やりたくないことを、やらない練習。
子ども達に「なんで勉強しなくちゃいけないの~?」「なんで宿題やらないといけないの~?」って何度となく聞かれて、いつか良い答えを探したいと思いつつ、とりあえずは自分自身がそう教えられてきたように言ってしまってきた。
社会に出て、やりたくないことを頑張ってやる練習だからだよ。
やりたいことも、つまらないことも、根性でやり遂げる。そう教わってきました。途中からは独自の理論で、やりたくないことほど先にやった方が良いという方法も加わりました。
本当に???
勉強は、確かにそんなに好きではなかったかもしれないけれど、やりたいことを頑張ってやる練習だけだったとは言えないなと思う。
(無理矢理かもしれないけど)国語の時間に覚えた詩が、普段のふとした風景とともに浮かんできて、なんだか何倍にも素敵に思えたり。
小論文で、自分自身の思考と文字列との間にある溝について悩みつつ、それがあるから書くのかなと思ってみたり。
美術の教科書にあった絵に心を鷲掴みにされて、インターネットもなかった時代に情報をかき集めて美術館に行ったり。
物理の力学で、放物線の頂点では速度がゼロになっているということに、とんでもなく感動したり。
そういうことをちゃんと伝えないと、子ども達はまたまた私のように、やりたいことを封印してやらなきゃいけないことを頑張るような人であることを押し付けちゃうことになるのではないかしら…。
それは困る。
やりたいことを大切にできる人間になってもらいたい。
お互いにやりたいことをできるようになりたい。