地元での生活その1
なんで香川帰って生活しているのか。
多くの人は全く興味無し。まあ気になるっちゃ気になるかな?すらないと思う。
単純に吉本辞めたんやろなーくらい。
俺は一人っ子。
二十歳の時に養成所へ入ってしばらくすると両親が離婚。名字が変わった。
そして吉本に所属して2年目に芸歴がなった今頃の夏の暑い季節。ライブに行く道中の山手線で原宿に着いたあたり。母さんからラインが。
「がんみたい」
これからライブだと言うのにそんなの言われてどうするやい。
何も考えずに舞台に立った。
それから2年は東京に居た。
時代は平成から令和になった。
見る度にやつれていく親の姿なんて到底見てらんなかった。
「年内、夏までですね。」
担当医とマンツーマンでそう言われ、地元に帰る決意をした。
この時の為にコンビを組まなかった。即帰る為に。
と言うか病気が分かった時、コンビだったけどその時の相方があまりにも冷たいと言うか、病気の事を完全に舐めきってたのを見て腹立ってこの件が終わるまで組まないでおこうと思ってた。
それからバイト終わり毎日見舞いに行った。
亡くなる前日、バイト中に病院から電話が。
即駆けつけたらそこには変わり果てた姿。
呼吸しにくそうに寝ている姿を見て大泣き。
でも泣いてらんないと思ってすぐに涙拭いた。
次の日の早朝病院から電話が。
次回その2へつづく。