日の沈まない国のミッドサマー
何年か前の6月にフィンランドに遊びに行く事にした。夏至を過ごしたその時の思い出話しを。
毎度首都ヘルシンキを訪れているので、この時は違う都市か近隣の国にも船移動で行こうと企む。
飛行機はフィンエアーがいい。
マリメッコとのコラボは可愛いし、サービスも好きだし、何より直行便でフライト時間が10時間切る。
調べていると、ヘルシンキのトランジットで乗り換えて、スウェーデンに行くフライトの方が安いとわかる。
ヘルシンキへのフライト+移動費よりも、ヘルシンキで降りてストックホルムに行く航空券の方が安いと判断。
船旅はいつかのお預けにして、4日間のストップオーバー(乗り換えする国に一時滞在する)を利用してヘルシンキに滞在する事にする。
旅のスケジュールを決める
ヘルシンキの友人に連絡して、遊びに行く事を告げる。留学中仲良かった子で、気が合うのでその後もたまに会いに行っていた。
6月後半で日にちを告げると、どうやら夏至の休暇で居ないという事だったのでストップオーバーするのを先にして、夏至をストックホルムで過ごすことにする。
そんなわけで、ヘルシンキで4日間過ごしてストックホルムに移動してスウェーデンで夏至を迎える事にした。
この時私はまた夏至の恐ろしさをわかっていなかった…。
フィンランドでの滞在
ヘルシンキは何度か訪れていて、トラムも徒歩も街中を練り歩いているのでほっとする気持ちで滞在できる。
基本はひとり旅で友人の仕事の合間会ってご飯を食べたり、この時は一緒にアルバアアルトの家を見に行った。
で、友人と話していてわかったことは
夏至の日はお店全部休みになるよ?
と、言う事だった。
…まじですか😇
友人も町中で夏至を過ごすことがそんなにないのでどこまで閉まっているのかはわからないけども、話を聞く限り日本の元旦のようになるそう。
絶望感と不安感と少しのわくわくを携えてスウェーデンに飛ぶ
駆け抜けろ!
色々聞いたところ夏至の前の日から本格的にお休みモードに。(すでに長期休暇のお店もあり)
ストックホルムでは街をぶらぶらするのと、陶器のグスタフベリーのファクトリーに行くこと。
工房とファクトリーショップがあるとのこと。ストックホルムから路線バスで郊外に行く必要がある。
旅先でのバスはとても苦手だけど他に手段がない…
降りるバス停を間違えないように気をつけるしかない。
ホテルで乗りたいバスの乗り場を聞いて向かう。
30分以上乗っていた。
どきどきしながら無事バスを降りる。
郊外で何もないポツーンとした場所。バスを降りて少しだけさまようが、無事着く。
複数の建物や全く関係ないお店も入っている小さいショッピングセンターのような場所。
夏至直前だったからか、びっくりするほど人が居ない。建物をさまよって無事工房&ファクトリーショップへ。ここで我が家のマスコット猫のリサラーソンの猫をゲット。
可愛い。今も我が家の真ん中で鎮座している。他にもいくつかの食器を買い、広くはないのでそんなに長いせず市内へ戻る。
魔女の宅急便のモデルの一つと言われるガムラスタンや街を練り歩く。
さて、夏至当日になり街を少し歩いてみたものの、前日午後からじわじわとお店も閉まり観光できる場所もほぼ閉まっている。
とにかく街をただ歩くことにした。
野外博物館は空いていて夏至のイベントをしているらしいという情報を入手して向かう。
街の人たちはみんな里帰りしているのか、とても静かな街。
スカンセン(野外博物館)は伝統的なショップも少しある大きな自然公園のような場所。わかりにくい例えかもしれないけど、大阪の万博公園のような感じ。
広い公園をひたすら歩くと、広場で夏至祭りのポールを立てるのとその後ポールの周りをぐるぐると踊るイベントをしていた。
IKEAでよく写真を見るあれだ!!!と、生でみれたことに感動。
そんなわけで私の北欧での夏至体験は、人のいない街を一人でさまよう思い出となった。
夏の北欧は、短い夏を味わうべくみんな喜びに満ち溢れていてすごく気持ち良いのでおすすめです!
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