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トレド旅行3日目 2024.07.24

 午前中は、地元の農家さんに伺って、カカオとサワーサップの木を植える体験。20センチほど地面を掘って、苗を据える。

農場の入り口

 パブロというおじいちゃんがオーナーのこの農園、陳腐な言葉だけれど本当に美しい場所だった。程よい斜面に並ぶ、適度に管理された木々。その間を2つのクリークが流れていく。その水は山から出てきたばかりで澄み切っている。
 いろんなところをまわっているけれど、「こんなところに住んでみたい」と思ったのは久しぶり。パブロさんの人柄の素晴らしさが、農園をさらによく見せていたのだろうけれど、将来こんな場所を自分も作りたい!と思えた。

旬(~5月)は過ぎたのに、まだ熟しきらないカカオの実(カカオ・ポッド)。
「ほかの奴と同じにはならないぜ」とでも思っているのだろうか。
ちなみに熟すと「Bright Color」になります。黄とかオレンジとか、そんな色。
ボス
側面のあり様が特徴的。上部が開いていて、常に暑い空気が抜けるようになっている。
ケチ・マヤの人々のおうち共通なのか?今度モパン・マヤの伝統的なおうちに行くので比べたい。

 午後は、Maya Rose Women's Groupという、地元の女性たち(ここはとりわけ姉妹で運営されていた)で作られた活動団体にお邪魔して、マヤの文化体験。到着するなり、まず出てきたのがチョコレートドリンク。
 現在、世界で生産されるカカオのほとんどは、保存がきくようにするため収穫後に発酵処理されるそうなのだが、マヤの(少なくとも私が伺ったケチ・マヤの人々の)伝統においては、発酵処理はせず、乾燥させるだけなのだとか。
 収穫→カカオ・ポッドからカカオを取り出す→そのまま乾燥
 数日後、水で洗う→ふたたび乾燥
 乾燥したものを、コマル(下写真)で炒る→薄皮を手ではぐ
 先祖伝来のメタテ(2つ下写真)で細かく挽く→チョコ!

コマル
https://is-mason.co.jp/cacao/chocolatmill/

 その後も、コーヒーやコーンを挽く体験をさせてもらったり、自分が挽いたコーンでトルティーヤを作らせてもらったり、至れり尽くせり。サトウキビを砕く珍しい体験も。

真ん中にサトウキビを突っ込み、両側の棒を回す。

 ダンスもあって、おなか一杯の文化体験でした!