イチブトゼンブ。
B'zというバンドが歌っている曲。
特にファンという訳でもないのですがブザービートというバスケのドラマの主題歌だったのがきっかけで好きになりました。
「アナタは私のほんのイチブしか知らない」
勝ち誇るように笑われても それほどイヤじゃないよ
冒頭の歌詞が、その当時から今でも胸に刺さります。フリーランスになって、会社という組織から離脱した私を待ち受けていたのは終わりの見えない広い世界。
仕事柄、多方面の業界の方や職種の方から食事に誘われたり、お茶したりすることが増えました。
その中で、会ってまだ1.2回の人から告白されるという出来事がここ最近で数回起きたんですね。これは自慢でもなんでもなくて、私が安い女に見えてる証拠だと思いました。
「簡単にオチる。やれる。」って思われてるって感じてすごく嫌悪感を抱きました。
なんで私の猫かぶり10000000000%の姿だけでカンタンに好きといえるのか。
あなたは私のなにを知っていて好きって言ってるの?
人の目と鼻の下、ちょうど顔の真ん中に堂々といるその赤身の帯びた何かの隙間から発せられる「愛の言葉」を、顔の両端にひっそり隠れて潜んでいる二つの何かに当たる。
その度に、心にもやもやしたグロテスクなものが湧き上がってきて私を蝕んでいくみたいで。
いつしか愛を愛と捉えられなくなっていました。前も後ろも右も左も全部が嘘と欲に塗れた世界を生きるのが辛くもなりました。
そんな時、久しぶりに、ほんとうに突然に、ふと思い出したんです。
「イチブトゼンブ」という曲名を。
愛しぬけるポイントがひとつありゃいいのに
それだけでいいのに
このワンフレーズに私は救われました。
「ああ、ひとつあればいいんだ」
簡単なことでした。
これはなにも恋愛だけじゃなくって、人という生き物そのものに愛を注ぐときに共通することだなと。
全部を知る必要なんてなくて、その人のいいところを見つめ、弱さを認めてあげることこそが愛なんだと。
完璧主義でプライドが高く、そのくせ泣き虫で意地っ張りな私は人に本当の自分をさらけ出すのが苦手です。
いい顔しいだし、人に嫌われるのが怖い臆病人間だし...
でもそんな自分を嫌いなわけじゃなくて。どこかそういう人間でありたいと思う自分もいたりして。
その私だけを見て、好きと言われることに「違和感」を覚えていましたがそれはただの欲張りだったんです。
みんなに私の全部を知って認めて欲しいなんてそんなの自分本位のわがままだったんです。
外にいる時の自分を好きになってくれたのならそれは素直に嬉しい感謝すべきだし、喜ぶべきなのです。
人から好意を抱いてもらうことを怖がらないで。その好意を素直に喜んで。自分の自信に繋げていけたらいいなと思いました。
朝から満員電車で愛について語ってしまったので除き読みされてないか少し気になるゆるみな。でありました。
皆さん、今日もゆるーく
頑張って生きましょう◎