実用と楽しみと ~ハンカチマスク~
マスクのストックが少なくなってきた。
コロナウイルスの話題が出始めた直後に1箱購入して以来、買い物に出かける範囲でマスクが売られているのを見たことがない。
緊急事態宣言後も出勤している家族がいるので、どうしても残り枚数が気になってしまう。政府が配布する布マスクもサイズが合うなら使ってもらいたいくらいだし。
ということで、近所しか出かけることのなくなった自分はハンカチマスクを使うことにした。
参考にしたのは川辺株式会社のインスタ。
投稿された2月下旬は「もう少ししたら落ち着くだろうから、実際にやることはないだろうな」と思っていたのが懐かしい。
使っているハンカチは紫とえんじ色の和柄のもの。水につけるたびに色水が完成するので他のものと一緒に洗えないのが難点だが、渋色が好みだ。
インスタを見た直後、一応念のためにと100均でハンカチを2枚購入していた。1ヶ月以上たった今、使うとは思っていなかった。
ゴムは細く切った黒タイツ。これもネットで知った。メガネをかけていても違和感無く使えるのがいい。
家にある材料で、折りたたんでゴムを通して、完成。ミシンや裁縫用具がなくてもできるのがありがたい。
ハンカチのサイズがちょっと大きすぎて分厚くなってしまうが、厚みが顔と布の隙間を埋めてくれている。
1時間ほどマスクを外す機会がなければなんとかいけそうだ(長時間だと布の重みで下がってくるので、もう少し薄手か強度のあるゴムを使うのがよさそう)
急な温度差で咳き込んだ際に周りが不快にならない程度の働きはしてくれるだろう。
早速近所の外出で使い始めた。
これまでは近所ではマスクなしの時もあったので、当たり前だけど安心感がある。
自分が好きな柄のものを使っているので鏡に映った顔を見てもストレスがない。むしろ重くなりがちな気分を上げてくれる。
「マスクもオシャレの一部です」という気はないけれど、チークや口紅代わりのようでなんだか楽しい。なんだ、もっと早くやればよかった。少しもこもこした布の下でにやっとしてしまう。
面白いと思ったのは、このマスクをしていると人が少しよけていくこと。
以前、子育て中の方が金髪にしたら変な人に絡まれなくなった話を読んだ記憶があるがそれに近いものなのだろうか。道を聞かれることが時々ある自分には新鮮だ。
今住んでいる地域は普通の白マスク使用か、マスクなしの人がほとんどだ。黒マスクの人もあまり見ない。
初めて使った際にすれ違った小さい子に“ぎゃ!”と言われたので変かな、とは思っていたけれど、この辺で使うにはやっぱり派手なのかもしれない。
まあ、かわいい花柄が似合う方でもないし、ソーシャルディスタンスの面でも役に立っているだろうからいいかな。
まだまだ自粛期間は続くのだから、自分や自分以外の人の安心と気分が上がることを重視して活用していくことにしよう。