最も早く初日の出が昇る町・銚子を散策 国内旅行記・千葉県編【単発】
こんにちは。国内のいろいろな場所へ赴いて、その地域の魅力と感じたことを書き綴っています。
今回は千葉県の先っちょにある銚子へ行ってきました。その記録をご紹介します。
■レッツ銚子!
7月某日。東京~銚子間を行き来する特急電車「しおさい」に乗り込んで銚子駅へ。
銚子に到着。千葉が地元なので銚子は何度か来たことがありますが、しっかりと観光するのは初めて。色々と巡ろうと思い、駅前のレンタサイクルを借りようとしましたが、すべて予約済みで借りることができず……。
まあ最近は楽で甘ったれた旅ばかりだったので、ガッツリ歩いて散策します。
■海と陸が生んだ特徴的な地形
駅から徒歩で約40分、名勝地である「屛風ヶ浦」に到着。屛風ヶ浦とは、銚子から隣接する旭市の刑部岬にまで続く断崖で、海からの風によって浸食されており、はっきりと地層を見る事ができます。
国の名勝や天然記念物などなどに指定されているものではあるんですが、そこまでの感動はないです(笑)。調べてみると、夕方には夕日が反射するそう。素敵な景色を見たい人は夕暮れがおすすめです。
さて、銚子全域は国内の貴重な地質・地形が保護される場所「日本ジオパーク」に認定されています。先に紹介した屛風ヶ浦をはじめ、銚子市の海岸線は特徴的な地形が点在しています。ちょうど海岸線を巡ったので、ちょこっとご紹介!
・犬岩
屛風ヶ浦から少し離れた場所にある「犬岩」。特徴的な岩の形状がぴょこんと耳を立てた犬のように見えることが由来だそう。自分の先客には犬岩をバックにワンちゃんを撮影している人もいました。
・千騎ヶ岩
恐竜が世界の覇者であったジュラ紀(約2億年前)には形成されていたとされる「千騎ヶ岩」。高さ約18m、周囲約400mの巨大な岩石(元は島)には、泥岩や砂岩などなどが混ざっているのだとか。よーく見ると、砂岩部分に穴があいてます。
海岸線を歩いていましたがここでちょっと寄り道。銚子のローカル線・銚子電気鉄道の終着駅「外川(とがわ)駅」を見に町中へ。
外川駅は超趣のある駅舎。人がたくさんいたので写真は撮りませんでしたが、内部も雰囲気たっぷりでした。
連続テレビ小説『澪つくし』の舞台だったそう。1985年に放映…39年前なので自分の10個先輩です。
さて、海岸線散策に戻ります。外川周辺の町並みは碁盤の目のように区画され、坂がたくさん。愛知県の日間賀島を彷彿とさせる漁師町です。
本当に道がきれい。
銚子の人気スポット犬吠埼灯台が見えてきました! まだまだ歩きます!
■初点灯から150周年!犬吠埼灯台
さて、犬吠埼灯台に到着しました。犬吠埼灯台は1874年(明治7)に初点灯した灯台で、今年は点灯から150周年のアニバーサリーイヤーです。
全国でわずか16基しかない登れる灯台の一つで、千葉県が誇る九十九里浜にちなんだ99段の螺旋階段が内部にあります。
99段の階段の先には鉄の梯子?階段?が。これを含めると99段ではない気がしますが、細かいところは気にしない。
灯台の上からの景色はこんな感じ。海抜約50mからの眺めは、水平線がバッチリ見えて超開放的で風が気持ちいい! ほぼ揺れがないので高所恐怖症の人でも意外と大丈夫だと思います(重度の高所恐怖症の自分でも大丈夫でした)。
灯台の裏手にある旧犬吠埼霧信号所霧笛舎内には、犬吠埼灯台の初代レンズ(第1等8面閃光レンズ)が展示。2m越えの巨大レンズは必見です!
資料展示エリアには、”日本の灯台の父”ことリチャード・ヘンリー・ブラントン氏の彫像も。灯台設計だけでなく、横浜の街づくりにも貢献した方なんだとか! 知らんかった。
さて、散策再開! 海岸沿いのまっすぐ伸びる道を歩きます。誰もいなくて最高!
犬吠埼灯台周辺は混雑していますが、少し離れると人気(ひとけ)はほとんどありません。が、素敵な海岸がたくさんです。
■アマガミの聖地・銚子
犬吠埼灯台からしばらく歩いて銚子ポートタワーまでやってきました。
実は銚子は、伝説のギャルゲー『アマガミ』がもとになったアニメ『アマガミSS』の聖地でもあります。銚子ポートタワー内には、アニメにちなんだフォトスポットやグッズがズラリ。
思わず「綾辻ぃぃぃぃぃぃぃいいいい!!!!!!」と叫びたくなりました(笑)。元ネタを知っている人はいますでしょうか。心の中でフッと笑っていただければ幸いです。
ポートタワーから徒歩で10分ほどの場所にある「川口神社」。ここも『アマガミSS』で登場した聖地です。
銚子漁港からほど近くにある圓福寺。銚子にこんな立派な五重塔と観音堂があるなんて知らなかった。天井画も見どころらしいです。
さて、出発から約7時間ほど。銚子駅前まで戻ってきました。いやーよく歩いた!
今回はここまで。地元民からすると銚子ってあまり行く機会がない場所でしたが、かなりたくさんの観光客の方々がいたことに一番驚きました。派手なスポットはあまりないけどそれがまた一つの魅力かなあ、なんて思います。
ちなみにこの日に踏破した距離は26km! やっぱり歩くのは楽しい!
それではまた! 良い旅を!
Tsuchinoco