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『11ぴきのねこ』の町・三戸でねこ巡り 国内旅行記・青森編Vol.5

こんにちは。日本の色々な場所へ足を運び、その地域のことや感じたことを書き綴っています。

今回は青森編最終回。三戸と八食センターについて紹介します。

■11ぴきのねこの町・三戸町

八戸の伝統行事「えんぶり」を楽しんだ次の日の翌朝。眠い目をこすりながら、本八戸駅から約30分ほど電車に乗って三戸駅にやってきました。

ここ三戸は、1967年にこぐま社から発行された絵本『11ぴきのねこ』の作者、馬場のぼる(馬場登)氏の出生地。町中には作品に登場するキャラクターたちの石像をはじめ、シリーズにちなんだお土産やグルメなどなどが展開されており、『11ぴきのねこ』の町として知られています。

『11ぴきのねこ』シリーズは、個人的に子どもの時から馴染みのある絵本で、何度も何度も読んだ思い出の作品です。にゃごらー(ファンの総称)としてどうしても来たかった、というのも三戸に足を運んだ一つの理由ですが、実はもう一つの大きな理由があります。詳しくはのちほど。

さて、ここから目指すは三戸町の市街地。駅からは少し離れたエリアにあるので、のんびりと歩いて行きます。

きたきた!

特に田舎というわけでもない三戸ですが、駅前はシャッターが下りているお店や放置されているお店が多く、ちょっぴり寂しい雰囲気です。

■町中の11ぴきのにゃごたちに会いにいく!

さて、駅からあるくこと20分ほど。三戸の市街地に到着しました。先にも紹介しましたが、三戸の町中には11ぴきのねこの石像が各所に建てられています。ここからはそれらを巡りながら町の様子を紹介していきます!

・三戸町アップルドーム&ほのぼの館

まず一か所目は、三戸町アップルドームから。入口前には、ねこたちのリーダー「とらねこたいしょう」の姿。優しいそうな笑顔がとても好き。

アップルドーム内には、馬場のぼる記念館「ほのぼの館」も。

館内には11ぴきのねこたちはもちろん、初代ぐんまちゃんや馬場のぼるの人生をまとめた資料が展示。どれもどれも可愛くて最高です。

・三戸中央病院前

2体目はアップルドームからほど近い三戸中央病院前に。とんぼを手にのせています。

・道の駅 さんのへ

道の駅さんのへにはたいやきを頬張るねこの姿。のほほんとして平和です。

道の駅内には所狭しと11ぴきのねこのグッズがズラリ。ここでしか手に入らないものもあるので、ファンであれば絶対に来るべきスポット。

・三戸町立図書館

図書館前には”ねこ”ろびながら読書するねこ。読んでいる本にはお魚の絵が描かれています。

・関根ふれあい公園

町の中心あたりにある関根ふれあい公園には、ねことシリーズに登場する馬「アオさん」。ねこが食べてるのはブドウです。

公園内にはほかにも「おおきなさかな」の石像や、2019年まで稼働していた特別ラッピングバスの展示も。本当にねこの町なんだなあ。

・ポケットパーク

「みあげるねこ」こと、ポケットパーク内で微笑むねこ。各石像の横には馬場のぼるや作品のプチ情報があります。

・三戸町役場前バス停

読書をしながらゆっくりとバスを待つ「三戸町役場前バス停」のねこ。図書館のねこと同様に、お魚が描かれている本を読んでます。

・三戸町総合福祉センターふくじゅそう

三戸町総合福祉センターの前にもねこ。「はなをとるな」の看板はファンにならピンとくるはず。

・三戸町役場

三戸町の中心・三戸町役場の前には、訪れる人々を出迎えするねこの姿。背筋をピンと伸ばし、手を前に揃えてとっても行儀がいい。

・三戸郵便局

郵便局員の帽子をかぶったねこ。こんなかわいい姿を見られるなら、なんででも隣のポストに投函したくなっちゃいます。

窓には怪物ウヒアハがギョロリ……。

・小中一貫三戸学園三戸小中学校

最後のねこは三戸学園小中学校前に。登下校する子どもたちを見守るような笑顔が素敵。

さて、これにて11体の石像をすべてコンプリート! 徒歩で巡るとかなり時間と労力がかかるので、三戸町のレンタサイクルを使うのがおすすめです(貸出期間6~11月)。

■にゃごらーのアジト「松宗菓子店」

ポケットパークから歩いて5分ほどの場所にある「松宗菓子店」は、全国のにゃごらーが集まるお店。

11ぴきのねこのキャラクターを象ったお菓子「11ぴきのねこたち」が大人気で、これまでに累計4万個を販売したそう! すごい! 材料は練り切りあんや羊羹。ほんのりと優しい甘さで、甘いのが苦手な自分でも食べやすかったです。

店内にはグッズがたくさん並ぶ一角も。ここは全国のファンたちが集う「にゃごらーのアジト」と呼ばれているそう。資料館に劣らないほどに様々な資料がそろっていて、お菓子だけでなく貴重な体験ができますよ! 聞いた話によると、国内だけじゃなく海外からも訪れる人がいるのだとか。

■馬場のぼるが眠る「法泉寺」

最後に訪れたのは馬場のぼるのお墓がある「法泉寺」へ。自分が三戸町へ来た目的はどうしても彼のお墓参りに来たかったからです。

自分には、自分が物心つく前に逝去してしまった祖父がいました。祖父は先の大戦で、予科練(海軍飛行予科練習生)に所属しており、そこで馬場のぼると実際に訓練を共にし、親交が深かった間柄だったそうです。(実家には、馬場のぼる直筆で祖父が教官にお仕置きされている(笑)イラストがあります)

祖父が逝去したのは馬場のぼるが亡くなる2年前の1999年。彼のお墓参りへ行くことは叶いませんでした(行くつもりがあったかもわかりませんが)。

祖父の代わり、というのはおこがましい気もしますが、どうしても馬場のぼるへ感謝を伝えたく、今回のお墓参りに来たわけです。

馬場のぼるのお墓は法泉寺の門をくぐった先のすぐ近く。見ず知らずの人のお墓参りなんてしたことはありませんし、サラッと帰るつもりでしたが、しばらくの間その場から離れることができず、ひたすらに手を合わせていました。

本当に来てよかった。祖父と一緒の時間を過ごしていただいてありがとうございました。



さて、今回はここまで。これにて青森編終了! どこもかしこも心から素晴らしいといえる場所ばかりでした。青森LOVE!!!! 東北LOVE!!!!

次回以降はこれまでと変わらず、仕事やプライベートでどこかへ行った記録をゆるゆると書いていくつもりです。


新幹線前に寄った八食センターで海鮮BBQ! クソでかホタテ最高!!!

それではまた!

Tsuchinoco

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