ニートとは無縁だったガクチョーの「常識」を変えたニー株合宿

NEET株式会社 3期 取締役の ゆるい学長 です。
今更ですが、記憶が薄れないうちに先週11/13-14に行われた
ニー株合宿に参加してみた感想を書き留めてみたいと思います。


※ 今回の記事はかなりボリューム多いです。
 お時間の許せる方はどうぞご覧下さいませ。


はじめに言うと、私は元々、ニートとは縁遠いと思われる
意識高い系 かつ 過労死寸前のハードワーカー でした。

「そんな人間が、なぜニー株に・・・??」

そう思われても不思議じゃない話ですよね。

私がニー株の取締役になるまでの経緯は別の記事としてまとめてあるので、興味があるかたはこちらを読んでいただけると嬉しいです。
https://note.mu/yurugakucho/n/n2b8d479c393a


私は気持ちが熱くなるとつい文章が長くなる傾向があるので、
最初に結論として今回のニー株合宿に参加した感想を一言でまとめます。
今回のニー株合宿は、私にとって


これまでに自分の中にあった「常識」や「偏見」が見事に取っ払われたインパクト大の出来事でした!
おそらく、自分の中で勝手に妄想した「今年2018年の印象的だった出来事ランキング」では間違いなく上位にランクインするくらいです(笑)



私は元々、ニートのような働く意志のなさそうで親や配偶者の収入に依存しまくっている人たちに対してネガティブなイメージしかもっていませんでした。

しかし、今回のニー株合宿に参加してみて

世間で「ニート」と呼ばれれているような類いの人たちに対するイメージがガラッと変わっただけでなく、参加者のみなさんと話しているうちに私自身もが不思議と徐々に明るい気持ちになっていくのを感じました。

元・意識高い系 かつ ハードワーカーだった私の視点から、
ニー株合宿内に参加して自分のこれまでの「固定観念」やら「偏見」が取っ払われたと感じた点を以下でまとめていきます。


(これ以降の内容は、以下の目次にそって進みます。)


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【  私の中にあった "常識" が変わった点4つ @ニー株合宿 】

1. 「働いています」と言うのが恥ずかしくなる!?
2.   お金や事業の話をしているのにギラギラしていない!
3.   想定してないくらいの前向きなオーラ & 熱気
4.   「いいなあ ... 働いているなんて」という意外な声

【まとめ:「常識」とは、偏見のコレクションだった】

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1. 「働いています」と言うのが恥ずかしくなる!?


私は普段、働いています。
現状、アルバイトの収入としょぼい個人事業からの収入がある状態ですが、
割合でいうと、バイトの収入がメインで生活をしています。
つまりは「フリーター」。月収も大学生のバイト代に毛が生えた程度。

でも、それに見合わず関東地方のとある国立大学の卒業生です。
こんな身分であるから、世間体を過度に気にする私の親からは
「なんで国立大まで行かせたのに、フリーターなの!? みっともない!」
と、内心思われている状態です。

だから、よく冠婚葬祭で親戚の集まりに顔出すと、
久しぶりに会った伯父や叔母たちに
「 (ゆるい学長) ちゃんは、今、何の仕事をしているの?」
と、いつもほぼ 100% 訊かれます。
それに対して私は「フリーター」というのが恥ずかしくなり、
無言になったりテキトーなことを言って話題をそらしたりしては嫌な思いをしていました。

でも本当は、たとえ私がフリーターであっても、貧乏であっても
自分で働いて親に頼らず自立できている今の生活を誇りに思っていました。

だから、「職業はフリーターです」とは言わず「今、働いています」と他人に伝えるだけなら誇らしげに言えるんです。

しかし、今回のニー株合宿に参加した時にはなんと、
「働いています」と言うこと自体が恥ずかしくなってしまったという、私にとっては摩訶フシギな体験をしました。

合宿1日目の自己紹介タイムで何回か席替えする中で、ニー株1期生から
「このグループの中で、ぶっちゃけ今、働いている人〜?」と訊かれ、
「実は...働いていマス」と言いながら手を挙げたら、
私ともう1人くらいしか手を挙げていなかった瞬間がありました。

「 ...!! そうか...!ここでは正社員 or アルバイト以前に、
 そもそも働いていない人が多数派なのか...!!」

その瞬間、これに気づいて思わず赤面してしまいました。

「 ハズカシイ・・・『働いている』と言うことが・・・!!」

ん・・・!? 「働いている」と言うことが恥ずかしい??

・・・待てよ??
 私はこれまで「働いています」と他人に言うことなら誇りをもって堂々と言えていたはず。

それなのに、ニー株合宿のセッションでは突然に、
私の人生で初めて「働いています」と人に言うのが恥ずかしくなってしまったのでした。

なぜ・・・!?
何なんだろう、あの気持ちは・・・

人に「働いています」と言うことが恥ずかしくなってしまったなんて、
これまでの私の人生経験においては「非常識」に当たる出来事でした。
ニー株合宿では、この今までに私が感じたことがなかったタイプの「恥ずかしさ」を強く感じて、私にとってはとてもインパクトの強い出来事となりました。

まあ、実際、話を聞いていると私以外にも働いている参加者は一定数いたんですけどね(笑)


2.   お金や事業おこしの話をしているのにギラギラしていない!

これもまた、ニー株合宿に参加したことによって
自分の中にあった今までの「常識」やら「固定観念」が覆った点です。

恥ずかしながら、私は過去にとある怪しい儲け話に乗ってしまい、
そこのビジネス仲間の会合で意識高い系 & 金の亡者たちに揉まれていました。そういった集まりではいつも自然と話題がお金やビジネスの話になり、
メンバーの目がドル$マークになっているかのような最高〜にギラギラした雰囲気でした。

「ああ・・・人間って、お金や事業の話になるとギラギラするのか・・・」
なんて、私は後に冷めた目で見るようになりました。
また、意識高い系メンバーたちとの絡みにも疲れるようになりました。
(しばらくしてその儲け話自体やメンバーたちの態度について疑念が湧いて来たので、今では完全に手を引いています。)

しかし、ニー株合宿においては
お金や事業を起こそうとする話題があがっても、
私が今までに経験した「金の亡者のギラギラ感」は感じられませんでした。



自己紹介タイムで同じグループにいた1・2期生が
「ニー株に入ったら、どんなことをしてみたい?」という話題を振り、みんんなで自由な雰囲気で話し合いました。

新しく入った3期生を中心に
「ニートでも稼げる仕事がしてみたい」
「事業を起こして自分で稼げるようになりたい」
「仲間と投資を勉強してみたい」

などなど、お金を稼いだり事業を立ち上げたりたいといった
いわゆる  "ギラギラ系" の話題は頻出しました。

もちろん、内心は、お金が人生で一番大事だと考えてる人もいればビジネスで成功したいという野心を抱いている人たちはいたでしょう。

しかし、ニー株合宿のセッションでお金や事業の話になっても
なぜか私が今までに経験したような「金の亡者のギラギラ感」は
まったくもって感じられませんでした。

(あくまでも私の主観です。)

むしろ、お金や事業を起こす話をすると「それ、いいね〜!」といった、
ゆる〜く前向きな反応が行き交っていました。
ニートだけど何らかの形で経済的な自立をしたい参加者が多く見受けられたこともまた、私にとっては意外な出来事でした。


3.   想定してないくらいの前向きなオーラ & 熱気

私は今まで「ニートの集まり」と聞くと、
暗くてネガティブなイメージを抱いていました。

私は今から1年ほど前からTwitterで既に1・2期生とのオンライン上での交流はあり、先輩方が楽しそうに活動されている様子は拝見していました。
しかし、実際、オフでニートが大勢集まるとなると、
また雰囲気が違うのかな・・・?とも想像しました。

誤解を恐れずにいうならば、
私がニー株合宿に行く前の「ニー株合宿」に対するイメージは、

 ・みんな無言で下を向いてひたすらスマホをいじってる
 ・話題を振られても積極的に発言する人がいない
 ・働いている参加者や社会をひたすらディスる発言が飛び交う
 ・他の参加者に話しかけづらい雰囲気
 ・まるで旧2ちゃんねるのオフ会版

といった、巷でいわれている偏見の極み そのものでした。


しかし、これもまた私が勝手に抱いていた「固定観念」やら「偏見」だとわかりました。


前述の「金の亡者ギラギラ感」の章でも述べましたが、
ニー株合宿への参加者は経済的な自立を望んでいる人やコミュニティーや仲間を求めて集まった人が多いためか、常に参加者の前向きな姿勢や意欲が感じられる雰囲気でした。

また、1・2期生の先輩方は緊張している3期生にフレンドリーに話しかけてくださっていました。

意識高い系営業マンのフレンドリーさとはまたちがう、
体育会系の元気なノリともちがう、
ゆる〜い、おだやかな感じのフレンドリーさというか、
何となく安心感がある雰囲気でした。
「気取らなくていいんだよ」って感じの。

私はこのニー株合宿に参加するまでに、すでに意識高い系のコミュニティーやライバル意識が高いコミュニティーにいることに疲れ果てていたので、
こういったゆる〜いフレンドリーさや気取らなくていい安心感がある場所をとても心地よく思いました。

こういったゆるいフレンドリーさに加えて、
やりたい事業の紹介タイムや夜の交流会での場は、
世間一般の「ニート」に対するイメージとはかけ離れたポジティブな熱気が常に漂っていました。

1日目の終わりの宿泊部屋で私が同期生5〜6人との会話を楽しんでいる頃には、私の中にあった「ニートの集まり = 暗い、ネガティブ」というイメージがどっかに飛んで消えていました。


4. 「いいなあ ... 働いているなんて」という意外な声

まさか・・・ニートのための合宿で
「いいなあ ... 働いているなんて」
という声を聞けるなんて思いもよりませんでした。

これは私が直接言われたわけではないのですが、
休憩中で私が部屋を出る時に近くで雑談していた参加者同士の会話から偶然聞こえたセリフです。誰が言っていたのかもよく覚えていません。

「ニート」は、ひたすら怠けていて
必至に働いている人たちをさえ斜めに見てディスっている。

私が以前に抱いていたニートのイメージはこうでした。
完全にメディア等によって植え付けられた偏見そのものでしたね。

ただ、私も働かなくていいのならニートになってみたいなあ...という、キビシイ親には決して言えないひそかな願望を抱いていたのも事実です。私はワーキングプアなので日常的に疲弊することが多かったためか、私のような者に比べて労働のストレスがなさそうなニートへの羨望や憧れが多かれ少なかれありました。

しかし、私が「いいなあ ... 働いているなんて」と聞こえた瞬間に
「はっ...!」と気付かされたことがありました。


一口に「ニート」といっても、
全員が全員ただひたすらに怠けているわけじゃない。
本当は働いて収入を得たいけど、それぞれに事情があって働きたくても働けずにやむを得ずニートになった人もいる。

彼らにもいろいろと抱え込んでいることや悩みもある。
かといって、ニート全員が全員ネガティブな状況に陥っているわけでもない。日頃Twitterで発信している1・2期生に実際に会ってみたらポジティブなオーラを感じられた。

その「いいなあ ... 働いているなんて」と言っていた方は、実際どういった意図でそう言っていたのかはわかりません。
それにしても、働く意志がないといわれる「ニート」の集まりで働いている人を羨むような声を聞けたことは、私にとっては意外なことでした。

「いいなあ ... 働いているなんて」

どなたかは存じませんが...この声の主にとても感謝したい気持ちです。
私の中にあった悪しき偏見を打ち砕いてくれたのですから。
元々はニートとは無縁で働いていない人たちに対して良く思っていなかった人の中にある「常識」を、この一言で完全に覆した。
これほどの偉業はないと思うくらいです。


【まとめ :「常識」とは、偏見のコレクションだった】


ここまでの超〜長文を読んでくださったみなさん、
本当にありがとうございます!

私にとって今回のニー株合宿は、
今までの私の中にあったニートに対する「偏見」や「常識」が完全に取っ払われて、参加者のみなさんから元気づけられポジティブな気持ちになれた大変有意義な機会となりました。


これは私の好きな言葉で、
「常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションのことをいう」
といった、アインシュタインの名言があります。

この言葉が完全に腑に落ちた出来事が、今回のニー株合宿でした。
「歴史を塗り替える」とはまた違いますが、自分の中にあった「常識」や「偏見」が塗り替えられる瞬間はいつもインパクトが大きくて衝撃的ではあるけど、結果的には視野が広まってとても喜ばしいことだと思っています。


これまでの様々な出来事の積み重ねで精神的に疲弊していたこともあって、今回のニー株合宿に参加するかどうかのそれ自体に迷っていました。
しかし、合宿に思い切って参加してみたら、結果的に熱意のある仲間とともに事業部を立ち上げて活動するに至りました。

合宿前にTwitterで「ゆるい学長さんにお会いしたいです!」という、同期生たちからのコメントに背中を押されました。本当に感謝してます。

なんだかんだで私はもう数年で20代終わるし、結婚願望はないし、
学生時代と比べて気軽に会える友達も減ったし、
30代以降の楽しみなんて何もないなあーというネガティブモードだったのですが、ニー株に入って仲間と出会ったことにより、
これから始まる10年間も、それ以降もず〜っと楽しくすごせそうな気がしています!

学長の心が高ぶって不意に「熱暴走」を起こしてしまったようで(笑)、また超〜長文になってしまったのですが、ここまでお読みくださったみなさん、本当にありがとうございました!!

こんな暑苦しい ゆるい学長 ではありますが、
ニー株のみなさん、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!


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