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【全くその必然性のない我が家の息子が、寮制中学に入った話】11『保護者のカガミ〜その2』

待っている間に、さすがの私でさえ「子供3人ここに通わせている」という言葉の意味を考えたら一体どんな人なんだ!!!!!と身構えた。

「こんにちは寮役員のOです」

出てきたのは愛想のよいボブ・ディランみたいな、私たちより少し年上のお父さんだった。話しやすそうな雰囲気に安心して、早速どうしてここにたどり着いたのかの聞き込み開始。

「上の子たち(双子!!)は小学生の時からラグビーやってたんですけど『僕は高校生になったら花園に絶対出る』って言うもんですから、ウチの県内だとラグビーで高校行ってしまうと、どうしても大学の進学が難しくなってしまうので、どこか進学と両立できる学校はないかと探していてここに、、、」

なるほど。ラクビーありきで選択してきたのか。

「他の学校は検討しなかったのですか?」

もうここまで来ると自分たちのためとか関係なくなって、とにかくこの人がここに対してどう思っているのかをイチ読者として知りたい気分で質問を続ける。

「いやいや、方々行きましたよ。N県のSとかも見ましたけど、何か違うんですよねぇ。それにうちの下の子は体調的に寮は無理だろうから、本当ならこちらにお願いしたいけど、手元に置いておくしかないねと家内と言っていたんですよ。でもその話をつい先生にポロっと言ったら『僕たちがその対処方法について学んでおいたら問題ないですか?』って言って、本当に先生方で講習会開いて対処方法を学んでくださって、、、下の子も問題なく寮生活しています。もう、本当にここは先生方の面倒見がいいので安心ですし、適度に離れて暮らすことになるので反抗期も親子関係が良好って方が多いですよ」

ちょっっっ。
何この「ちょっとイイ話」のオンパレード。
この後Oさんにはお礼を言って別れ、またグラウンドの端に腰掛けていたら今度は卒業生によるジャグリングが始まったので、家族で近くに移動して見学し始めたら、、、これもただのジャグリングでは無かったのです。

その3に続く。

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