見出し画像

「小説ってどう読めば楽しいの?」と聞かれたので、本気で考えてみた


「なあ、お前って本好きだよな?」

夕暮れのカフェで、コーヒーをすすっていた俺に、親友カケルが突然話しかけた。

「まあ、好きだけど?」

「どうやったら小説って楽しく読めるんだ? 俺、途中で飽きるんだよな」

「……なるほど。じゃあ、ちょっと聞いてみよう」

「え? 誰に?」

「“小説の楽しみ方を知ってる自分” に」

「お前、たまに変なスイッチ入るよな」

「まあまあ、黙って聞いてくれ」

🎭 小説は“映画の脚本”として読め



「まず、小説を“映像化”して読めるようになると、世界が変わる」

「映像化?」

「そう。例えば、『彼は部屋に入った』って一文があったとする。これをただの文字として読むんじゃなくて、頭の中で映画みたいに再生するんだよ」

「おお、なるほど! つまり、脳内でキャスティングすればいいのか?」

「そう! 例えば『探偵』って書いてあったら、自分の好きな俳優を当てはめればいい」

「じゃあ、俺の探偵はトム・クルーズで!」

「お前、それただのスパイ映画になるぞ」

🔄“ツッコミを入れながら読む”のが最強説


「あと、ツッコミを入れながら読むのもいい」

「え、小説にツッコむの?」

「そう。例えば、ミステリー小説で主人公が『これは事故じゃない、事件だ!』とか言ったら、心の中で『いや、さっきまで完全に事故扱いだったやん!』ってツッコんでみる」

「……めっちゃ楽しくなりそう」

「でしょ? 逆に、恋愛小説で『彼の瞳は深い湖のようだった』とか書いてあったら、『どの湖だよ! 琵琶湖? それともバイカル湖?』って脳内ツッコミを入れる」

「それ、もう読み方が芸人なんよ」

🎭 “登場人物になりきる”プレイ


「あと、ちょっとガチな話だけど、小説の中のキャラになりきるのも楽しい」

「なりきる?」

「そう。例えば、探偵小説を読むなら、『もし自分がこの場にいたらどう動く?』って考えてみる」

「おお、確かに!」

「で、重要なのは、『自分がその世界の登場人物ならどうするか?』 を妄想すること」

「それ、めっちゃ面白そうだな」

🕵️‍♂️ “裏のテーマ”を探すと、100倍面白くなる


「あと、小説って大体裏のテーマがあるんだよ」

「裏のテーマ?」

「そう。例えば、シャーロック・ホームズって単なる探偵小説じゃなくて、『論理vs感情』ってテーマが隠れてる」

「……え、それ聞いたらめっちゃ興味湧いてきた」

「恋愛小説も、ただのイチャイチャ話に見えて、実は『人はなぜ恋をするのか』って哲学的な問いが隠れてたりする」

「そう考えると、ただの物語じゃないんだな」

📚「小説、読んでみるか!」


「……よし、試しに一冊読んでみるか」

「お、ついに?」

「まずは、登場人物を俺の好きな俳優で脳内キャスティングして……ツッコミ入れながら読んで……自分ならどうするか考えながら……テーマを探す」

「お前、完璧やん」

「よし、俺、小説読める気がしてきた!」

——小説は、ただ読むだけじゃない。ツッコミ、妄想、映像化。この3つを使えば、どんな本も楽しくなる。さあ、あなたも試してみよう!

AD

サンプルを読んでみる

いいなと思ったら応援しよう!

toshi
読んでくれてありがとうございます😭これからもあたなにとっての「おすそ分け」になる記事を作っていきます✨