1日は24時間しかない。設計に選択と集中は必須。
皆さんこんにちは、まきやんです。
昨日は関東南部を中心に「かなとこ雲」が目撃されたようで、まだまだ夏は続くのかなと思いますが、8月も本日でいよいよ最終日。カレンダーどおりにみるならそろそろ夏も終わりなんじゃないかなと考える日々を過ごしています。
さて本日のお話は、タイトルにも書きましたが「時間」に関する内容になります。
設計の仕事をしていると必ず考えないといけないのが「納期」。
納期をきっちり守って職務を全うするのがプロのお仕事ということになります。
今回は実際に設計実務をこなしていて感じていることをまとめてみました。
決められた納期までに設計図書を仕上げるのがプロの仕事
設計実務を経験したことがない人にお伝えしないといけないのは、設計のプロとして決められた納期までに設計図書を仕上げるのは当たり前だということです。
実際にやってみて気づいたことですが、設計者の仕事はやることがいっぱいで学生の頃に思い描いていたような「自分の好きなように設計する」って実現するのが難しいんですよね。
当たり前ですが1日は24時間しかありません。
25時間とか増えるわけがないのです。若いうちは徹夜すればなんとかなると考えるかもしれませんが、最近は「働き方改革」の影響で長時間労働をするのが厳しくなってきているのが実情です。
限られた時間のなかで、やることとやらないことリストを作って1つ1つ作業を潰していくことが求められています。
ぶっちゃけ無茶な工程はある|仕事と工程の調整力も必要
設計のプロとして納期は守って当然、と書きましたが実際問題として無茶な工程は散見されます。
これは、
・仕事の受注者という低い立場
・工期短縮を絶対条件にしてしまう業界の風潮
あたりが関係しています。
もちろん昨今のコロナ禍で作業工程が合わなくなったという問題もありますが、実際、設計の仕事をとる見積段階で金額と納期がつり合っていないという問題が大きいと考えられます。
常連のクライアントばかりではないため、金額は少なく工期は短く、というふうに設定されることがしばしば発生します。
自分を守るためにも契約の最初の段階でしっかりと見積書には目を通し変なところがないか確認しておくといいでしょう。
また設計の仕事を進めていて、クライアントからの要望をなんでも聞いて手を動かしてしまうのも避けたほうがいいです。
いちいち聞いていたらあなたの頭と手が回らなくなって体調を崩してしまいます。
クライアントからの要望をきちんと整理してリスト化し、
・作業の優先順位をつける
・要望に対してやるやらないをクライアントと決める
・追加の作業に関して追加の報酬または工期見直しの調整をする
を実行しましょう。
納期を守ることは大事ですが、クライアントと交渉して仕事や作業工程の調整をすることも同じくらい大事です。
始めのうちは慣れないかもしれませんが、うまく交渉している会社の先輩や上司などを参考にしながら力をつけていきましょう。
最終手段としてギブアップ宣言を出すのも1つの手
最終手段としてのギブアップ宣言は正直アリだと考えています。
私自身設計の仕事を始めた頃は仕事を請負ってるのにギブアップしちゃっていいの?と思っていましたが、最近は潔くギブアップすることもプロとしては必要なことだなと感じています。
・自身の力量が足りていない
・忙しくてほかの人の手を借りることが困難
・体調を崩してしまい万全の状態で仕事ができない
理由はさまざまあると思いますが、無理なことを無理矢理やらないことは重要です。
これまで建築業界は、その人の健康や家庭環境を度外視して無理な作業をしいてきました。
ICT・BIMなどの技術の発達があったとしても、根本的な技術者不足の問題はつきまといます。
この無茶な業界構造、職場環境を変えていくためにも、一人ひとりの行動を積み上げていきましょう。
まとめ
設計の選択と集中に焦点を当てて、仕事と工程についてまとめてみました。
① 決められた納期までに設計図書を仕上げる
② 作業の優先順位をつけて仕事と工程の見直しの交渉をする
③ 最終手段としてギブアップ宣言する
いずれも仕事をこなしていくうえでは意識したい内容です。
3つ目に関しては真面目で責任感のある人には受け入れづらい選択肢かもしれません。しかしあなた自身が設計のプロとして今後も数多くの仕事をしていきたいのであれば選択肢として持っておいて損はないと思います。
設計の仕事はつらいこともありますが、実際に建った時の喜びもあります。
ともに頑張りましょう。