毒親にならないために①
毒親に育てられた人は、やはり毒親になりやすいそうです。
育児モデルは基本的に親から。
自分が育児をしようとするとき、思い出すのは親の育児法だそうです。
そのため、親に暴力を振るわれた人は自分の子どもにも暴力をふるいやすくなるとか。
毒親育ちは親の性質を受け継いでしまうんですね。
だからにゃりぺよは、自分が子どもを持つのは罪だと思っていました。
にゃりぺよも子どもよりも自分の時間を優先し、ろくに家事をせず、家庭を捨てて男に逃げる母親になるかもしれない。
にゃりぺよが世間体を優先して泣く子どもの味方をできなかったら、きっとその日のうちに死にたくなります。
子どもの成長を疎ましく思い、怒鳴りつけてやめさせようとしたら、もう前を向けないでしょう。
母親と同じにならないため、子どもににゃりぺよと同じ思いをさせないため、
にゃりぺよのような人間は子どもを持たないのが最善だろうと思っていました。
その後、結婚したにゃりぺよは、結果として息子を持つことになります。
初めは母親と違う、完ぺきな親にならなければと気張っていました。
母親に傷つけられた分、にゃりぺよは子どもの心の痛みがわかるはず。
そんな考えは、現実から逃げるための甘い言い訳でしかありませんでした。
まだまだ幼い息子に、にゃりぺよの言葉が通じているとは思えません。
理由が不明なままイタズラを繰り返し泣く息子とは、理屈がまるで違いました。
さらにそのころ、夫は仕事が忙しすぎてにゃりぺよはワンオペ育児状態に。
家には寝に帰るだけという状態の夫に育児の愚痴を話しても、家の雰囲気が悪くなるばかりでした。
理解者がいないけれど、絶対に自分の母親は頼りたくない。
にゃりぺよはいつも怖い顔をして息子と対峙していました。
息子が何度も繰り返す同じイタズラが許せない。
何度言っても覚えてくれず、イライラばかりが募る。
あ~~~~またうんち塗れ!
にゃりぺよは息子を怒鳴りつけ、泣き暮らしました。
めちゃくちゃになった絨毯を掃除するため、息子に「あっち行って!」と金切り声で言ってしまいました。
怒鳴るにゃりぺよを見て覚えたのか、反抗するようになった息子。
そのたびにゃりぺよは、小さい息子に手を挙げそうで、必死に自分の頬を叩きました。
息子が可愛いと思えない。
自分の時間が持てず、自己肯定感が下がっていく。
とっとと死にたい。
にゃりぺよはまんまと、なりたくなかった毒親になってしまいました。