NPB版ルール5ドラフトを考える

「現役ドラフト」を選手会側が主張をしているらしい。
現役ドラフトとはMLBでいうところのルール5ドラフトのことである。
ルール5ドラフトとはロースター40人枠から漏れた選手を他球団が獲得することができるドラフトのことで、獲得した選手は25人枠に必ず登録しなくてはならないというルールがある。
要するに有望な選手の飼い殺しを防ぐシステムである。

これをNPBで導入するためには、40人枠という概念がないため難しい。
そこで、出場選手登録日数で区切りをつけることがスムーズかと思う。

対象となる選手
・18歳以下で入団した選手は入団後4年以上、19歳以上で入団した選手は入団後3年以上経過していること。
・直近2年で出場選手登録が60日以内の選手。
・直近2年以内に故障者リスト(※)に含まれていない選手。
※故障者リストというのもNPBにはないので、新設する必要がある。
 故障者リストに入った選手はシーズン終了まで一軍・二軍問わず試合に出場することはできない。その代わり、チームは支配下登録選手枠をあけるものと同じとする。故障者リストの登録は7/31までとする。
この故障者リスト制度を作れば、今年のロッテの大嶺投手のようなケースも救うことができる。

また、獲得について
獲得できるのは各球団から2名までとする。
獲得した選手は30日以上出場選手登録をしなくてはいけない。
30日未満の場合は旧球団が望む場合は戻さなくてはいけない、望まない場合はこのドラフトの対象選手となる。

こんな形でいかがだろうか?

ちなみにこのルールで施行した場合、スワローズで対象となるのは
※2017年の出場登録日数がカウントできないので、2018年に30日以内の選手を対象とする。
※故障者リスト制度はないので、8月以降試合に出ていない選手を故障者リストとする。
※退団した選手は対象外とする。
・館山昌平 16年目 11日
・山田大樹 12年目 8日
・村中恭兵 13年目 13日
・岩橋慶侍 5年目 0日
・屋宜照悟 6年目 0日
・田川賢吾 6年目 6日
・平井諒 9年目 0日
・西田明央 8年目 19日

ただ、このルールだと指名された選手に拒否権を与えなくてはいけないのではないかと思う。
MLBのルール5ドラフトでは40人枠から漏れた選手が対象なので、すでにその年にメジャーの試合に出場することができないところから、メジャーへ出場できるようになるわけだから、断る選手はいないだろう。
だが、上記のルールだと来期は所属チームの一軍で活躍できるところまで来ている選手もいるだろうから、そういう選手には拒否権も必要になってくる。

微調整は必要だと思うが、そう悪くない制度だと思うのだが、いかがだろうか?

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