【神戸電鉄】2024年06月 戦前生まれのデ101 原型復元プロジェクト第2弾の工事詳細決定!
鈴蘭台車庫で静態保存されている1929年製造の(元)デ101形デ101号車。
デ101は三田線開通に合わせて、1929年に日本車輌製造で製造されました。
全長15,440mmの半鋼製車体で、50‰を走行可能な山岳路線用車両です。
有名な箱根登山鉄道モハ2形(1927年製)、阪堺電気軌道モ161形(1928年製)、一畑電車デハニ50形(1928年製)とほぼ同世代ということで、非常に貴重な車両であることが分かります。
デ101形は1971年に全廃されましたが、デ101号車だけは解体を免れ、鈴蘭台車庫で構内入替車として余生を過ごしてきました。
1983年には大規模修繕工事が実施され、客用扉や側窓の一部がない、上記写真のような姿となりました。
その後も構内入替車として活躍しましたが、写真のように老朽化が進んだため、2015年度末をもって廃車解体されることが決定。
これに対して、解体を惜しむ声が数多く寄せられたため、神鉄ファン有志「デ101まもり隊」によるクラウドファンディング第1弾が実施されました。
1983年の大規模修繕工事当時の姿に復元して動態保存を目指すプロジェクトに、3,705,300円が集まりました。
残念ながら、ブレーキ系・電気系が予想以上に劣化していたために動態保存は叶いませんでしたが、写真のようにキレイに補修されました。
次の段階として、このデ101を現役当時の姿に復元させることを目標にしたクラウドファンディングの第2弾が2023/12/8~2024/3/4に実施されました。この話題は当サイトでも下記のように紹介させて頂きました。
第1目標200万円、第2目標550万円、第3目標1,030万円に対し、最終的には244名、総額4,238,000円の支援が集まったそうです。
この度復元工事の内容が決定し、「デ101まもり隊」のX公式アカウントから発信がありました。
以上が「デ101まもり隊」さんからの発信です。
当初は、第1目標で有馬方・神戸方の前面復元、第2目標で東側面・西側面の客用扉復元、第3目標で東側面・西側面の側窓復元を目指していました。
結果としては、第1目標は達成しましたが、第2目標までは達成できなかったので、折衷案として有馬方前面と東側面のみ原型に復元し、次回クラファンで神戸方前面と西側面の原型復元を目指すそうです。
こちらは神鉄トレインフェスティバル2022で撮影した写真です。
ちょうど有馬方正面と東側面が写っており、
今回、こちらの面を現役当時の姿に復元することになります。
現役当時の姿はこんな感じだったそうです。
詳しくはクラウドファンディングのサイトをご覧下さい。
こちらはクラファン第1弾参加者リターン撮影会で撮影した写真です。
ちょうど神戸方正面と西側面が写っています。
こちらの面は今回手を加えず、入替車の姿を保つことになります。
なお、工事期間は2025年2月下旬から約1ヶ月強を予定しているそうです。
クラウドファンディング第1弾・第2弾とも微力ながら参加させて頂きましたが、原型復元はとても楽しみです!
しばらくは営業車時代と入替車時代の2つの姿が楽しめそうです。
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