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スイング中股関節で体重を受け止めるための考え方


みなさまこんにちは。

前回

スイング中の体重移動についての記事を掲載しました。

今回はその続きのような内容になります。


前回のまとめ


スイング中、下半身は上半身の動きを受け止め、かつ流れを止めない

スムーズなスイングを可能にする受け皿のような役割をすべきです。

下半身主導という言葉は良い体重移動を行うために

人によっては良くない効果を生む可能性があり

アドレスで正しく立てればスイング中の体重移動は勝手に

スムーズにできるようになるとお話しました。


しかし

そもそも正しい立ち方について議論はされず定義もされないために

体重移動が上手く出来ない、

下半身が綺麗に動かないという問題に対して

スイング中の下半身の動き

なんとか解決しようとしているのが大半ではないでしょうか。

上手く出来ないからと下半身を動かそうとしてもあまり意味がありません。

そこで前提となる立ち方で重要なのが

今回のテーマである股関節に乗れているかどうかです。


股関節の意識


ゴルフレッスンでもスイング中に股関節に乗る練習をする

ドリルもありますが

スイング中に股関節を意識するよりも普段から意識して

無意識で自然に股関節に体重が乗るようにすべきです。

なぜなら骨盤や股関節が上手く使えることはゴルフ特有の

運動では決してないからです。

そのような意味でもスイング中の動作は

その前の動作から考慮すべきですので

体重移動の受け止める足への影響は

その前段階にしっかりと股関節に乗れる準備ができているかも

意識する必要があります。


前回記事の家の構造の話で例えると

もともと支えるべき柱が機能しているからこそ

上半身が捻られ左右どちらかに比重が傾いた時に

さらに重い体重を綺麗に支える(乗れる)状態

(トップやフィニッシュ)が作れます。




体重移動の秘訣


同じように右足から左足に体重移動を行う野球の投球を例に具体的に説明します。

(完全に片足で支える方がイメージしやすいため)

写真の

1が ゴルフのアドレス  4 5 がトップ  9 10が インパクト 

だと考えてください。

右足に乗るためには


2 ー  5  で右足に上手く乗れるためには

1 の段階で ハムストリングが優位で使われ股関節に体重が乗るための

意識がすでに構築されている必要があります。


左足に乗るためには


さらに 8 以降の左サイドに綺麗に乗っていくためには

3 ー 7の 左足の挙げ方 が鍵になります。

ゴルフでは左足の体重が抜かれているタイミングになります。


ゴルフスイングは野球の打者や投手のように

左足は上がりませんが、右に体重が乗っているときは

左足を体幹部から股関節を通して

吊るような状態になっているべきなのです。

それが後のインパクト時に、

左サイドが開き過ぎず流れることなく

詰まらない、バランスの良い動きになります。


このようにゴルフスイングであれ投球動作であれ


急に脳がそのタイミングで良い状態に変化することはないため

意識したい形やポジションはその前の動きから

全体の運動を通して改善していくことが必須になります。


原因と結果の特定は困難


ゴルフスイングの体重移動は

歩行における体重移動とリンクします。

そして歩行における足の上げ方は

次に起きる足の下ろし方(着地)に影響を与えます。

具体的には、前ももで足を上げる人は

着地も前ももの筋肉が過剰に働くという具合です。

さらに着地の仕方は次の足の上げ方に影響をするという

関係性にあります。

つまり鶏と卵のような相互関係

明確にどの動きが原因だと特定することは困難かもしれません。

だからこそ、トッププロですら

少しのズレから大きなスランプに陥るという事態が起きるのです。



大きな筋肉に埋もれた関節

股関節は骨盤と大腿骨の骨の接続部で

その周りには大きな筋肉が沢山あります。

そのため、ただ立つだけなら

股関節に上手く乗れなくても立てます。

しかし、本来使う必要のない筋肉を過剰に使うため

疲れたり、痛めたりします。

さらに、スムーズに動く、力強く動く、綺麗に合理的に

という条件が追加されると

全く使い物になりません。

つまり

良いスイングになるためには

股関節に乗り、代わりに

その動きや体勢に必要でない筋肉は

OFFにする必要があります。




『股関節がかたい』を考える


よく

『股関節がかたい』という言葉がありますが

厳密に言えば

股関節自体は骨なので硬くて当然です。

実際は周りの筋肉も不必要に硬くなるので

『股関節の動きが固い』状態になるのです。


脳の勘違いを修正する方法


先ほど

股関節の周りには大きな筋肉があり

埋もれていると述べましたが

それが故に

股関節を正確にピンポイントで感じることは難しいのです。

潜在的にも脳が

周りの筋肉を骨のように硬く使ってしまい

本来股関節がすべき仕事を充分に果たせないのです。


良い軸を形成するためにも股関節周りの筋肉が

脱力できるよう、股関節の意識が高まる必要があるのです。


脱力というと筋肉のストレッチやマッサージが

挙げられますが


骨を触って脳に理解させ

その結果、筋肉が弛緩するという方法もあります。


筋肉が硬くなる理由が

骨を使えていないということなら

脳に修正をかけなければなりません。

つまり、骨盤や股関節、など骨を触って

脳に正しい骨の位置の情報を伝えるのです。





まとめ


スムーズな体重移動をするためには

股関節を脳が認識して、

その周りの筋肉を補助的に使うことがポイントになります。

股関節が意識されるとその付近にある大腰筋とハムストリングを

主導的に使えるようシフトしていきます。

これがまさに癖のない身体の使い方そのものです。

本当に上達を目指すなら、スイング中以外の身体の使い方から

見直していきましょう。



最後までご愛読有難うございました。






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