生姜の甘酢漬けを作ると美しいピンクに染まる理由
先日「生姜の甘酢漬け」(ガリ)を作り、Twitterで紹介しました。すると、私の投稿を見て、作って下さった方がいらっしゃり、「同じように甘酢漬けを作ったのに、ピンクにならないのはどうして?」というご質問を頂きました。
今日はそのご質問に取り急ぎお答えしたいので、新ショウガの甘酢漬けの作り方は別途ご紹介致します。
家で「生姜の甘酢漬け」を作ると、お店で売られている毒々しい赤色のガリ(紅ショウガ)とは違って、ほんのりとしたとても美しいピンクに染まり、とてもフレッシュな香りや辛みを楽しめます。
私自身も、毎回作るたびに「生姜がピンクに染まること」がとても不思議に思っていたので、理由を調べてみました。
ガリのピンク色の正体
ピンク色の正体はアントシアニン色素。アントシアニンはpH値によって色が変化するので、新生姜を甘酢に漬けると酢の中に溶け出て赤色が強くなり、自然と淡いピンク色に着色されます。
例を挙げると、中学校の理科の実験で、紫キャベツの絞り汁に酸性の溶液を入れると、絞り汁の色が赤に変化するのと同じ原理です。
ピンク色に染まらない理由
また、そのアントシアニンは「新」生姜の袴(画像の赤く色付いている部分)に多く含まれており、袴の部分を切り落としてしまうと、ピンク色に染まらないのだそうです。
そしてもう一つ、ピンクに染まらない理由があります。それは、「新生姜」の袴にはアントシアニンが多く含まれていますが、画像のような「ひね生姜」には袴(ピンクの部分)がありません!
なので、ひね生姜で作っても、ピンク色に染まらないのです。また、ひね生姜は辛みが強くなったり、新生姜に比べて硬かったり、繊維が気になるという方もいらっしゃるそうなので、甘酢漬けにするなら、色も食味の点からも新生姜がおすすめできます。
毎日のおうちごはんのことで困っている人を減らすために毎日頑張っています。今はYoutube撮影用の機材購入の資金に宛てさせて頂きたいと思っています。