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【全くその必然性のない我が家の息子が、寮制中学に入った話】6『この疑問はどう解決するのか』

相変わらず、内容も話ぶりも「うますぎる話」と、肝心な校長先生が登場してこない2点に疑問を持っていたのだけど、これには個人的なワケがあった。特に校長先生が登場しないという点について。

息子を塾に通わせ始めてまもなく、私の母親に通塾のことを話したらこう言われたのだ。

「あんた分かってると思うけど、学校説明会にたくさん行って話を聞くと『この学校、この校長先生になら子どもをお願いしたい』ってところが絶対あるから、そーゆーところを探して入れなきゃダメよ。塾が言う偏差値でぶった切った『ここらへんかな?』みたいな決め方は絶対ダメだからね!」

そして母親の話は続く

「あんたの時だってたくさん話聞いてAは校長先生が何となく信用できない。Bは校訓からして気に入らない。Cはそこの生徒がどんなに考えてもあんたより頭良さそうに見えるから違うなって。で、Dは校長先生も話を聞いて信用出来るし、生徒たちを見てもあんたにそっくりな子ばっかりだったから『ここだ!』って」

なるほど。
で、私はDに行くことになったのか。

それはともかく、この話から私の中で『校長先生の話聞かないとダメ』みたいな刷り込みがあり、、、現在の悶々とした状態に至っているのだった。あとは、自分で行った説明会以外にどこにも、あそこで聞いた以上の『バンビ学園』の情報がないと言う点だった。

そんな時、ふと説明会の帰り際に寮監の先生と交わした会話を思い出した。

「本校にいらっしゃったことはありますか?ああ〜(←ものすごく残念そうな「ああ〜」)まだですか、、、是非、実際にいらしてみて下さい!事前にご連絡頂ければ、私がご案内しますし、説明会の他にもクラブ体験の日なんかもありますから、是非一度ご子息と一緒に学校にいらして下さい!」

淀みない口調でそう言い切られ「相当自信あるんだな」と舌を巻いたのは確か。

そしてこの先生がまた、ここの卒業生だというのだけど、、、

まぁ息子を持つ母が見たら「こんな20代の青年になったら嬉しい♡」みたいな爽やかさ。

人の配置が巧みというか、イメージ戦略半端ねぇなぁ。とも言えるわけで、、、

今までの疑問にさらに「私たち、イメージ戦略に騙されているのでは?」が加わり、情報もないし、誰にも聞けないしで、、、

ええいままよ!そっちがそんなに自信あるのなら、いっそ見学にいってやろうじゃないか!訪ねて行って、一気に疑問解決だぜ!

と、先生から頂いた名刺のアドレスに、見学お願いのメールを入れたのだった。

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