ひとりオタク成長記 withアビスパ
2024シーズンも終盤、長谷部監督が今シーズン限りで退任という事でアビスパ福岡はひとつの区切りを迎えます。
だいたい3年単位でジャンルを移動してきた私もサッカーにハマってはや4年目、ここで私の「成長」を振り返ってみようと思います。
▼1年前のnoteはこちら
まず前提として、
・基本的に予定がないと家から出ない
・根っからのインターネットのオタク
・ド級の偏食
・先日まで関西在住、平日休みの生活
という私のパーソナルを踏まえて読んでいただけると嬉しいです。
1.ひとりで遠征
まずJリーグを追いかけるにあたって、「遠征」はつきものです。単純計算で年の半分はアウェイで試合が行われる訳です。
私は土日に休めない仕事に就いていた為、たまの平日開催の日に休みを取って現地に赴いていました。
サッカーにハマる前はお笑いと舞台にハマっていた為、「現地に行く」という土壌はありました。
ただ、大阪って凄くて、全部府内にあります。当時の私にはそれで十分でした。なので、関西を1人で飛び出したのはサッカーが初めてになります。
ただ、当たり前ですが平日開催の試合は少ないです。
月に1回あればラッキー、もちろんない月もあります。
現場がない1ヶ月なんて頑張れなくないですか?
でもありますよね、アビスパには。
公開練習。
アビスパ福岡の公開練習は、
・朝9時〜10時頃に行われる
・平日は火曜か水曜が多い
・月末ギリギリに予定が発表される
という特徴があります。
つまりどういうことかと言うと、勘で希望休を取らなければいけない ということです。
「この週は土曜が試合だから……」「ここは日曜だから……」と意味もなく日程表とにらめっこをして祈る日々でした。
「火、水で休みをとればいいのでは?」と思う方もいると思います。その通りです。実際私もそうしていました。
でも考えてみてください。練習が水曜なら火曜日にゆっくり帰福し、水曜に練習を見て夕方帰阪すればいい話です。
じゃあ火曜だったら?
月曜の夜まで大阪で仕事、火曜の朝9時から福岡で公開練習。飛行機や新幹線じゃ間に合いません。せっかくの連休を虚無で過ごすのももったいない……どうするか、もうお分かりですよね。
夜行バスです。
土地勘無さすぎて駅の反対側から出てしまい、夜の梅田を爆走した事もあります。おかげでぐっすり眠れました。
そこまでして現場に行きたかったし、アビスパにはその価値があります。私の人生をきらきら彩ってくれる存在がアビスパ福岡です。
2.ひとりで宿泊
私は本当に目当ての予定以外に興味がありません。
後ほど詳しく書きますが、食事にもあまり興味が無いのでご飯も食べませんし、何せ1人なので遊ぶこともあまりないです。
本当にサッカーのためだけに遠征をしているので、見たら帰ります。夜行バス→試合後直帰、又は試合→夜行バスで直帰の2択でした。
しかし私もついに、「宿泊」をする時が来ました。
トーナメントで延長したら帰れないからです。
これは今年のルヴァンカップ柏戦の話です。観光をしないのでホテル代も浮かしたかったのが本音です。でも延長したらマジで帰れなくなります。なので泊まることにしました。
結果として、めっちゃ良かったです。
宿泊したのは相鉄フレッサイン千葉柏さん。柏レイソルのスポンサーさんです。相場で言うと安い方だと思うのですが、アメニティも充実しておりすごく綺麗で快適でした。
泊まるってだけでワクワク感が段違いでした。
部屋に入ってベッドになだれ込む瞬間、ホテルからスタジアムへの道のり、レイソルのフラッグがはためくレイソルロードにだんだんユニフォームを着た人々が増えていく光景、全部に心踊りました。
意味もなく泊まるのではなく、泊まることに意味があるのだと実感しました。
ホテルではアビスパサポさんを見かけてつい声をかけてしまいました。今までの私じゃ知らない人に話しかけるなんてまずありえなかったです。これも私の「成長」です。急に声をかけたのに快くお話してくださったサポさん、元気かなあ その節はお世話になりました。
ちなみにホテルのテレビをつけたら科捜研の女のきんに君回が放送されていて、めっちゃラッキー と思いました。
3.ひとりで外食
最初に述べたように、私は筋金入りの偏食です。
具体的に言うと、野菜全般・果物全般・生魚・その他辛いもの酸っぱいもの苦いもの が食べられません。
お酒も甘めの カクテルしか飲めませんし、炭酸も飲めません。
昔から修学旅行などの泊まりの行事は食事が嫌で憂鬱でした。人とご飯に行く時も「バヤさんは何なら食べられる?」「ここ食べれるものないか」という事がざらにあります。
ほんとに食べられないんです。あまり好きじゃないとかそういう次元じゃなくて、普通に吐きます。でもアレルギーじゃないから食べなきゃいけない。それが辛くて食事を楽しいものと思えませんでした。
でもお腹すきます。仕方ないです。
スタジアムグルメも例外ではなく、基本的に食べられるものがほとんどありません。なのでスタジアムでは食べないことがほとんどです。
でも前述した柏戦、朝早く飛行機で来てナイターの試合までかなり時間がありました。さすがにお腹空きます。
ホテルのチェックインまで柏駅をぶらぶらしていて、ふいに「オムライス食べたいな〜」と思いました。そこで意を決して、店に飛び込むわけです。
これが人生初めてのひとり外食です。
23年生きてきて、ひとりで店に入ってご飯を食べたことがありませんでした。人見知りだし偏食だしそもそも家出ないからです。でもさすがにお腹も空くしせっかくだから、と思い1歩を踏み出しました。
お店は柏駅のラケルさんというお店だったと思います。ひとりなのにめっちゃデカいテーブルに案内されて(そこしか空いてなかったからです!)自分がシュールすぎて笑ってしまいましたが、オムライスはとても美味しかったです。
何より、人のことを気にせずにゆっくり食べていいというのがこんなに快適だと思いませんでした。私は食べるのも遅いのでいつも人を待たせてしまうのがコンプレックスでした。
これも大元をたどれば、サッカーを見にこなければなかった体験だなと思います。
4.自分の写真を撮る
私は自分の写った写真がとても苦手です。昔から自分の視覚的な情報が好きになれず、プリクラのこと、「何で金払って苦痛を味わうことがあるんだ」と思っていました。(ごめんなさい。)
つい先日のホーム名古屋グランパス戦、アビスパ福岡は「イケフェス」と称したイベントを開催しました。その中に、あった訳です。好きな選手の等身大パネル。
日頃特に応援させていただいている北島祐二選手だけ全身でハートを作るハードルが高いデザインでした。「撮りたすぎる」という好奇心はありましたが、ひとりで行く予定だったので物理的に不可能すぎるという事で見送ろうと考えていました。
しかし、有難いことにフォロワーさんにお声がけいただき、当日写真を撮ってもらう事に。
直前で恥ずかしくなって一度は折れかけましたが、「今がチャンスですよ!」と言ってもらってなんとか頑張りました。周りにいた方も「もっと丸みがいるかも!」「もうちょっと右!」と教えてくださって助かりました。見知らぬ人間の写真を手伝ってくださる優しさに感謝です。
今まで意地でもスマホに自分が写った写真を残して来なかったのですが、とても楽しい気持ちになる写真を残すことが出来ました。本当にありがとうございます。
余談ですが、私はほとんどネットの知り合いと会うことがない人生を歩んできました。
この日はランダムのグッズが数多く出たこともあり初めて交換や買取で走り回ったのですが、初対面でも「おすすめでよく見かけます」「いつも絵見てます」という言葉をいただける事もあって本当に嬉しかったです!こちらこそいつもありがとうございますとこの場で感謝を伝えさせていただきます。
5.対面イベントに参加する
これも今までの自分なら無かったなと思う事のひとつです。恥ずかしいし自信が無いし、向こうが自分を認識するという事が怖すぎて避けてきた道でした。
サッカー、ひいてはJリーグを応援していて常々思うことですが、本当に推しは推せる時に推す方が良いです。いつ移籍するかもわからない、自分が元気とも限らない、本当に今という瞬間が大切な世界です。
なのでアビスパ福岡を応援するにあたって、勇気を出す事が増えました。ファンサOKだった頃に友達と勇気を出して長谷部監督に「ハート作ってください!」とお願いしたら「ダメです」と言われた事もありました(もちろん冗談のテンションです)。
2024シーズンで言うと、森山選手菅沼選手とチェキが撮れたイベントとスペチケがそれに該当するかなと思います。
スタッフさんに「何かポーズしなくていいですか?」と言われ、「私の前で2人でハート作ってください」とかいう変すぎるリクエストをした事も今までの私には出来なかったと思います。
ここからはもう本当にただの私の願望ですが、アビスパ福岡さんへ スペチケは絶対継続して欲しいです。
自己満足といえばそうなのですが、応援している相手に直接応援していますという事が伝えられたのもアビスパ福岡を好きじゃなかったら出来なかった経験です。
ひとつ前の内容とも少し重なるのですが、今まで正面から向き合えなかった自分が写っている写真を素敵な思い出に変えてくれたのも、アビスパ福岡と関わってくださった方々のおかげだなと思います。
6.さいごに
ここまで書いた内容、もしかしたら皆様にとっては全て当たり前の事かもしれません。
しかし、Jリーグ、ひいてはアビスパ福岡を好きになったおかげでサッカー以外にもこんな体験が出来たよ!成長出来たよ!という事が、誰かの参考になりましたら幸いです。
ちなみに今は福岡在住、土日休みです!イエー!めっちゃホリデー!
ひとりだからっていう理由で二の足踏んでるオタク!こちら側で待ってます。