バティスタについて思うこと
まったくをもって意味のわからない記事が上がっていた。
まず、再契約すべきか否かという点については、再契約する前にやるべきことが残されていると思う。
それは、今回のドーピング検査で陽性になったことが故意ではないことをきちんと証明することである。
もちろん、間違いを犯した選手に機会を与えることも必要だとは思う。
ただ、それは野球とは関係ない間違いを犯した人間に対してであり、
野球に関する間違いを犯したのであれば、
故意ではないということをしっかりと証明しなくてはならないと思う。
故意でないことを証明するには服用したサプリを明確にし、検査するしかないと思う。
そして、そのサプリを何のために服用したのかということも公表は個人情報に関わるので、球団ならびにNPBに報告する義務は生じると思う。
米軍施設でJADAの認証を受けていないサプリということだが、
日本やNPBだけが特別な基準を設けているわけではなく、
国際基準に準じているのだから、それらの認証を受けていないサプリメントを口にすること自体アスリートとしての意識が低すぎるということになるだろう。
うっかりドーピングという言葉があるが、これは風邪薬や胃腸薬、目薬、増毛剤など身体の増強以外の健康維持のための薬品に禁止成分が含まれていた場合のことを指すのであって、彼が服用したものがそういう効果があって服用する必要性があったならそのことを言えばいい。
また、人格者であることと犯した過ちとを並べて議論するのはナンセンスである。
事実はバティスタのドーピング検査から陽性反応が出たということだけなのである。
彼が故意かそうでないかを判断する基準は先に書いたように服用したサプリを明確にし、そのサプリを服用した目的を明確にすることしかないのである。人格者だから故意に摂取しないということはあり得ないのである。
広島球団を責めるのはお門違いという筆者だが、検体Aで陽性が出てからも試合に出し続けた罪は重い。
抹消して検体Bで陰性となれば、晴れて試合に復帰させれば良いだけの話である。
これまでのドーピング検査でABの検体で陽性が陰性にひっくり返ったことなどほぼないのである。
バティスタの名誉云々は陰性になれば晴れるのであって、出場し続けることは広島球団の勝敗に関わる問題に過ぎない。
これは、カープファンを筆頭にすべての野球ファンへの裏切り行為と言える。
「正義マン」という表現をされているが、確かにネット上で行き過ぎた正義をかざす人は多数見られるし、そういう人たちは私個人としても本当に辟易する。
ただ、この問題は「正義マン」で片づけていい問題ではない。
過剰な正義を振りかざすのはよくないが、野球ファンが今回のことに対して意見をいうことはある意味当然なのである。なぜなら、ドーピングという行為はすべての野球ファンを裏切る行為であり、すべての野球ファンが被害者ともいえるのである。
NPBの判断も実に甘いと思う。筆者が例に出した陸上選手は2年間の競技停止命令が下っている。バティスタについては6ヵ月であり、しかもオフシーズンも含めた6ヵ月なのだから、野球ファンから不満が上がってくるのは当然だろう。
私が思うのは1つ。
再契約をするならば、故意でないことを証明してみせろ!
この1点につきる。
故意であるならば、下された処分はあまりにも軽すぎると感じる。