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【神戸電鉄】2024年02月 戦前生まれのデ101 復元クラウドファンディング第2弾実施中!

1929年に製造された神戸電鉄(元)デ101形デ101号車。
現在は、鈴蘭台車庫にて静態保存されています。

この車両を現役当時の姿に復元するためのクラウドファンディングが
2023年12月8日から始まっています。

下記リンクがクラファンの詳細ページです。

神戸電鉄「デ101」を現役当時の姿へ!昭和初期の車両を次代に繋ぐサポーター募集!


デ101の詳細やリターン品などがチェックできます。
期間は2024年3月4日 17時59分59秒までとなっています。

当サイトのXアカウントからもチェックできます。


構内入替車時代のデ101
神鉄トレインフェスティバル2015にて

神戸有馬電気鉄道デ101形デ101号車は、
三田線開通に合わせて、1929年に日本車輌製造で製造されました。
全長15,440mmの半鋼製車体で、
50‰の急勾配を走行可能な山岳路線用車両です。

有名な箱根登山鉄道モハ2形(1927年製)、阪堺電気軌道モ161形(1928年製)、一畑電車デハニ50形(1928年製)とほぼ同世代ということで、非常に貴重な車両であることが分かります。

デ101形は1971年に全廃されましたが、デ101号車だけは解体を免れ、
鈴蘭台車庫で構内入替車として余生を過ごしてきました。

1983年には大規模修繕工事が実施され、
客用扉や側窓の一部がない、上記写真のような姿となりました。

その後も構内入替車として活躍しましたが、写真のように老朽化が進んだため、2015年度末をもって廃車解体されることが決定。

これに対して、解体を惜しむ声が数多く寄せられたため、神鉄ファン有志「デ101まもり隊」によるクラウドファンディング第1弾が実施されました。

1983年の大規模修繕工事当時の姿に復元&動態保存するプロジェクトに、
3,705,300円が集まりました。
(第1目標;150万円 第2目標;390万円 第3目標;525万円)

補修工事前の車両チェック段階にて、電気系統・ブレーキ系統に予想以上の劣化が判明したため、残念ながら動態保存は叶いませんでしたが、下記写真のようにキレイに補修され、現在は鈴蘭台車庫にて静態保存されています。


第1弾クラファンで補修され、静態保存されたデ101
神鉄トレインフェスティバル2022にて

第1弾のクラファンで1983年大規模修繕工事当時の姿に復元されたデ101号車ですが、今回のクラファンでは現役当時の姿への復元を目指しています。

なお、現役当時の姿への復元を目指すにあたり、3つの目標(ストレッチゴール)を定めているそうです。


第1弾クラファンで補修され、静態保存されたデ101
正面の3枚窓はHゴムで固定化されています。
2021年撮影会にて

第1目標は200万円。
現在、正面の3枚窓はHゴムで固定化されていますが、これを現役当時と同じ木枠タイプに復元します(3枚✕前後2ヶ所=計6枚)。
また、パンタグラフの摺り板部分に絶縁工事を施し、屋外で他の電車と並べて展示しやすくします。


第1弾クラファンで補修され、静態保存されたデ101
客用扉と側窓は封鎖またはHゴムで固定化されています。
2021年撮影会にて

第2目標は550万円。
構内入換車への改造時に鉄板で封鎖されてしまった客用扉(片面2枚✕左右=4枚)を復元します。
また、開閉に備えて扉横の戸袋窓部分も一部を復元する予定です。


第1弾クラファンで補修され、静態保存されたデ101
客用扉と側窓は封鎖またはHゴムで固定化されています。
2021年撮影会にて

第3目標は1,030万円。
構内入換車への改造時に鉄板で封鎖&Hゴムで固定化されてしまった側窓部分(片面13枚✕左右=計26枚)を、現役当時と同じ木枠タイプに復元します。
また、工事を施工した車体への塗装を実施します。

第3目標まで達成すると、現役当時の外観がほぼ復元できるそうです。


第1弾クラファンで補修され、静態保存されたデ101
車内の様子
2021年撮影会にて

現在の車内はこんな感じ。
客用扉も側窓も塞がれているのがよく分かります。

こちらの写真は第1弾クラファンに参加した際のリターンとして開催された、限定撮影会で撮影した写真です。


第1弾クラファンで補修され、静態保存されたデ101
2021年撮影会にて

今回の第2弾クラファンに私も微力ながら協力させて頂きました。

2024/2/18現在、2,402,500円が集まっているようで、
第1目標はなんとかクリアしましたが、第2目標にはまだ程遠い状況です。

いち鉄道ファンとしては、やはり第3目標まで達成して現役当時の姿をみてみたいのが本音です。

箱根登山鉄道モハ2形(1927年製)、阪堺電気軌道モ161形(1928年製)、一畑電車デハニ50形(1928年製)とほぼ同世代の神戸電鉄デ101形。

戦前製の吊り掛け式旧型車、しかも50‰の急勾配にも対応可能な山岳路線用車両ということで、全国的にも貴重な車両です。

クラウドファンディングの詳細はこちら。

神戸電鉄「デ101」を現役当時の姿へ!昭和初期の車両を次代に繋ぐサポーター募集!


是非とも現役当時の姿を見てみたいです!

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※ おまけ

こちらは入替車時代に一般公開されたデ101の走行動画です。

2015年度末での解体が決まったため、最初で最後のお披露目運転が2015年10月に神鉄トレインファスティバル内で実施されました。

その後、前述通りの経緯で第1弾クラファンが実施され、現在に至ります。


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