タペストリー18 「キメラだからって不幸だとは限らない。が……」

今回の織り方
・『蜂の残した針』16話　の模様について
・魔王城で耳つきのおくるみが縫われている
・とうとう問うてしまうか、「グロくないキメラ」の是非を……。

前回の織り方
・姉を見守る弟なのか、シスコンのコキュ野郎なのか。

メガネを伝来させた者？

ただいかんせんゴリラ寄りの家族であるから、視力を矯正する器具があるということにしばらく誰も気付かなかった。眼鏡を作ることを教えてくれたのは白威だ。

『蜂の残した針』16話

刹那

ひょっとして、白威がいないと西帝はメガネを手に入れられないのか？
もしかして、『蝶』はそういうことだったのか？

此紀

いや、少なくとも和泉が診てるし、「メガネが伝来していないから全盲に近い状態になってしまった」ということはないでしょう。途中で外の医者に診せていると思われるし（私や和泉は網膜剥離を診断できないから）、そこまでゴリラの檻ではないわよ。

しかし「家族だけで世界を完結させてしまうと、メガネが輸入されるのに時間がかかる」ということを示してはいるよな。

まだ見ぬ小さなきみ

今回これ、どういうことだ？
「統陽は、本当は皇ギの子だが、豪礼の子として育てられた」ってことなのか？

そんなことする理由はなくない？　逆ならともかく。

赤ん坊が統陽だとしてもそうじゃなくても、別に「皇ギの子」とは明言されてないじゃない。皇ギは子供を作ることに意欲的でもなかったし（ただよく読むと消極的というわけでもない）、単に「豪礼の子」なんじゃないの。西帝が早合点しただけで。

あ、そうか。

甘蜜が忙しく仕事をしているからよかったわよ。復讐の芽を伸ばさないためには、「ほかのことに打ち込む」のがやっぱり有効だから。右近と親しくしてるようだし、ひとまずは大丈夫でしょう。

甘蜜は赤ん坊に何かするような女じゃないぞ。

そう？　私は彼女の鬼ひととなりを知らないから、それならいいんだけど。

お見合いババアが第二弾を織る

前半は西帝回だったのに、色舞について言及なし。後半で兄が悪い言及をしている、と。

もう一列使って、西帝と色舞をくっつけに行きましょう。

大丈夫か！？　迷惑なタイプのお見合いババアになってないか！？

姉の姫しぐさを見せられて、魔王を打ち倒すこと考えてるの、よくないわよ。もうちょっと他に目を向けなさい。糸をこうしてこうしてこうしちゃろ。

あーあーあー。そろそろキメラリスクが高まってるぞ。

キメラだとしても、きちんと手足が縫合されてりゃいいじゃない。見かけも美しく整えましょう。

おいっ！！！