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【機材】新しい両眼視スタイル
※加筆予定です。
都内でITエンジニアをしています ゆる写 です。
2024年も残り僅かとなり慌ただしい日々を送っております。
さて、今回は野鳥撮影でよく使われている両眼視についての話です。
えっ、今更両眼視が何?と言われそうですがまあコーヒーでも飲みながら読んでください。
本記事で購入したパーツは最後にまとめて紹介します。
はじめに
先にも出しましたが両眼視スタイル、つまりドットサイトとファインダー(EVFやOVF)を使った撮影スタイルを改良して新しい自分にあったスタイルを確立しようとパーツを取り寄せてはあれやこれや試行錯誤しています。
ある程度使えるようになったため note にまとめました。
下記は以前両眼視スタイルとして紹介した記事です。
紹介したは良いがわたしには両眼視が合わなかったのよ。とほほ
原因ははっきりしていてドットサイトとファインダーの倍率が異なるため慣れに時間がかかり撮れ高が大幅に下がる。
どういうことかというとドットサイトは目で見たままの等倍、それに対しファインダーは600mmや800mmの超望遠レンズを通した倍率で被写体を見ることになります。
フローとしてはドットサイトで被写体を画角に導入(ここまでは良い)し、ファインダーで構図を確認する難しさとドットサイトとファインダーの高さを同じにし、交互に覗くことの難しさから敬遠していました。練習すればなんとかなるとは思いますが撮れないストレスでハゲそうで、、、
そんなわけで巷に溢れている両眼視のスタイルではなく、自分にあった両眼視の新しいスタイルを作ってしまえと考えたわけです。
両眼視スタイルを再考する
さて、考えました。
ドットサイトの代わりは現時点で思いつかないので、ファインダーを別のなにかにしようと考えました。
少し前からNikon Z9のEVFを録画しようとHDMIトランスミッターを調べていたのでこれをファインダー代わりにすれば良いのでは?
こうなると早いです。
HDMIトランスミッター
HDMI出力を有線、無線で録画や再生デバイスに送るものでいくつかのメーカーから出ているのは知っていました。とりあえず片っ端からYouTubeやX(旧Twitter)を漁り無線でスマホに飛ばせるものを2つほど見つけました。ケーブルは少なくしたいからね。
Hollyland Mars X(生産終了)
1つ目はイルコ氏のHollyland Mars Xの紹介動画がヒットしたので拝見し、調べてみましたが5.2GHz帯(5150~5250MHz)を使用しているらしく日本国内では屋内専用とのこと。アンテナが折り畳めてめちゃくちゃコンパクトで軽量なので、ぜひぜひ新しい製品では改善してほしいですね。待ってますよ。
Accsoon CineView Nano
2つ目はAccsoon CineView Nanoです。こちらは先程のHollyland Mars Xと違い5GHz帯を使うため屋外でも利用できることを確認しています。アンテナが折り畳めず邪魔ですがこれもMars Xに劣らず軽量コンパクトですね。更に最大4台までスマホやタブレットに表示できるのも良い。
というわけでHDMIトランスミッターはAccsoon CineView Nanoに決まりました。
さて、トランスミッターが決まったら今度はカメラにマウントする方法を考えなければなりません。これが結構悩みどころなのよね。
現状を話すとNikon Z9にSmallRigのLプレートが付いているだけ。
これにどうやってマウントするか何を追加すればマウント出来るようになるかを調べました。
条件としては以下2点です。
三脚運用で邪魔にならない
カメラ単体でも持ち運べる重さ
探すとあるものですね。ちょうど参考になりそうな動画が見つかりました。
これまたイルコ氏の動画ですw
Accsoon SeeMo(有線でスマホと繋ぐやつ)とマウント方法が詳しく紹介されています。このイルコ氏の動画で紹介されているFalcam F22というクイックリリースをベースに考えれば良さそうです。こんな便利はものがあるとは知りませんでした。スマホの固定にMagSafeを使えるのは予想外でした。これはいいですね。即採用です。
北海道で野鳥や野生動物を撮影されているゆせふ氏の動画です。
こちらはレンズの三脚座に付けたアルカスイスプレートに付けるのかな?Wimberley F-1 Telephoto Flash Bracketを紹介されていました。Amazonで調べてみると4-5万とかなり高価なものでちょっと手が出しづらいかな。
新しい両眼視スタイル
まだ改良の余地はありますがひとまずお披露目。
カメラのホットシューにドットサイトを付けたまま、SmallRigのLブラケットにAccsoon CineView Nanoとスマホを固定してみました。三脚から外してカメラのみでも運用出来るようになっています。どやぁ!!
ただし注意しなければいけないのがWi-Fiのため表示に遅延が発生します。
プロトタイプ
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組み立て方法
おおまかな組み立て方法を載せておきます。リクエストがあれば写真を載せますのでコメントでお知らせください。
Lブラケットのサイドプレートに1/4インチネジx2を使ってコールドシューマウントを取り付ける(SmallRig以外は無理かも)。以降、上部と呼称しスマホを固定する。
LブラケットにNICYRIG カウンターウェイトクランプを取り付ける。
HDMIケーブルを刺すことを考慮する。以降、下部と呼称しトランスミッターを固定する。Falcam F22 コールドシューアダプタープレートを1.の上部コールドシューマウントに取り付ける。しっかりネジを締めぐらつかないようにする。
Falcam F22 コールドシューアダプタープレートを2.の下部コールドシューマウントに取り付ける。しっかりネジを締めぐらつかないようにする。
スマホホルダーにFalcam F22 マジックアームのクイックリリースプレートを取り付ける。
5. にFalcam F22 マジックアームを取り付ける。
3.に6.を取り付ける。(スマホを固定する場所が完成)
4.にFalcam F22 コールドシューマウントを取り付ける。
8.にAccsoon CineView Nanoを取り付ける。
ボディとAccsoon CineView NanoをHDMIケーブルで接続する。
7.にスマホを固定する。
スマホやHDMIケーブルの位置調整をする。
購入したパーツ一覧
SmallRig ニコンZ9用Lブラケット
Lブラケットにコールドシューを追加するくらいならリグを組んだほうが楽なのでは?まあ良いんですけどね。
Accsoon CineView Nano
HDMIトランスミッター。スマホやタブレットにAccsoon Seeと言う専用アプリを導入する必要がありますが最大4台まで映像を同時再生出来ます。CineView Nanoにスマホを挟んでマウントするアダプタとコールドシューにマウントするためのアダプタが同梱されています。スマホは別の場所にマウントするのでコールドシュー用のアダプタを使います。HDMIケーブルとNP-F550バッテリーは別に用意する必要があります。
NP-F550バッテリー
いろんなメーカーから互換バッテリーが出ているのでお好きなものをご用意ください。
個人的にバッテリーの残量が見れて、バッテリー自体にType-Cポートが付いているVILTROXが良いかなと思います。2個同時に充電する充電器も付いていて大変便利です。
NICEYRIG カウンターウェイトクランプ
クランプのコールドシューマウントにAccsoon CineView Nanoをマウントしています。なお直接マウントするとHDMIケーブルが挿せなくなるため1枚アダプタを噛ましています。
ULANZI Falcam F22 コールドシューマウント コールドシューアダプタープレートx1付き
クランプのコールドシューに噛ませるアダプタ。
ULANZI Falcam F22 コールドシューアダプタープレート
スマホを固定するために追加したコールドシューに噛ませる用のプレート。
ULANZI Falcam F22 マジックアーム ベーシッククイックリリースプレートx2付き
ベーシッククイックリリースプレートは1個余りました。
FEICHAO ユニバーサルコールドシューマウント
Lブラケットに増設するコールドシューマウントです。スマホを固定するのに使用します。
スマホホルダー
スマホの固定はMagSafeを利用しています。赤いパーツがワンポイントでかっこいい。各社いろんなタイプのスマホホルダーが出ていますのでお好きなものをご用意ください。ただし、1/4インチのネジが切ってあるものじゃないとダメですよ。紹介しているものは回転防止機構が付いているホルダーです。
必要に応じて
追加で必要な人向けにリンクを置いておきます。
Accsoon SeeMo
iOS用のHDMIトランスミッター。無線の遅延が気になる方は有線版のこちらンを購入してください。Lブラケットに固定するのに別のパーツが必要なので気をつけてください。
ULANZI Falcam F22 5ポジション クイックリリースプレート
スマホの位置を前の方に移動するのに使用します。あってもなくてもお好みで。
ULANZI Falcam F22 7インチ拡張マジックアームキット
ULANZI Falcam F22 ベーシッククイックリリースプレート
HDMIケーブル
ではまた