出し画像

ポルトガル旅物語 Ⅴ/コスタノバ&アヴェイロ編 ストライプ柄の街

CP Aveiro/アベイロ駅からタクシーを飛ばして約20分。
海沿いの道に整然と並ぶ、鮮やかなストライプ柄の家々の街に着いた。

街の名は、コスタノバ/Costa Nova。
その昔、漁師たちが自分の家を見分けるためにカラフルな色を使ったとか。

還暦を過ぎた僕が言うのも何だが、とんでもなくカワイイ街。
見惚れてしまうほどに美しい。まるで映画の世界に入り込んだような。

思い切って来て良かったと思う。
往路では、リスボンからポルトへの移動途中にコインブラに立ち寄り、結構慌ただしい時間を過ごした。

今日はポルトガル8日目。
そろそろ旅の疲れも溜まっている中で、復路のポルトからリスボンへの移動途中にコスタノバに立ち寄ることを躊躇していたのだ。

しかし、生来の欲深さが僕をコスタノバに連れてきた。


ポルトを十分に楽しむには、3泊では全く足りない。せめて一週間は欲しかった。暮らすように旅をする、そんな旅が似合う街だった。

ポルトで3泊を過ごした僕らは、夜明け前の早朝に、アズレージョで有名なPorto Sao Bento/サンベント駅へと向かった。
今日は、この駅からアベイロに移動し、コスタノバを観光してリスボンへ向かう慌ただしい一日だ。

アズレージョが美しいPorto Sao Bento駅

サンベント駅からローカル電車に揺られること1時間15分、アベイロには定刻に到着した。やはりポルトガルの鉄道は優秀だ。

アベイロ駅から目的地コスタノバへは、路線バスもあるが本数は少なくわかりにくい。そこで配車アプリBoltでタクシーを利用した。
初めてのBolt利用だったが、UberやGrab同様にとても使いやすい。
おまけに安いのだ。10km以上走ったと思うが、1,000円程度の料金だった。

そして、到着した海に面する街Costa Nova。
鮮やかなストライプ柄の家々が、朝日に照らされて一層美しさを増していた。

コスタノバは、朝日が当たる午前中が美しい。

街は決して大きくはない。
ざっと見るだけなら2時間あればいいだろう。
美しい家々を眺めながら端まで歩くと小さな市場がある。
漁師町だけあって新鮮な魚介類が豊富な市場は、地元の人達で賑わっていた。

地元民で賑わうコスタノバの市場

ストライプ柄の家々の裏側には、綺麗に整備された広大な砂浜とともに大海原が広がる。
広大な大西洋の大きなうねりが幾度となく砂浜に打ち寄せていた。

コスタノバで大西洋に臨む。

さて、アベイロの街に戻ろう。
行きと同様に配車アプリBoltでタクシーを呼んだ。
運転手さんによると、コスタノバ周辺の海沿いの邸宅は別荘地として有名だそうで、いずれも数億円で取引されているらしい。

たどたどしい英語で話す運転手さんには、どことなく金持ちを揶揄するような、羨ましがるような、肩身の狭さがにじみ出ているように感じたのは、僕の思い過ごしだろうか。

僕らは、駅手前の観光客で賑わうアベイロの街でタクシーを降りた。
アベイロ駅から徒歩10分ほどの運河の街、アベイロではベニスのようなゴンドラが有名だ。
多くの観光客を乗せたゴンドラが行き交うが、残念ながらエンジン付き。
少々興ざめな光景だった。

アベイロのゴンドラ

この後、僕らは特急電車でリスボンに戻り、最後のリスボンの夜を楽しんだのは言うまでもない。
そして、翌日昼にはドバイ経由で日本に帰るのだが、その前に早朝からトラム28Eを再再度楽しんだのだった。

おしまい。

記事を読んでもらえたことが素直にうれしいです。この記事が何かのお役に立ち、サポートいただければ感無量です。 これからも、アラ還パワーで元気が出る記事を発信していきます。コメントや他メディア(Xなど)への引用も、ぜひお願いします。