医療の進歩だけが本当に幸せなのか
これは
わたしが看護学生だった頃から
疑問に思っていました。
考えたきっかけは
実習での経験からでした。
医療の発達で
助けることができた命
それはそれは素晴らしいものだと思っていました。
しかし
自分の意に反して機械をつけて延命したり
誰も見ることができないから
病院や施設をたらい回しになったり
親から見放されてしまったり
何もかもわからなくなって
死にたい気持ちになったり…
もちろん幸せなこともあると思います。
でも全て幸せとは限りません。
この経験から
医療が発達したからといって
必ずしも
幸せとは限らないと考えるようになりました。
もちろん発達を待ち望んでいる命もあります。
ただ
必ずしも正義ではないということを
忘れないようにしなければならないと感じました。
そのために
わたしたち医療者が出来ることは
患者、家族にちゃんと説明をして
現実と向き合った上で
考えてもらった答えを大切にしていくこと。
そしてしっかり寄り添って
人生を全うしてもらうこと。
これに尽きるのではないかと思います。
人の命の危機に立ち会うのは
とっても心を消耗します。
家族となれば尚更ですし
自分のことであればもっと辛いと思います。
そして、医療に関われば
避けられないと思います。
だからこそ
命についてしっかり考えておきたい。
わたしはどうしたいのか
患者はどうしたいのか
家族はどうしたいのか
何が正しいのか
本当にこれでいいのか
関わることができるからこそ
これからもしっかり疑問に思って
考える癖をつけていこうと思います。
あくまでも
個人の考え方であり
色々な意見があると思います。
それを否定するつもりはありません。
医療者として
考え方が凝り固まらないように
気をつけたいと思います。