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まだ地面反力とか言ってるの?手段にすべきではない理由

みなさまこんにちは。

本日は、アマチュアの方が最も陥りやすい

上級者からのアドバイスについて考えます。

それは、地面反力を利用するように推奨する理論や

下半身をとにかく積極的に動かせというアドバイスについてです。


下半身が使えることは手段ではなく副産物


プロや上級者が下半身が上手く使えることや

スイング中の地面反力が強いことは

スイングをよくする原因や手段ではなく

それより前の動きや状態による副産物だと

私は、考えています。

つまりそれらはあくまで何かしらの結果に過ぎません。


ですから

飛距離が出る人が下半身を上手く使えること

そして地面反力がスイング中に起こっていることは

確かだと思います。

物事には順番がある

しかし、だからと言って

飛距離が出ない人に地面反力を推奨したり

下から蹴り上げて下半身を使うようにアドバイスすることは


足が速くない人に、もっと速く足を動かしましょうと

アドバイスするくらい無価値なものです。

速く走れる条件、体の状態にあれば走れるけど

そうでないから走れないのです。

それと同じく

地面反力が使える条件を揃えてあげることが

まず先に来るべきなのです。


条件を揃えることが最優先


わかりやすい例として、ホッピングという器具を思い浮かべて下さい。

上手に飛ぶには条件があります。

それは

❶地面が硬いこと

❷位置エネルギーを活かせる

❸反発を受ける際、器具が正常である      ことですね。

この器具が途中で折れてしまったり、バランスが崩れ曲がってしまう、

バネが硬化するなど

異常があると飛べないことは容易に想像が付きます。

ゴルフに置き換えると

地面の状態は平等ですが

❷の位置エネルギーを取れるか
(トップの手の高さだけでなく、下半身をどこの筋肉を主導として使うかの問題)

❸反発を受け取る際の器具に換わる身体

はプレイヤーでそれぞれ異なります。

つまり、飛ぶ人の真似をする前に、

しっかりと体の状態の

点検と整備をしないといけないのです。

条件が揃えば

跳ねたいという意志がないスーパーボール

結果として高く跳ね上がりますから

まずは、条件を揃えることが優先されるべきなのです。

下半身を綺麗に動かすためにも上半身も正す必要性


地面反力に関わらず

下半身を効率よく稼働させる条件という意味では、

必ず体幹部や上半身のより良い状態も必須になります。

しかし、下半身の重要性を強調しようとする時に

上半身が対立するものとして取り上げられ

下半身主導という曖昧で不正確なイメージが一人歩きしている

と感じています。



重いものを遠くに投げるイメージ?


よく地面反力を活かすべきだという例として

メディシンボールを遠くに投げる際に

下から蹴り上げながら下半身を使って投げる練習が紹介されますが

これは、理論のためのこじつけに過ぎません。

確かに重いメディシンボールは角度を付けるために

下から勢いを使って放る必要がありますが

ゴルフの場合は、クラブにロフトがあり

軽いクラブで位置エネルギーを利用して落下のエネルギー

を利用するだけでボールは上がります。

そのエネルギーが結果として地面と衝突して

飛ばし屋のジャンプするという動きに繋がるのです。

ダウンスイングが速い、落下が上手いから跳ねる


ジュニアの選手のスイングの下半身が跳ねるような躍動感を

参考にする際は

その前に大きなエネルギーが地面に対して落下していること

そして、バネが備わった素直な体がそこにあることも

忘れてはいけません。


跳ねるから速いのではなく

速いから跳ねるとも解釈できるのです。


まとめ


結果として

下半身が上手く使えているか、
地面にエネルギーが上手く伝わっているか

これらを評価の対象として捉えることは大切ですが

それを手段としてスイングを改善試みることは

似て非なるものになりかねませんので注意しましょう。



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