タペストリー31 「ここは暗い、だから明るいほうへ行く」
今回の織り方
・蜂の残した針 29話の模様について
・セレブ妻の転落よりも、再生のほうに興味がある
・ガラスの靴を履けないシンデレラに価値はないのか
前回の織り方
・俺だけはトクベツなおじさんでいたいの……ミ☆
ゴールはわからずとも、明るいほうへ
最近、Kindle Unlimitedでレディースコミックとか読むのだ。
「悲惨な結婚! モラハラ男にマザコン男」とか、「勘違い女に天誅!」みたいなヤツ。
読むな。
読んじゃうのだ。
その世界で「スーパーの品出しのバイト」は二種類の描かれ方をするなあと思って。
……惨めな労働の象徴とか?
一種類目は、そうだ。
夫の権力を笠に着ていた勘違い女(レディコミは「勘違い女」という呼称が大好きだ)が、一転、夫の事業が失敗して、セレブだった過去もむなしくスーパーでバイトしている姿を目撃される、そういう描かれ方。
もう一種類あるの?
主人公の主婦がそれを選ぶ場合、働き甲斐のあるステキな業務として描かれる。
ああ、はいはい。完全に把握した。
しかし、俺は思うのだ。
一種類目のヤツ、元セレブ妻だって、たくましく生きていて立派じゃねえかと。
その通りね。
あとYouTubeで、いっぺん出来心で「なんJまとめ」を見たら、ずーっとそれ系がリコメンドされるようになってしまい、たまに見るのだが……。
見るな。
見てしまうのだ。
そうすると、
ここから先は
1,937字
/
31画像
¥ 200
サポートをしていただけると、逆にたぬきを化かす会が元気いっぱいになります。