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【日記】エロとクラムボンは死ぬよ


もう二度と出せない色があった










【エロス】
ギリシャ神話における愛の神であり、アフロディテの子ども。





私は常々思う事がある

「"失くしてはいけないもの"を失くす人の神経が知れない」と。

それはつまり財布に始まり、自転車の鍵やら家の鍵だったりだとか。


その一方で、私は恩知らずな人間であるから、その日の雨中に深く世話になった筈のビニール傘を良く失くす。


自分の中で"失くしていいもの"と"失くしてはいけないもの"の序列を勝手に決めつけているのかもしれない。

なんと身勝手で真心の無い人間なのだろうか。





【オナニー】
マスターベーション。手淫。

語源: 旧約聖書「創世記」38章における"オナン"という登場人物が、亡くなった兄に代わって子孫を残すべく結婚させられるが、避妊の為に膣の中で射精せず、寸前で陰茎を抜き、精液を外で漏らしてしまう様子から。







果たして、私は人生で世話を掛けた全ての者に同等の感謝の念を抱いているだろうか?



実はここ最近、私は一つ、失くしていた者と再開する事が出来た。

「R-TYPE」というゲームがある。

戦闘機をコントローラーで上下左右に動かし、ボタンで弾を発射して、画面右奥から登場する敵を倒しながらステージを進むといった、所謂横スクロールのシューティングゲームなのだが。

歴史の古いゲームであるからして、ファンによる二次創作の歴史も同様に古いのだ。

その一ファンによる二次創作イラストで、描かれたのが古く、それが掲載されていたブログが更新されなかった為に、事実上消滅してしまった画像があった。

私はそのイラストをえらく気に入っていて、「いつでも見れるように」とブックマークしていたのだが、ある日突然、ブログにアクセス出来なくなってしまった。

「もう二度と見れない」

その時初めて、自分の中で序列を付けていた事実に気が付いた。








ここ最近、妙である。

私は「エロ」を心の底から愛して止まないのだが、何かにつけて"規制"される。

規制の対象となるような表現が好きなのか?

それもそうなのだ。

ぼくはぜんぶぜーーーんぶしゅき


なのだが

かと言って「一つが消えたなら、またもう一方を好きになれば良い」というのもまた違う。


二度と出せない色がそこには"絶対に"ある。


色んな「好き」があっても良かった筈だった。







だが、先述の通り、私は奇跡とも言える再開を果たした。



人類の最大にして偉大な発明であるこのインターネットには、消えてしまったホームページをもう一度閲覧する方法がある。





失くした者を再び探す方法、それは確かにあった。



そこで私は、この両手を覗き込んだ。

あるではないか。

賜ったこの掌と、創造力が。


だから作れば良いと思った。

一心不乱にこねくり回した。


だけど、なのに、パレットの上には真っ黒が出来上がるだけだった。



「表現の自由が~」だとかなんだとか、そんな事を言いたい訳ではないのだ。


しかし、この期に及んで白無垢で居たいのか?


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