タペストリー28 「いつか日常へ戻るためのタペストリー」
今回の織り方
・蜂の残した針 26話の模様について
・コラーッ!! 浮気をすんなし!!!
・今日は刹那の論破の調子がいいぞ
前回の織り方
・年寄りっ子を三文安って言い出したやつ、悪意強すぎ丸
コラーッ!!!
おい! 和泉、浮気願望出てるぞ!!
色男にドキッとするくらいのことは許してやりなさいよ。
いや! こいつ、Bまでは俺の部屋でする気だっただろ!
Bて。
これはなんか、しょうがないやつじゃないの? 沙羅と皇ギの目が痛むように、和泉の「かつて典雅を愛した記憶」が疼くんじゃないの。
俺がいるだろ!
それがステキなセリフとして成立するのは、ちゃんと抱いてやってる時だけよ。
おいしそうなシロップ
エルダーフラワーってマスカットみたいないい匂いするわよね。呼吸器にもいいし、自分用に漬けてるの?
そう。エルダーフラワーをメインにして、和泉の言ったようにカモミールとミントと、あとブラックベリーの葉とレモンピールを、ミカンのハチミツで漬けている。
言うて効能は気持ちだ。おしゃれで美味いから作っている。特にうまくできた時はみんなに振る舞いたい。
他には何を入れてんのよ。
こんだけだ。ミステリアスな感じを出したいから和泉には教えないだけ。
和泉はかなり言葉を飲み込む
脳と言葉が直結のやつもいるけど、和泉はいつも言葉を飲み込みがちね。飲む場所の判断は合ってることが多いと思うけど。
心の中でもちょっと飲み込んでいる感じあるなあ。
というと?
和泉が典雅に対して、ときめきながらつらい気持ちになってるの、俺のこと考えてるからじゃなくて、宣水をダブらせてるからだろ。
ああ、まあ、そうも読めるわね。
『蜂』の和泉が宣水に抱いてる感情って、切れ端切れ端で出てくるのだが、なんかやっぱり「無」じゃないよな~。
無だと思おうとしてるんでしょうけど、8話は漏れ出しちゃったものを感じるわよね。前半でも後半でも。
色舞の父や兄に対するモヤッとしたアレは、「父や兄がたまたま美しかったから」というだけの話だと思うのだが、和泉はさー……。
今それを掘り起こしたって、あんた。
今俺以外の男にときめいてるんだから、気になるだろ。
和泉は考えないようにしてるんだから、あんたがガバッとやってブチュッとやってやりゃいいじゃない。父親によって彫られた孤独を埋めてやりなさい。
ノスタル爺くらい「抱けっ!!」って言ってくるな。
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