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【不妊治療記録vol.38】あっけないSEET法

 31歳から妊活を始めた私と夫(35)。生理は超順調、生理痛も一切なし、婦人科検診も毎年クリア。夫の海外転勤に伴う海外生活でも引き続き不妊のため、日本に単身帰国しての体外受精(自費)へ。最初は私が不妊なわけがない!と思っていたけど実は”妊娠しない側”だった私たちの不妊治療記録。

いよいよ迫る移植日

 医者から事前に指定された移植日に近づいてきた。この日は内膜など子宮内の状態チェックのために病院を訪れた。

医者「無事移植日に移植できそうです。では次回はまた移植日に来てください」
「すみません。私SEET法希望しています」
医者「あ、失礼しました。では休診日挟むので二日連続で恐縮ですが移植日の前日にお越しください」

 SEET法というのは移植する受精卵の培養液を移植前に子宮に注入し、受精卵が着床しやすい環境を作るものだ。病院の説明にも移植日2〜3日前に行うと書いてあったし、ネットでSEET法の体験談も読んだが同じだった。

「SEET法って前日にしてもいいんですか?」
医者「はい。全く問題ないです」

 あまりのあっさりとした回答に、「SEET法ってあんまり意味ないんじゃ?気休め程度かもな」と感じていた。まあ1%でも確率が上がるなら費用的にもすごく高いわけではなかったからやってみるか、という軽い気持ちであった。

SEET法、あっけない

 そして迎える移植日前日。私の通っているクリニックでは採卵と移植は診察時間外に行われるためSEET法も同じなのかと思ったが、診察時間内での来院を言われた。
 内診室に呼ばれると先生がやってきて、器具を膣の中に入れてチューブ?でSEET液を注入された。3秒もかからなかったし、もちろん痛みも一切ない。液体が多いのかお尻の方までぐっしょり濡れていた。
 SEET液を入れた後は看護師にティッシュを渡され、拭いた後にそのままお会計。医者による診察も特になかった。というか診察しても話すことないから別にいいのだが…。
 この一瞬のために課金しているのかと思うと高いと感じてしまうが、妊娠する確率が少しでも上がればという願掛け的な意味で試すのはいいんじゃないかと思う。

SEET法が終わったその後

 SEET法を行ってる間は痛くないのだが、しばらくすると膣がジンジン染みる感覚があった。自分の体液じゃないから染みるのかな?ジンジンすることで、自分の子宮が着床しやすい環境に変わっているような気がしていた。
 いよいよ翌日は初めての移植。明日の移植のために元気をつけようとそのままランチは奮発して鰻重を食べに行き、満足して帰路に着いたのであった。

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