タペストリー14 「女医が教え続けている本当に気持ちのいいこと」

今回の織り方
・『蜂の残した針』13話　の模様について
・あんまり真実の話をするな、俺に効く。
・幸福必勝法／弥風がして刹那がしないこと

前回の織り方
・せつぴっぴはユニコーンと乙女を一人二役でできる。

俺はその口に手を入れることができない

刹那

ヒエ～。
聞きたいのだが、女ってみんなこんなに「真実」の話をしているのか？　女子会で話していることって、男の悪口、女の悪口、そして真実の話？

此紀

黒いウサギの話？　あれは、あんまり真実の話をするもんじゃないという警告のためのおとぎ話でしょう。それを直接言った蘭香から続いているから、より寓話的よね。

男ってつい「黒くてもステキだよ」とか言ってしまうんだよな……。俺は絶対言ってしまうタイプだ。なんか手ごたえないなとは思っていたのだが、こんなにキモがられていたとは……。

そんな優しいことを言える自分に酔ってるんでしょ。相手の心のありようや、本当に望む言葉なんて考えてない。

おい！　真実の話すんなよ！！

あと、「黒くてもステキ」は0点だけど、「黒くてステキ」だとかなり100点に近いわよ。

むずかしっっ……。

宣水はそのテクニックの使い手なのよね。もう、最初からずっと自分の感想しか言わない。形だけの思いやりとか、優しい自分像とかを全部切って、「お前は美しい」とだけ言う。

強っっ……。

ともあれ、孫たちは元気らしい

よかったわね、松本がねじ込まれて。杉本も健在のようだわ。

うんうん、松本って「自分の主観だけが世界」だと思っていて、バカなんだよな～。それが現れているな、「こっちから見えてる＝向こうからも見えてる」に。お前よりも目が悪い者だっているのだ。