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フレックスタイム制が定着しなかった日本ではテレワークは難しい

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テレワークが話題になる遥か昔に、「フレックスタイム制度」が話題になった。


「働き方が変わる」「時間が自由になる」「生産性が向上する」など当時は注目され、導入する企業も多かった。


しかし、それも一過性に思え、しばらくすると名前だけのフレックスタイム制度…形骸化してしまったようだ。


フレックスタイム制度の落とし穴だったのが「コアタイム」と言う絶対に出社していなければいけない時間だった。


このコアタイムを9時から17時と設定してしまえばフレックスタイムでは無くなってしまう。


結局のところ、日本にはこのフレックスタイム制度にマッチングする企業が少なかった。


そして、フレックスタイム制度を盾に荷重労働させたりするブラック企業も出てきたことにより、、フレックスタイム制度は徐々にすたれていった感がある。


時は流れて、今回のコロナ禍におけるテレワーク導入の決断をする際、年齢がある程度以上の従業員が二の足を踏んだのは、以前の「フレックスタイム制度が失敗した」と言うマイナスのイメージがどこかに有ったのかもしれない。


「フレックスタイム制度すら上手く行かなかったのにテレワークなんかできるのか?」と言うことだろう。


なぜフレックスタイム制度がうまく行かなかったのかを考えてほしい。


その根底にも今回テレワークが定着しなかった「同調圧力」と「直接会ってのコミュニケーション」更には「飲みニケーション」などもあり、上司や同僚、取引先との時間の共有が求められたのである。


言ってみれば、本業以外のお付き合いのために時間を合わせることを優先した。


その結果、なし崩しにフレックスタイム制度は減少し、形骸化の一途をたどった。


そして現在、同じようなことがテレワーク導入でも起こってしまった。


とにかく、このコロナ禍が落ち着き、世の中が浮かれ始め、喉元を過ぎたあたりでテレワークが形骸化してしまわないことを祈るばかりだ。

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