鬼様のブランチ 「おいっ、クリスマスプレゼントだぞっ!」
今回の鬼ブラ!
・クリスマス当日。みんな~っ、お待たせ~っ! 俺だよ~っ!!
前回の鬼ブラ!
・クリスマス準備回。良い子のみんなっ、欲しいものを言えっ! 言わんかっ!!
メリークリスマス💢
おいっ、これお前の姉弟子に渡しとけっ!!
ああ、どうもありがとう。
この箱はアクセサリーか?
カルティエの、いい匂いするロウソクだ。
アロマキャンドルか。
此紀がこういうものを使うかな……。
これ、たぶんお前の想像の10倍の値段したぞ!
あいつは部屋でいかがわしいことたくさんするのだから、その時に焚いてムーディーにしたらいいだろ。けっこう考えて、合うと思ったものを買ったのだ。
おや、それはどうもありがとう。渡しておくよ。
それはそうと、何を怒っているんだい。
前回、俺に説教をくれたことを忘れているのかっ!
ん? したかな、そんなこと。
おや? 幸せなはずの女
…………。
あれ? クリーンな男と過ごしているんじゃなかったのか。
フラれたのか?
い………嫌な男だな!
その、向こうに急な事情ができたので、早めに切り上げて帰ってきたのだ。
お前それ、二股かけられてるぞ。
クリスマスに入る急用は全部ウソだ。お前もわかってんだろ。
いや、向こうの……母親が倒れたという連絡があり……。
100パーの嘘つかれてんじゃねーか。
別れろ、そんな男。
…………。
………………。
…………んもーーーっ、その男の名前は? SNSやってんのか?
え、わからない……。
名前は、○○……下の名前は○○○。
金沢の大学出てる51歳か?
あっ、そう。そう言っていた。
んー、んー………。
あっ、本当に母親に何かあったっぽいな。妹がそのことをフェイスブックに書いている。
緊急手術になったそうだが、そんな命に関わる病状とかではなさそうだ。
そ………そうなのか。よかった。
すごいな、そういうことがすぐにわかるのか。ありがとう、わざわざ調べてくれて。
善のネットストーキングをしてしまったぜ。
まあクリスマスだし、お前が笑顔になってよかった。
これもまたサンタの仕事だ
あっ、お前、ちょっと来い。
これやる。
はい?
俺にですか?
皇ギにだ。
デンツの手袋だ。スマホの操作に干渉しないものを探した。デザインもシンプルなヤツにしたから、使いやすいだろう。
? 姉貴が………青柳にでも注文してました?
俺というサンタがわざわざ買ったんだっつーの。
まあ、お前の姉は納税額が多いから、その返礼品みたいなモンだと思ってくれ。
俺が突然渡すより、お前あたりからもらった方が嬉しいだろう。
はあ、どうも……そうかなあ。
では、刹那様から頂戴したことを伝えますね。
いいから、お前が買ったことにしとけ。
これで口裏を合わせたからな。以降は設定変更すんなよ。
はあ……。
甘さを届けるぞ
はいよ!
キレイな飴、お待ちっ。
キャーッ、かわい~~っ!!
キラキラでキレイ! 本当に宝石みたい。
この店はキレイな飴を売っていたなと思って見に行ったのだが、「宝石っぽさ」のあるヤツが意外とこれしかなかった。
すごい安く上がってしまったが、高いものはもうたくさんもらっただろう。これからもらうのか?
昨日2人に会って、今日は3人行くところ。
あ~ん、うれしい。サンタさん、ありがとう♡
宝物の棚に飾っておこ! でも見てると食べたくなっちゃうかな~?
フッ、おっさんをハシゴするのにカワイイやつめ。
さて、ここからがチャレンジだ
おい西帝っ! 口裏を合わせるのが面倒くさいから、その柱の陰から見てろっ!
はい? はあ……。
おーいっ!
みかきち~っ!
メリークリスマス!
浮かれたやつが来た。
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