距離感
自分自身と、人との距離感について考えてみようと思う。
先にお話したように、私は自分の職業をひた隠しにしているので、相手が誰であれ職業を知られる程には近づきたくないなと思ってしまう。
もちろん、何の偏見もなく、普通に接してくれる人もたくさんいるのはわかっているけれど、「お医者さんなんだ~、スゴいですね」とか「お金持ちなんだ~」とか、そんなことが多い。
スゴいって何がかなぁ、お金持ちってどの程度なのかなぁ…モヤモヤする。
だから、新しい場所に行くことはスゴく辛い。嫌だな、嫌だなと鬱々とする。特に子どもの親として出会うことがキツイ。そもそもの私をご存知ないワケなので。
美容院やマッサージは同じお店、同じ担当者を死守する。それでも、アシスタントさんなんかが、「今日はお仕事お休みですか~?お仕事何されてるんでしたっけ?」なんて話し掛けてくれたりするのを阻止するには寝たふりしかない。面倒だからと会社員ですなんて答えると、嘘が嘘を呼ぶことになって、もうそこのお店には行けなくなってしまうから。
同業者と高校時代からの友人だけが、心から普通に会える相手。高校時代の友人達は、お互いが何者でもなかった頃を知っている。結果の今であり、それ以上でも以下でもない。受験勉強に苦労していたことも、お互い良くわかっている。本当にありがたい。
もっと新しい知り合いともあっけらかんと付き合っていけたら良いのだけれど。