ジリからのエベレスト街道クラッシックルート Day 1 カトマンズ
羽田発、バンコク経由でネパール カトマンズに向かう。
バンコク スワンナプーム国際空港は5年ぶりだが、到着早々ウォッシュレットで爽やか気分。
この先のトレッキングは、シャワーも浴びれず、野生爺となるであろう日々を思うと、脳裏に不安がよぎる。
コネクションフライトへのゲートに向かうと、i'm lovin' it マクドナルドがあった。
朝マックでもしようと思ったが、思わず目を疑う。
好物のソーセージエッグマフィンセットが1,000円超えるではないか。
空港だからか?
タイはインフレなのか?
いや、日本の一人負け状態の経済とデフレの結果なんだろう。
海外でしみじみ感じる日本の現実。
FIRE専業主夫生活でプラプラしてる身では何にも言う資格はないけれど。
明日から始まるエベレストクラッシックルートトレッキングでは、三つの不安がある。
○21日間も重い荷物を背負って歩き続けられるか?
最悪時はポーターを雇おう。
○シャワーも浴びれない日々が続く。着替えの服も限られている。
着の身着のまま、野生に戻ろう
○高山病のリスク。5,000mにもなると2割程度の人が途中で諦めるらしい。
高山病は怖いので、事前に渋谷にあるミウラ•ドルフィンズで低酸素環境下での適応能力をチェックをしてもらった。なんと5,000mでもOKとの診断を得た。これを信じるしかない。
まあ、何の不安もない旅なんて、気の抜けたビールも同然。
自らを鼓舞する僕であった。
カトマンズに着いた。
ホテルのあるタメル地区への車中から見る景色に既に頭が混乱してきた。
なんだこのカオスな世界は⁉︎
四方八方からクルマとバイクと人が入り乱れる中を進む。これで事故が起きないのが奇跡に思えた。
絶え間ないクラクションと排気ガス。
目も鼻も口も覆いたくなる。
交差点に信号は無く、警官が交通整理をする世界。
もちろん横断歩道なんてない。決死の覚悟でクルマとバイクの間隙を縫って渡る。
聞けば、電気が安定せず、信号は役に立たないとか。
おかし過ぎる。
僕はこれから世界一の大自然の中を歩こうとしている。なのに、このギャップはなんだろう。
発展途上、貧困の現実を見た瞬間だった。
夕方、今回のジリからカラパタールまで、21日間のガイドを務めてくれるライさんと打ち合わせ。
シェルパ族とは違うが、やはりエベレストの麓に住むライ族出身の28歳のガイドさん。
普段は山の中学校で英語を教える先生だそうだ。
この旅では、21日間のトレッキングに合わせて、英会話集中学習期間としても目論んでいるのだ。
ライさんの人柄も良さそう。頼りにしてますよ!
こうして、明日から始まる大冒険を前に、カオスな1日は終わった。
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