鬼様のブランチ29(無料回) 中高年がゲームブックをやっている回
今回の鬼ブラ!
・35年前の娯楽が流行している……?
前回の鬼ブラ!
・理系のババアとジジイが解説する悪のテクニック。みんなにはナイショだよ。医者にもナイショ。
令和にゲームブックやってんのはどこのどいつだよ(笑)。
俺と甥でした。
そこからTPRGの素養のある親戚に流行りつつある。
「ゲームブック」という文化そのものを濃ゆく解説する回とかではありません(俺はこの年までほとんど知らなかったので)。クリアできない者たちが相談しあってるだけ。
『ネバーランドのリンゴ』(1986年刊行)流行中
序盤ってもう手癖で回っちゃうじゃない?
この「手癖」が間違ってる可能性あるのかしら。製作者の意図してないヘンな回り方してるみたいな……。
ヌー拾って卵拾って蚊まんじゅう拾って、キャメロットは行くじゃないですか?
そんで戦斧買って教会行って、南で悪いエルクをボコしてカツアゲして、精力剤買って南西に向かって琴爪と鏡の楯を回収、あめ買って食ってからのラッコ……みたいな流れ? をオーソドックスと思ってんの俺だけ?
私もそれに近いわね。武器ダイスが良ければそのまま南西行って、鏡の楯取って、キャメロット行って細かいもん質に入れて、クリスタルの剣買ってる。
俺つい弁当とか薬を多めに買っちゃうし、大道芸人を見るたびに無意味にチップやってるから、クリスタルの剣ぜんぜん買えない。
そのコースだとそんなに弁当いらなくない?
通るたびにやるチップと同じ、「気持ち」です。
俺は東に直進して初期武器で竜に挑んでる。
なんでなの? それめっちゃ頭の悪い子供がやるムーブじゃない?
お前たちは一周でアイテムや情報を多く拾うプレイングなのだろう。俺はフラグ立てまくって呪文を回収しようと思って。
ほう、性格。
金がもっと欲しいわね。意外とカツアゲできない。大道芸人を狩ればチップをパクれるかと思ってたけど……。
ひどい!!! 性格!!!!
これ言ったらあれだが、KP立てるTRPGと違って自分しか見てないダイスだから…………子供とかはズルするよな。
あ~ね。
「ここで8が出さえすれば!!」と思うこと多いわね。2D6の期待値は7だから、あんたの言ってたように攻撃ポイント8というのは「初期値でもまあいけるライン(42%)」で、ちょうどヒリヒリする。
9になると30%を切るから一気にしんどい。回復薬の類を持ってなければ撤退。
道ってどこも双方向なのに、やっぱキャメロット西門に行っちゃうと、もう薬屋にしか行けないですよね? ミスなのか、そういうもんなのか? だいたいのプレイヤーは東から入るだろうし、親切心による誘導なのかも。
「ティルト3人の命」というのもちょっと説明してほしい……。
猫だからたくさん命があるのか、マジで3匹パーティで1匹ずつ死んでいくのか? 後者なら1匹死んだ時点でもうやり直したい。こんなカワイイ猫の妖精……。
カワイイ猫の妖精の初期値で竜に殴りかかってるくせに……。
ババアんところで出される論理クイズ、いきなり応用問題の類なので、「これ対象年齢何歳の本!?」とビビッた。これで遊んだ子供は賢くなることだろう。
ゲームブックって実況動画とかあんのか?
ゼロではないですが、マジ「ゼロではない」くらいの数です。テキストぎっちりだから、実況するの大変でしょう。
こと『ネバーランドのリンゴ』では、実況者を二人しか確認できませんでした。(なにしろ少ないので検索すればすぐわかると思いますが、ネコと千早です)
初見でズルなしでこれ実況しようと思ったら、ものすごい長尺になるだろ。
俺の見たほう(ネコ)はだからズルしてました。パラグラフ先で死んだら「今のなしなし、ロード」って戻るタイプの。
じゃないとテンポ悪すぎて動画にするの厳しいですよね。見てるほうもそのズルはしてもらったほうがいい。
ほう、実況動画があるのね。「自分の解釈が合ってるかどうか」を知るためにちょっと見たい。
たとえば24番の護符って、所持品扱いだし、「呪文」ではないの? つまり、この魔法は死んだときに持ち越し対象なのかどうか。
あー、俺は呪文メモに書いちゃった(持ち越しちゃってる)けど、所持品だから本当はダメかも。
麻袋は水の容器にならないけど、「それに入ってる長ぐつ」はどう?
衛生的じゃなさすぎる~。
水すなわち飲用ではないですけどね。でも入れるだけ入れたって持ち運ぶの大変だろうし、長ぐつは携行容器としては想定されてないと思いますよ。とか言って進んだ先で容器になってたらすみません。
俺がKPなら「水漏れする素材かどうか」の判定ロールつけた上で許しちゃうかも。
あと呪文を持ち越せるのは、それこそ「ネコにはたくさんの命がある(この説の厳密な原典を知らんが何世紀も前から存在する世界的なおとぎ話であり、作者も知っているだろう)」から魂が記憶つきで巻き戻ると解釈しているので、その護符? を俺は知らんが、此紀が「これは持ち越せるのでは?」と思ったのなら、持ち越しOKの判断を下すかもしれん。
刹那KP、此紀様に甘いですよね。
口車で勝てないだけだ。TRPGでは「頭を柔軟にして、使えるもん使うのが楽しい」という面もあるし。有人処理の臨機応変さが活きるところだ。
ゲームブックは、作者の想定外のことをしたら話に矛盾が出てしまうから、示唆されてない使い方はしたらダメだろうな。
TRPGやってる者ならスマホにダイスアプリが入ってるよね
『ネバーランドのリンゴ』は現在、Kindle Unlimitedの対象作だし、文章が読みやすくて挿絵がカワイイのでお勧めです。
あと最近のやつだと『護国記』が難易度そこまでではなくて、ループぐるぐるとサクサクの両方を味わえてよかった。
みんな詰まるであろう箇所がわりと序盤にありますが、そこはみんな詰まってるから攻略を見てもろて。
『護国記』は「ルンゲシュタット中央広場からゲヒルンレギオン宮殿を通ってクレセン・グ・エディン調停寺院へ」という(本当にこの名前です)俺には覚えられんぞという固有名詞が多いので「大丈夫かしら……」と最初は不安になったんですが、人名や施設名は全部覚えなくても大丈夫。
多くのゲームブックはサイコロやマッピングが不可避とのことですが、『護国記』はそういうのナシで、ノベルゲームを電子書籍に落とし込んだ感じなので、入りやすかったです。
そのマッピングが面白いんだろうよ。
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