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処女なのに、妊娠??

みなさんは、宗教画は好きですか?
(んー、きれい!とは思うけど…何を表しているのか分からないなあ〜😯)

絵画とキリスト教というのは、切っても切れない関係にあります。
それは、もともと絵画の役割として教育、宗教の教えを広める目的があったからです。
(なるほど!イラストにすると文字が読めない人にもイメージが共有できる!🧐)

今日は、キリスト教「新約聖書」に出てくる「受胎告知」という場面を共有したいと思います。
世界中にはたくさんの教会があるように、その教えを広めるために様々な画家が「受胎告知」の場面を描いています。そんな場面を比較してみていきたいと思います。

「ちょっと難しそうかも🤔」という思いがある宗教絵画も、比べてみてみるという楽しみ方もあるのではないでしょうか?

その前にちょっと!
受胎告知ってどんな場面なの?!

絵画を見る前にお話をちょっとでも知っていると、「そーいう場面なのね!」とイメージができると思うので、簡単に紹介したいと思います。

(始まり始まり〜👏)
今から2020年ほど前、イスラエルのナザレという村に清らかな乙女「マリア」がいました。そのマリアには、いい名付けである「ヨセフ」という男がいました。彼らはとても信仰深いユダヤ教徒でした。
(ユダヤ教徒は婚前交渉は禁止でした。)
マリアとヨセフはどこにでもいる清らかなカップルでした。

ある日、マリアが一人で家にいた所、空が光ります。そうすると、マリアの前に天使が降りてきて、跪き、
「私は天使、ガブリエル。おめでとう。あなたは神様の子をお腹に宿しました。その子にイエスと名付けて育てなさい。イエスは多くの人を救い、偉大な人となり王座につき、王国は永久に続くだろう。」
とマリアに告げます。
しかし、マリアはびっくり仰天😶
「そんなことありません!私はまだ結婚もしてないんですよ!」
と答えます。しかし天使ガブリエルは、
「神の子なのである。神にできないことはない。」
と伝えられます。それを聞いたマリアはその言葉を受け入れます。

受胎告知とは、「お腹に神の子を宿しましたよ」と告げられている場面ということです!🪽

比べてみよう!「受胎告知」

「受胎告知」レオナルド・ダ・ヴィンチ
1472年 – 1475年頃

一番有名なのは、レオナルド・ダ・ヴィンチではないでしょうか?
天使がマリアに丁重にお話ししている様子を感じます。また、色が明るく鮮やかで金色も多く使われているので、温かさや優しさの中に神秘さやどこか深刻さも感じます!

お次は…、

「受胎告知」エル・グレコ
1596-1600年頃

エル・グレコの「受胎告知」です。ダヴィンチの絵と比べ、天使ガブリエルの力強さを感じます。背景も暗めなので、重大で厳かな感じがします!
マリアと天使の立ち位置も先ほどとは違うように感じます。エルは、伝えている立場と伝えられている立場を位置で表現したかったのでしょうか?

お次は…、

「受胎告知」ボッティチェリ
1481年頃

ボッテチェリの「受胎告知」です。
躍動感があります!今にも話している声が聞こえてきそうな感じがしますね。
私には、マリアが「それはないですー!」と言い、ガブリエルが「いやいや、神ですから!」と言っている場面に感じます。

最後は…、

「受胎告知」フラ・アンジェリコ
1440-1445年頃

フラ・アンジェリコの「受胎告知」です。
天使の羽がすごくカラフルだな〜というのが一番目に入りました。また、建物に奥行きを感じるので遠近法を上手に駆使して描かれたものなのだと感じました。当時、生まれた技法を上手に取り入れていますね!

まとめ🎯

同じ「受胎告知」というテーマでも画家によって大事にしていることや美的センスの違いにより様々な構図や雰囲気の異なる絵になるのだと思いました。
同じストーリーでも、イメージする世界は少しずつ異なるのだと思いました。それが面白さであり、人とのすれ違いを生む点でもあるのではないかと思いました。だからこそ、その違いを理解しお互いを尊重しながら話をしたり、生活したりする必要があるのだと思います!

みなさんは、どの受胎告知が気に入りましたか?

ちなみに私は、今にも会話が聞こえてきそうな、ボッティチェリの受胎告知がお気に入りです!

ぜひ、コメントに好きな受胎告知と理由を教えてください!🥹

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