ハローグッバイ
もう何十年も前の話になるが、地元にあったハローマックという玩具屋が大好きだった。お城のような店構えに、カラフルでポップな看板。当時小学生だった私は、子ども心をくすぐられまくっていたのを覚えている。
あれから時は流れて、いつの間にかハローマックは閉店していた。
現在は、ほぼ居抜きのような状態でアダルトグッズの専門店が入っている。つまり「子どものオモチャ屋」から「大人のオモチャ屋」になるという、まるでギャグのような変貌を遂げたのだ。
当然、取り扱っている商品は全くもって違う。
それでも、幼い頃ワクワクしながら来ていたこの場所に、大人になった今も同じようにワクワクしながら訪れている。
受け取り方によっては皮肉に聞こえてしまうかもしれないが、私はこれを美しい話だと思っている。