【不妊治療記録vol.9】FT手術する?しない?
手術が怖い
帰宅後ネットで調べると、FT手術に関するページがいくつかヒットした。中には実際の手術の様子をイラストで表していたものもあった。イラストを見ると、子宮から細いFT用のカテーテルを通して卵管に通し、そのカテーテル内にあるバルーンを膨らませて卵管を広げていくというものであった。
卵管造影を終えたばかりの私にとって、「造影剤を入れるだけでも激痛なのにカテーテルを入れるなんてとんでもない!」と思っていた。
妊娠率が上がるなら…
気になる妊娠率であるが、以下のような記載を見つけた。
手術といってもメスで切るわけじゃないし、私のように両側が狭窄していれば閉塞よりは軽度だから20%以上は妊娠率が確保できるだろう。FT手術後しばらくは妊娠しやすくなっているから、闇雲にタイミング法を続けるよりは確率が上がるし、もし私の卵管と夫の運動率が原因であればきっとすぐ妊娠できるはずだ。
夫の後押し
いろいろ調べていくうちに妊娠する可能性が広がるなら…と思いつつあったが、やっぱり手術は怖い。静脈麻酔も怖いし、寝てて覚めなかったらどうしようなど考えていると、夫が帰ってきた。
夫「お疲れさま。今日どうだった?」
私「卵管造影がめっちゃ痛かったの!!いきなりMAXの痛みきてパニックだった」
夫「そんな痛かったんだね!麻酔もないもんね。それで結果どうだったの?」
私「両側が狭窄って言って狭くなってて、手術を勧められたんだよね」
そこで夫に調べたFT手術の内容と、その後の妊娠率について説明した。 すると夫から即答で「じゃあ早く手術しないと!」と言われたのだ。
私「でも手術したことないから怖いし…麻酔から目覚めなかったらどうしよう」
夫「手術って言ってもカテーテルでしょ。俺メスでやるのに(笑)大丈夫だよ!」
確かに夫の手術の方が話を聞いてて痛そうだ。メスで切って血管を触るなんて…。今思えばあっさりと「やります」と回答した夫はすごい。
どこまでも確率主義な夫
夫からは、シンガポールに行く前にわかった原因は全て潰そうと言われた。シンガポールにいけば医療費も高いし、せっかく検査したんだから可能性は全て潰した方がいいと。
夫「もちろん手術は強制しない。俺は手術するけど、その後タイミング法やって妊娠しなくて”あの時FTやっておけばよかったな”って思うくらいなら、FTやってから渡航して、タイミング試した方がいい。そこで妊娠しなかったら体外受精に行こうとか思えるわけだし」
確かに夫の言う通りだ。後でやっぱり手術してないから妊娠しないんだ…と思うより、原因を潰したほうがうじうじしやすい性格の私にも合ってる。何より夫も手術をするんだから、と言った事実が私を後押しした。もし夫が手術せず、検査に行かず、「手術しなよ」と言ってきたら腹立たしいかもしれないが、夫も同じだと思えば心強かった。
私「わかった。じゃあ手術する!」
こうして病院へ再度予約をとり、診察の際に詳しく手術内容を説明され、手術日程が決まったのであった。そして2023年5月某日、手術をすることになる。