ゆるい学長のマレーシア1人貧乏旅にっき#1

2019年 6月19日 (水)〜 出国・海外逃亡チャレンジ 〜

夕方6時半、いつも通り在宅のアルバイトを終えて、PCの電源を落とした。今日の深夜発の飛行機に乗れば、初のマレーシア&初の海外1人旅がはじまる。

ワクワクするよりも、不安のほうが大きかった。
羽田空港の出国審査場は無人の改札機みたいになっていて、出国審査が自動化されていた。スキャンする場所にパスポートをかざし、顔写真を取られてゲートが開く。ただ、これだけで日本からの出国完了。パスポートに出国スタンプは押されなかった。

「え!? 出国のスタンプはなくて大丈夫なのか!?」

ここで一気に不安になった。
現地の入国審査場で「なぜ出国スタンプが無いんだ!?」と問い詰められたらどうしよう ...... 。出国審査場を抜けて、飛行機への搭乗を待つ間もずっとその不安は消えなかった。胃がキリキリと痛んだ。羽田空港から見えるキレイな夜景を楽しんだりする心の余裕など微塵もなかった。

そして、搭乗時間がきて飛行機は離陸。
「ああ、もう戻れない。戻れないが、誰にも言わずに海外逃亡するのに成功したぜ!今からワタシは自由の身だ!」という気持ちだった。

まだ不安は7割、そんな心境でも「誰にも言わずに海外逃亡チャレンジ、やってやったぜ!大成功!!」というスカッとした気持ちはこの時点で3割ほどだったと思う。海外逃亡といっても、なにも悪いことはしていませんヨ。


私はこれまでに12ヶ国ほど海外渡航をしたことはあったのだが、海外に1人で行くのは今回が初めての経験だ。そして、東南アジアの国を訪ねるのも初。これは、ずっと前からチャレンジしたかったことだった。

ただ、1人で海外へ行くと事前に公言すると、私の過保護な親は絶対に反対する。SNSなんかで「海外に1人で行きたい」と発言したりすれば、必ず誰かしらが「女性が海外に1人で行くのは危ないからやめておけ!」と言ってくる人がいる。その度に決意が揺らいでいては、挑戦して成し遂げることは永遠にできないだろうと思った。

そこで今回は、親にも、SNS上で絡んでいる人たちにも一切内緒で渡航日の2ヶ月ほど前から秘密裏に1人海外渡航の計画を立てていた。「海外に1人で行きたい!行きたい!」と頻繁に叫ぶものの全く行動に移せていない自分が嫌だった。いつも心のどこかで挑戦するのを躊躇ってしまっている、そんな意気地なしな自分からは卒業したいと強く思い、今回ついに行動に移すことができた。


今回の旅程はおよそこんな感じだった。
行き先はマレーシアで、首都のクアラルンプールと地方都市のコタキナバルの2つの都市に滞在した。

6/19 (水) 深夜 飛行機で羽田 → クアラルンプール へ
6/20 (木) 早朝 クアラルンプール到着、国内線で コタキナバル へ
6/20〜22 コタキナバルの安宿に3泊
6/23 (日) 午前 コタキナバル出発 → クアラルンプールの民泊へ移動
6/23〜24 クアラルンプールの民泊に2泊
6/25 (火) 午後 クアラルンプール出発 → 同日深夜、羽田に帰国


また、今回、自分で決めていた大まかな旅のルールは以下の通りだ。
海外ノマドをして生活する人たちの旅スタイルを真似て、できるだけ身軽な旅を試みた。

・荷物はリュックサック1個のみ(飛行機に荷物を預けない)
・ローカルフードを食べて過ごす
・現地で日本食は食べない
・1週間1万円以内で過ごす(飛行機代・宿代は含まず)
・入場料の高い観光地には行かず、現地で生活するように旅をする


今回の旅は、海外での拠点さがしも兼ねていた。
私は、日本で住むには物価が高すぎると感じている。
給料以外の収入を月10万円以上安定して稼げるようになったら、日本から住所を抜いて物価の安い国にビザなしで滞在できる期限ギリギリまで長期滞在して海外ノマド生活をするのを中長期的な目標としている。その時の拠点をどこの国にしようか現在検討中である。そのため、今回の旅においては、観光地に行って遊びまくるのではなく、現地で暮らすように旅をするスタンスでいた。


それでは、今回の行き先および拠点候補地をなぜマレーシアに選んだのか? 自分の考えをまとめるためにも、今ここでその理由を書き留めておこうと思う。私がマレーシアを将来の拠点として検討している理由は以下の通りだ。

 1. 日本よりも温暖な、むしろ暑い気候
 2. 日本から飛行機の直行便で最長7時間前後で行ける
 3. 日本よりも物価が安い
 4. 英語が通じやすい
 5. 台風が来ない

1. と 2. は東南アジアのほぼ全域が当てはまる。
3. はシンガポール以外の東南アジアの国が当てはまる。
4. となると国はかなり限られて、残るはフィリピンとマレーシア。
5. を考慮するとフィリピンは候補から消える。
こうして残ったのがマレーシア。

「結局のところ、消去法で選んだのか!?」と、突っ込まれそうな動機ではあるが、これはつまり私が希望する条件をすべて満たした東南アジアの国がマレーシアだったということ。また、マレーシアは多民族国家で外国人慣れしている現地人が多いらしい。私はその点にも魅力を感じた。


つづく・・・


〜 次回 『コタキナバル・サバイバル』〜



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