現世に存在する極楽浄土「浄土ヶ浜」で心を浄化&カレーを食べてきた 国内旅行記・岩手編Vol.2
どうも、Tsuchinocoです。
日本(主に都内)の色々なスポットを巡りながら、その土地の魅力と感じたことを書き綴っています。
今回は……
岩手県・浄土ヶ浜
です!
前回、気仙沼で友人と合流をしてから車で約2時間! 宮古市にある「浄土ヶ浜」に行った時の記録です。
浄土ヶ浜
岩手県・宮古市内に位置する、県内でも有数の景勝地「浄土ヶ浜」は、かつての宮古山の和尚である霊鏡竜湖が「さながら極楽浄土のごとし」と、景色を例えたことからその名がついたと言われています。
メインのスポットは駐車場から歩いて約10分ほど、勇み足で向かいます。
トンネルをくぐると、早速それらしきものがお目見えに。
この箇所は船が停泊できるように整備されているため、小さな入り江のようになっており波はとても穏やか。優しい波の音と、景色で心が洗われていくのがわかります。
異質なこの特徴的な岩石。これは「流紋岩」といい、先ほどの岩島を含めた辺り一帯は、この岩石によって形成されているのだとか。マグマが急速に冷えることによってできる流紋岩の表面には、マグマが流れによってできた痕が確認できます。
また、切り取られたかのようにシャープな鋭い角は「節理」といい、硬い流紋岩が太平洋の波と風によって浸食されてこのようになったとのこと。目的地に向かう道中では、この白くて際立った岩による自然の巨大なオブジェのようなものがたくさんあり、全てが圧巻のスケール感! これを見ているだけでもなかなか感動します。
歩くこと約10分。メインのスポットに到着!
この場所は先ほどの入江よりも更に波が穏やかで、波音もほぼ聞こえず、立ち止まっていると自分の呼吸音しか聞こえないほどに静か。
日常生活にて蝕まれた心がすこしずつ、すこしずつ洗われていく。瞑想とか、山ごもりとか、車中泊とか、深夜の徘徊とかに似ている感覚。最高。
更にみなさんに見ていただきたいのがこちらの写真。
恐ろしいほどにキレイというか、浮世離れしている景色ですよね。昼間の景色ももちろんすごいですが、この景色を目の当りにしたら……。いやあ…またここに訪れる目的ができてしまいました。
しばらく景観を目と心に焼き付けたあと、昼食をとるために隣接しているレストハウス内のレストランへ。寝坊をしたせいでこの時間(15時くらい)までに、新幹線で飲んだビールしか栄養を取っておらず、流石に空腹。せっかくならここでしか食べられないものを食べたいと思い、頼んだのがこちら!
みなさんお分かりの通り、浄土ヶ浜の岩と海をモチーフにしたこの超かわいいカレー。パセリとおっ〇っとにおもわずニヤリとしてしまいます…笑。
安心の食堂カレーと思いきや、ちょっぴりのスパイスの香りが漂ってくるなんとも素敵な味。見た目も味も大満足! みなさんも浄土ヶ浜まで足を運んだらぜひ記念に!
さて、昼食を終えて元気を蓄えたので、この付近で体験できるアクティビティに向かうことに。
ただ、いくら周辺を探してもそれらしきスポットが見当たらず、施設の受付らしきところで尋ねてみると…。
運行は11月で終了…。
まさかでしたね…。あー、ウミネコを頭に乗っけたかった…。
みなさんが自分と同じ轍を踏まないように、浄土ヶ浜のホームページを載せておきます。ここからチェックしてみてください。(自分が体験したかったのは青の洞窟へいくボート)
意外と浄土ヶ浜で長居してしまい、時間的にもうひとつの目的地であった「龍泉洞」に行くのは断念。友人が在住している大船渡へ再び向かいます。
また来ればいいんです。
気仙沼から浄土ヶ浜まで向っている中、奇跡の一本松を見るために陸前高田市へより道していました。
陸前高田市
陸前高田市は、岩手県内にて震災による被害を最も受けた地域。
実は私を案内してくれている友人は陸前高田の出身で、震災当時も現地にてその光景を目の当たりにしていたとのことです。
当時の壊滅的な状態だった町の様子から約12年。堤防の建設やかさ上げによって町は少しずつ復興を遂げていますが、やはり海岸に近いエリアには建物はほぼ建っていません。
今回は町中を車でザっと走っただけですが、実際の現地に訪れるとその規模の大きさと、それによってもたらされた被害について嫌が応なく身に刻まれます。
同時に奇跡の一本松しかり、テレビや動画で何度も見たあの凄惨な現場を生き抜いた友人が、自分の隣に居るということも奇跡のひとつだと感じられます。そして自分がこうして旅ができていることもまた奇跡。
改めてあらゆる奇跡と、人々の弛まない努力に感謝して生きていかなければいけない、そう認識させてくれました。
次回は岩手の町所在地「盛岡」編をお届けします。ぜひよろしくお願い致します!