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デリカミニのススメ 〜普通車から軽自動車に乗り換えた理由とは?〜

今年の夏、10年以上乗り続けたホンダ「フリード」から、思い切って三菱の軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」に乗り換えました。家族のライフスタイルの変化や、新しい車に求める機能へのこだわり、そして意外な出会いが重なり、この個性的な車にたどり着きました。

本noteでは、そんな乗り換えの背景や経緯、試乗を重ねて見つけた絶対に外せない機能、そして購入後のリアルな乗り心地について、私自身の経験をもとに詳しくお伝えします。

普通車から軽自動車への乗り換えを考えている方や、デリカミニが気になっている方の参考になれば幸いです。


家族のライフスタイルの変化

2010年、2人目の子供が生まれる直前に購入したホンダ「フリード」は、我が家の「家族の足」として長年活躍してくれました。7人乗りの広々とした空間は、子供たちが小さかった頃から、家族でのお出かけや、実家への帰省の際に両親も一緒に乗せて移動できる頼れる存在でした。

ホンダ「フリード」

しかし時は流れ、子供たちも中学生と高校生に成長し、家族全員で過ごす時間は徐々に減少。週末に家族全員で出かけることはほとんどなくなりました。今では、家族揃っての外出は月に1〜2回の近所の大型スーパーへの買い物や、年に数回の実家への帰省、または1泊2日の短い旅行くらいです。日常的には、私か妻が週に1〜2回、近所の買い物に車を使う程度で、ほとんどの時間、車は駐車場で眠っている状態です。改めて考えると、家族全員で乗る機会がいかに少ないかがはっきりとわかりました。

車を買い替えるきっかけは、妻の一言からでした。傷や汚れ、凹みが目立つフリードを見て、数年前から「そろそろ買い替えたい」と言っていたのです。私自身は、カメラやスマホなどのデジタルガジェットには興味がありますが、なぜか車にはそれほど情熱がありません。もちろん、外観のデザインにはこだわりたいですが、高額なお金をかけることには抵抗があります。車はあくまで移動手段であり、過剰なコストをかける対象ではないと考えていました。まだ乗れるなら、しばらくフリードで良いのではと思っていましたが、物価の上昇により「数年後に買い替えるより、今のタイミングが良いのでは?」と感じるようになったのです。

軽自動車でもいいのでは?

今回の車選びで強く感じたのは、「家族全員での稀な旅行シーンを基準に車を選ぶのは本当に合理的なのか?」ということでした。年に数回しかない多人数乗車や大量の荷物を積む場面のために、大きな車を維持するのは非効率だと考えたのです。それよりも、日常的に一人で乗る時間が多いことを踏まえると、維持費が安く済む軽自動車の方が理にかなっているのではないかと思うようになりました。

当初は普通車での買い替えを検討していましたが、新車の価格が予想以上に高く、また、中古車市場も高騰しており、希望していた車を予算内で買える状況ではありませんでした。そんな中で、「軽自動車も選択肢の一つとして考えてみてもいいかもしれない」という思いが芽生え、ディーラー巡りを開始しました。

実際にディーラーで軽自動車に乗った時、車内の広さと快適さに驚かされました。「軽スーパーハイトワゴン」と呼ばれるこのタイプは、室内空間が驚くほど広々としており、かつてのフリード以上に快適に感じるほどです。車体の全長は短くなったものの、3列目のシートがない分、後席の足元はとても広く、リラックスできる空間が広がっています。

これまでの「軽自動車=狭い」という固定観念が一気に吹き飛び、「軽自動車の選択も悪くない」と考え直す大きなきっかけになりました。普通車に比べて価格も抑えられるため、コストパフォーマンスの面でも非常に魅力的でした。

ただ、家族4人で乗るには軽自動車でも十分ですが、実家に帰ったときに困る場合があることが少し心配でした。しかし、今年の3月に父が急逝し、実家には母が一人暮らしになったことで状況が変わりました。家族全員で実家に帰っても、母一人が乗れれば十分であり、その際には母が所有する5人乗りの普通車を使えば問題ないと考えました。

スズキ「スペーシア」と三菱「デリカミニ」が候補に

普通車から軽自動車へのシフトを決めた私は、まず自宅周辺にあるディーラーをすべて訪ねてみました。車のメンテナンスを考えると、自宅から徒歩圏内にディーラー(兼整備工場)があるのは非常に便利です。これまで乗っていたフリードも、自宅からすぐ近くのホンダの整備工場でメンテナンスを受けており、その利便性の高さを感じていました。

幸い、自宅から歩いて行ける距離には、ホンダ、トヨタ、スズキ、ダイハツ、三菱と主要なメーカーのディーラーが揃っていたため、気になった軽自動車を何台か試乗することができました。これまで乗っていたフリードの車検が11月に迫っていたため、車探しにあまり時間をかけたくなかったので、今年の5月から6月にかけて集中的にディーラー巡りを行いました。

13年ぶりの車選びだったので、最近の車のトレンドや最新機能についてはほとんど知らない状態でした。しかし、ディーラーのスタッフからの説明を聞いたり、もらったパンフレットをじっくり読んだりする中で、今回の候補となる車の機能や装備について非常に詳しくなり、見る目が養われました。その中で特に驚いたのは、軽自動車にも運転をサポートする機能が充実しており、普通車(高級車は除く)と比べても大きな差がないという点です。

軽自動車であっても、先進的な安全機能が搭載されていることに感動し、これが軽自動車の価格が上がっている理由だと分かりました。それでも、これからの安全運転のためには運転アシスト機能が必須だと感じ、今回の車選びで重要視するポイントとなりました。

試乗を重ねる中で、最終的に候補に残ったのがスズキの「スペーシア」と三菱の「デリカミニ」です。どちらの車も欲しい機能が揃っていて、日常使いには最適な軽自動車でした。特に、加速性能に余裕のあるターボ仕様を重視していたので、ディーラーにお願いしてターボ車とノンターボ車の両方を試乗させてもらいました。実際に高速道路でも試乗し、それぞれの加速感や走行の安定性を確認できたことは非常に良い経験でした。正直なところ、ノンターボでも普段の使用には全く問題がないことが分かりましたが、ここだけはこだわりたかったのです。ちなみに、駆動方式については2WDで十分だと判断しました。

オンライン見積シミュレーションの結果

ここでは参考として、スペーシアとデリカミニのオンライン見積シミュレーション結果をご紹介します(本note掲載時点の価格です)。あくまで参考価格であり、実際にはディーラーでの値引き交渉やオプションの有無によって、最終価格は変わります。

スペーシアでは、全方位モニター付きナビとETC車載器をメーカーオプションとして選びました。スペーシアを基準に、同じ装備条件でデリカミニの見積もりも作成し、比較してみたところ、デリカミニの方が若干高めの設定になっていることがわかりました。 優先度の低い機能や装備も含め総合的にみると、スペーシアの方が満足度が高いと思います。

スペーシアの見積もりシミュレーション結果
デリカミニの見積もりシミュレーション結果

この価格差は一見気になるところですが、デリカミニにはスペーシアにはない独自の魅力があります。特に個性的なデザインは、最初は「ちょっと変わっているな」と感じたものの、見慣れるうちにどんどん魅力的に思えてきました。一方、スペーシアはターボ仕様にすると「スペーシアカスタム」となり、デザインがかなり変わりますが、正直なところ、私の好みではありません(どちらかといえば、ノーマルのスペーシアの方がいい)。

「スペーシア」と「スペーシア カスタム」のデザインの違い
個性的なデザインの「デリカミニ」

デリカミニのデザインは、街中でも一目でわかる個性を放ち、「人と違う車に乗りたい」という気持ちを満たしてくれます。 しかし、両者を何度も試乗して比べてみると、運転サポート機能については、スペーシアの方が優れていることがわかりました。特に一般道路における「車線維持支援機能」はデリカミニよりも優れていました(※本機能は高速道路や自動車専用道路推奨)。

スペーシアの車線維持支援機能

三菱「デリカミニ」を選んだ理由

正直に言えば、車の買い替えを検討し始めた当初、三菱の車は全く視野に入っていませんでした。三菱といえば「デリカ」シリーズのミニバンのイメージが強く、軽自動車の存在を知りませんでした。しかし、たまたまよく通る道沿いにある三菱のディーラーに、ふらっと立ち寄ったのがデリカミニとの出会いの始まりでした。

お店のおもてなしと担当者の対応が決め手に

ディーラーに入って驚いたのは、そのおもてなしの違いです。他のディーラーでは、ファーストフード店のような紙コップやプラスチックカップでドリンクが提供されるところが普通でした。 中には種類が選べる機械が設置されておりセルフサービスのところもありました。ところが、三菱ではちょっとよさそうなガラスのコップに、コルクのコースターが添えられ、まるで喫茶店でコーヒーを注文したかのような丁寧なサービスを受けました。ちょっとした違いですが、高価な買い物をする立場からしてみると、思いがけず心に残り、好印象だったのです。

そこでおすすめされたのがデリカミニ。初めて見る個性的なデザインに少し戸惑いを感じつつも、その場で試乗を提案され、すぐに実際に運転させてもらうことに。試乗してみると、最新の軽自動車のスペックに詳しくなっていた私でも、デリカミニの機能に大きな不満がないことがわかりました。運転席に座ると視界が広く、シートの座り心地も良く、走り出すとその加速の滑らかさと安定感に驚きました。担当者もデリカミニを購入して乗っているそうで体験談を話してくれました。気さくな態度や笑顔も好印象で、楽しく試乗体験ができました。

最終的には価格が決め手か!?

スペーシアとデリカミニのどちらかに決めようと思っていた中、運転サポート機能の充実度と価格面から、心はほぼスズキの「スペーシアカスタム」に傾いていました。軽自動車といえばスズキという安心感もあったと思います。しかし、車選びでは予想外のことが起こるものです。

6月のある日、2つのお店で最終見積もりを出してもらい、その日のうちに契約を決めようと家を出ました。最初に三菱に寄りましたが、担当者が接客中だったため、先にスズキに行くことに。この順番が、今思うと運命の分かれ目だったのかもしれません。スズキの担当者には、デリカミニとも悩んでいることを正直に伝え、最終的に価格を見て決めたいと話し、値引きの可能性についても聞きました。その後、三菱のディーラーに向かいました。

三菱のディーラーでは、スペーシアとの価格差があることを正直に伝え、「この差を埋めるのは厳しいですよね?」と相談しました。すると担当者が、「ダメ元ですが、どうすればデリカミニを選んでもらえるか?」と率直に聞いてくれたので、気になっていた点をすべて伝えました。

細かな要望をすべて反映してくれた担当者の対応

まずカーナビについてですが、私はApple CarPlayを使う予定だったので、スペーシアではその使用感を確かめていました。しかし、スペーシアの場合、ナビシステム付きディスプレイは価格が高く、私にとっては過剰な装備だったのです。

デリカミニはオプションで9型のディスプレイオーディオを選べるため、必要以上に高機能なカーナビを省いて価格を抑えることができます。三菱の担当者との会話で、ディスプレイオーディオでも問題なくApple CarPlayが使えることがわかり、この点で費用を抑えられました。

Apple CarPlay(アップルカープレイ)は、iPhoneと対応している車種を接続することで、車載ディスプレイ上で一部のiPhoneのアプリを使用できるサービス。

次にボディカラーです。妻は以前から赤い車に乗りたがっていたので、有料色の「レッドメタリック×ブラックマイカ」が希望であることを伝えました。また、フロント部分の「ダイナミックシールド」のシルバーが少し気になっていたので、ブラックに変更したいとも伝えました。担当者はこれらの要望をすぐに反映し、上長に相談して最終的な見積もりを提示してくれました。

有料色の「レッドメタリック×ブラックマイカ」
オプションのダイナミックシールド(グロスブラック)

その見積もりはスペーシアの値引き後の(想定)価格と比べても検討する価値があるもので、こうしてデリカミニを選ぶことに決めました。さらに、CMのキャラクター「デリ丸」のぬいぐるみも1つ付けてもらいました。

車を購入する際、価格はもちろん大切ですが、デザインや担当者との相性も長期的な満足度につながると感じます。購入後のメンテナンスやアフターサービスも安心して任せられると感じ、夏休みまでの納車を優先して、その場で契約することにしました。

本当の理由は?

デリカミニの中身は、実は三菱の「eKスペース」です。また、日産の「ROOX(ルークス)」もほぼ同じ中身を持つ兄弟車です。

三菱「eKスペース」の内装
日産「ROOX」の内装

ところが、eKスペースをベースにフロントデザインを大幅に変更しただけにもかかわらず、デリカミニは予想を超える人気車となりました。その理由の一つとして、車を「キャラクター化」した戦略が大きいのではないでしょうか。

車のデザインとそっくりのデリ丸

ちょいワルなイメージを持つフロントデザインは特に女性に人気があり、車のデザインによく似たキャラクターの「デリ丸」はCMでもかわいい!と話題になりました。デリ丸の人気はぬいぐるみをはじめとするグッズ展開へと広がり、デリカミニというブランドを親しみやすくする一助となっています。

デリ丸キャラクターグッズの一部

このことは上記の記事に以下のように書かれていることからも分かります。うまい戦略ですね。

車の顔を擬人化し、性格やキャラクターを決めてからデザインする「デザインパーソナリティー」という手法です。女性に受け入れられる相棒感や愛着感はどういったものか、擬人化して検討しました。そして生まれたのが、7~8歳くらいの「やんちゃ坊主」な男児のキャラクターです。

この記事の存在は購入後に知ったのですが、私自身も、知らず知らずのうちにこの巧みな戦略にはまってしまったのかもしれません。

納車まで待ち遠しい日々

今の時代、ネットで買い物をすれば翌日には商品が届くのが当たり前ですが、車の購入はそう簡単にはいきません。ディーラーを回った際、多くの車で納車待ちが約3ヶ月という話を聞きました。デリカミニも例外ではありませんでした。しかし、契約していざ待ってみると、この3ヶ月という期間は予想以上に長く感じ、待ち遠しいものでした。

ペーパークラフトでオーナー気分を味わう

最初に三菱のディーラーを訪れた時に「デリカミニ」の紙工作キットをもらいました。最初は「こんなもの誰が作るのか?」と思いましたが、納車までの間の楽しみとして意外にも良い時間つぶしになり、つい夢中で作ってしまいました(笑)。

ペーパークラフトのデリカミニ

フリードの処分は数時間で決まった

また、納車を待つ間にフリードの処分も進める必要がありました。今回はfacebookの友人に教えてもらったネットの車査定サービス「セルトレ」を利用しました。車の車名や年式、状態などを簡単に入力するだけで、3社(カーネクスト、株式会社ネクステージ、株式会社QUICK)の買取業者が選ばれました。

情報を入力してすぐに1社目から電話があり、その日のうちに訪問査定をしてくれるとのこと。迅速な対応に驚きつつ、無事にその業者に下取りしてもらうことになりました(なんと、その日の午前中に契約完了)。暑い日にもかかわらず、3時間近くも家の前で粘って交渉した価格だったので、大きな不満もありません。他の業者からも連絡がありましたが、お断りしました。

高く買い取ってもらうためにはできるだけ早く手放すことが良いため、納車予定よりも約1週間早くフリードを手放しました。車がない期間は不便もありましたが、1週間程度ならなんとか乗り切れるだろうと判断しました。納車を心待ちにしながら、少しの間、車なしの生活を楽しんでみるのも悪くない経験です。

街中でデリカミニがほとんど走っていない

デリカミニを契約してから驚いたことの一つは、街中でほとんど見かけないことです。以前乗っていたフリードは、街を走っていると必ず何台かは見かけるほど普及していました。しかし、デリカミニに決めてからは、妻と「今日もデリカミニは1台も見なかったね」と話すのがしばらく日常になりました。自宅の周辺を広範囲に歩いたり、自転車で出かけたりしても、本当に見かけることがありませんでした。しばらくして、ようやく2台のデリカミニを見つけたときは、少し感動すら覚えました。

ネットの記事では「予想を超える反響で売れている」と紹介されているデリカミニですが、こんなにも見かけないのはなぜだろうと思い、三菱の国内市場シェアを調べてみたところ、その理由に納得しました。三菱の日本におけるシェアはたったの1.5%(2023年1-12月)だったのです。この数字を見ると、街中でデリカミニが少ないのも頷けます。

今回、私たちは赤と黒のツートンカラーを選んだのですが、周囲の人たちも「赤いデリカミニ=◯◯さんちの車、あそこの家の車」と認識してしまうほど目立ちます。街中でこのカラーのデリカミニを見かけたら、すぐに「うちの車だ!」とバレてしまうでしょう(笑)。

これだけ街で見かけない希少な車に乗っていること、さらに個性的な顔つきの車であることは、「人と違うものを所有したい」という満足感を非常に高めてくれる車と言えるでしょう。

購入後レビュー

デリカミニが納車されてから約1.5ヶ月が経ち、その使用感についてまとめました。

1. 長距離運転が楽ちん

まず最初に挙げられるのは、運転支援システム「MI-PILOT(マイパイロット)」の便利さです。高速道路を利用した長距離ドライブでは、アクセルとブレーキの操作がほとんど不要で、ハンドルを軽く握っているだけで安定して運転できます。

MI-PILOT(マイパイロット)

今年の夏、東京から長野までの長距離ドライブでもブレーキやアクセルペダルをほとんど踏むことなく、ほぼハンドル操作だけで運転ができたのは大きな驚きでした。この機能のおかげで運転中のストレスが大幅に軽減され、運転がとても楽になりました。ただし、運転中にたまに運転支援機能がオフになることがあるので、ハンドルに手を添え、しっかりと前方を見ている必要があります。

特に車が渋滞しつつも、ゆっくり動いてる時は、アクセルとブレーキ操作を頻繁に行う必要がありますが、自動でやってくれるので助かります。

2. 電動パーキングは手放せない

さらに、手放せなくなった機能の一つが「電動パーキングブレーキ&ブレーキオートホールド」です。ブレーキペダルを踏んで停車すると、自動でパーキングブレーキが作動し、ブレーキから足を離しても車が動かないため、長時間の停車でも足の疲れを軽減してくれます。

最初は「こんなに便利な機能があるのか」と驚き、試してみるたびにその快適さに感動しました。特に、信号待ちや、高速道路での渋滞時にはこの機能が大活躍します。アクセルを踏むと自動でパーキングブレーキが解除されるため、再発進もスムーズです。これにより、頻繁なブレーキ操作から解放され、運転のストレスが大幅に減少しました。

3. 車内の広さと快適さ、高級感

試乗した時からわかっていましたが、以前乗っていたフリードに比べ、車の重心が低く、安定感があるため、ふらつきが少なく感じます。軽自動車に乗り換えたにもかかわらず、室内空間は広々としていて圧迫感がありません。

広々とした後部座席

また、インテリアにピアノブラック塗装したパーツが多く使われていたり、天井が高く、運転席周りの空間にも余裕があるので、まるで車を高級車(言い過ぎ)にアップグレードしたかのような感覚さえ覚えます。

ただ、車幅が狭いため、助手席との距離は近く、シート間のスペースも限られているので、隣に人が座っていると多少の窮屈さを感じることもあります。

高級感のある内装

4. マルチアラウンドモニタとデジタルルームミラー

デリカミニには、車を上空から見下ろすような映像が9インチの大画面モニターに表示される「マルチアラウンドモニター」機能が搭載されています。これにより、駐車時の安全性が大幅に向上します。最初は少し操作に慣れるまで時間がかかりましたが、慣れると非常に便利です。

オリジナル9型ナビゲーションとマルチアラウンドモニター

さらに、デリカミニには「デジタルルームミラー」も搭載されており、ルームミラーの一部に周囲の映像を表示させることができます。最初は通常のミラーとの違いに違和感がありましたが、使い慣れると後方の様子がはっきり見えて、とても役立ちます。特に、ラゲッジルームに荷物をたくさん積んでいるときや、後方の視界が遮られているときに大変重宝します。

デジタルルームミラー

ただし、デジタルルームミラーのデメリットとして、通常の鏡とは違い後部座席の様子を確認できない点があります。そのため、後席に座る子供と会話する際に目を合わせられなかったり、様子を確認できないことがちょっと不便です。そんな時はミラーのレバーを動かして通常のミラーモードに切り替えることができるので、状況に応じて使い分けることができます。

5. 後部座席の使用感や快適性が向上

購入したデリカミニの後部座席のドアは、両側が電動スライドドアになっており、以前乗っていたフリード(助手席側のみ電動)よりも快適さが増しました。さらに、車体に足を近づけるだけで電動スライドドアを開けることができる「ハンズフリーオートスライドドア」機能が備わっているため、両手に荷物を持っていても簡単にドアを開けられます。食品などをまとめて買うと、両手が一杯になることが時々あるので助かっています。

ハンズフリーオートスライドドア

後部座席には、強い日差しを遮るサンシェードが装備されており、天井には前方の空気を後方に送り快適な空間を作るサーキュレーターが付いています。また、USB端子が助手席の背面にあり、スマホの充電も便利。さらに、ドリンクホルダー付きのテーブルが付いているため、後部座席でのドリンクや軽食も快適に楽しめます。

助手席シートバックテーブル(コンビニフック付き)

これらの機能により、後部座席の居住性と快適性が大幅に向上しており、ドライブ中の家族の満足度がさらに高まっています。

6. ターボ車の加速性能

試乗した時はあまり気にならなかったのですが、実際に家族4人で旅行に出かけるとそれなりに荷物が多くなるので、高速道路で加速が必要な場面でやや車が重いなぁと感じる時がありました。それ以外は特に不便を感じることもなく、特に1人で運転している時は ターボ車の加速性能を楽しむことができます。

7. 燃費とガソリンの消費

最新の軽自動車としては燃費はそこまで良くない印象です。特にガソリンタンクが小さいため(27L、フリードは42Lでした)、長距離のドライブではガソリンスタンドに寄る回数が増えました。実家のある三重県に帰省する時など、以前は一度の給油で行けた場所でも、高速道路の途中にあるサービスエリアでの給油が必要になり、少し手間に感じます(ガソリンの価格も高い)。

8. 洗車が楽

デリカミニが納車されてから、何年かぶりに車を洗車したのですが、洗車の手軽さに驚きました。以前乗っていたフリードに比べると当たり前ですが洗車するエリアが小さいので、とても楽なのです。これは想定していなかった メリットです。

さらに最近は便利なコーティング剤が売っているんですね。試しに以下を購入してみました。クルマの部位に関係なく「水滴の拭き取り」から「ボディコート」「ガラス撥水コート」まで同時にできる優れもの。広範囲にスプレーするバズーカ噴射で時間短縮にもなります。

9. その他

以下は、まだ試していませんが、気になってる機能などを紹介しておきます。

ハンドルや、運転席と助手席にはヒーターが付いています。 冬になってみないと分かりませんが、きっと寒い日でも心地よく運転を楽しむことができるでしょう。

ステアリングヒーター/シートヒーター/リヤヒーターダクト

後席は簡単に分割してスライド、格納できるので荷物に合わせて空間を自在にアレンジできます。したがって、 車内全体を1つの大きな空間にすることができ、車中泊などを楽しみたい方にとっても使い勝手がよいでしょう。

助手席をフラットにすれば広々とした空間に
後席を畳めばかなりの荷物が載ります

機能の一部を以下の動画で見ることができます。

購入後に買ったものなど

デリカミニを 契約する前や、契約してから納車までの間に、Youtubeでデリカミニのレビュー動画をかなり見尽くしました。 その中で購入したものをいくつかご紹介します

ナンバーフレーム

軽自動車のナンバープレート周囲の黄色い部分を目立たなくしてくれるナンバーフレームは何種類もあって悩みましたが、以下を購入しました。私の場合、取り付けはディーラーにお願いしましたが、素人でも簡単に取り付けることができます。

静音マルチモール

以下の動画で紹介している「静音マルチモール」がエンジンルームの汚れ防止に良さそうだと思ったので、納車後すぐにデリカミニに取り付けました。動画を見ながらやれば、素人でも簡単にできます。

ドアハンドルプロテクター

これはドアハンドル部分の車体の傷防止、保護を目的としたマグネットシートです。これもあるユーチューバーがお勧めしていたものだったと思います。以前の車に乗っていた時も、この部分に傷が多かったので、試しに購入して貼ってみました。マグネットシートになっているので、気に入らなくなったらいつでも剥がすことができます

ドアハンドルプロテクター取り付け後

液体コーティング(ピアノブラックパーツ保護)

こちらも多数のユーチューバーがお勧めしていたものです。有名なのは「スマホまもる君」のようですが、私は以下の「侍コーティング」を購入しました。液体を塗るだけでガラスコーティングすることができ、指紋や傷がつきやすいピアノブラック調のパーツの表面を簡単に保護することができます。 私は3回重ね塗りをしました。傷の防止についてはまだ分かりませんが、コーティング後は指紋が付きにくくなったのは確かです。

侍コーティングとデリ丸

ゴミ箱の増設

運転席と助手席の間にちょっとしたゴミ箱が欲しかったので、こちらのボックスを買いました。デリカミニ専用に作られているので、見た目もよく簡単に取り外しができるので、ゴミを捨てるのも簡単にできます。

プロテクションフィルム

車を乗り降りする場所とドアの内側部分の傷や汚れが気になるので、プロテクションフィルムを貼りました。

乗り降りする場所に貼ったプロテクションフィルム
ドアの内側に貼ったプロテクションフィルム(運転席のみ)

まとめ

総じて、デリカミニは日常の使い勝手が良く、軽自動車でありながら満足度の高い車だと思います。運転のしやすさや室内の広さ、そして個性的なデザインで人とは違った車を持ちたい方にぴったりの一台です。

デリカミニが気になった方は、ぜひ近くのディーラーで試乗してみてください。

※注意
モデルによっては、本記事で紹介した機能やオプションが付いてない場合がありますのでご注意ください。
購入したのは、デリカミニの「T Premium(2WD仕様)」モデルで、以下をオプションで付けています。
オールウェザーマット(洗いやすいのでおすすめ)
・ETC車載器(2.0は不要と判断)
・オリジナル9型ディスプレイオーディオ
・ダイナミックシールド(グロスブラック)
・USB充電ポート
・デリ丸くんのぬいぐるみ(おまけ)

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