オール・オーバー・ザ・ワールド型ゼーロ(キモデッキシリーズ1)
こんにちはゆの(@astrath51dm)です.
noteの記事を書くのは初めてになります.
これから不定期で一風変わったデッキを紹介できていければと思います.
8割自分への備忘録・2割デッキの紹介のつもりで書いているので,表現が曖昧・誤っている部分はあると思いますが,ご了承ください.
初回となる今回は,最速3ターン目に「 極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド」と「零龍」で盤面を物理的に制圧するデッキです.オール・オーバー・ザ・ワールドはカードを縦に3枚つなぐため,高確率で相手のバトルゾーンを制圧できます.
また,龍解と卍誕の時にカード名を叫ぶと爽快感が上がります.
それぞれVとHの形になるので,これが何かに略になっていれば完璧でしたが,DMに関連するものの略にはなっていなそうです.残念.
発想はそう珍しいものでもないので,すでに同じコンセプトでデッキを開発されている方もいるかもしれません.「この人はこういう経緯でデッキを組んだんだな」ぐらいの気持ちでお読みください.
サンプルレシピ・概要
何も考えることはありません.闇王ゼーロでヘルボロフを踏み倒し,破壊の儀の達成でデッドマンを回収します.ヘルボロフのcipでレッドゥルを出しSA化したところに,デッドマンとレッドゾーンX3枚を侵略し,残りの4枚のドラグハートを全てだしスーパー龍解させます.オール・オーバー・ザ・ワールドのテキストは以下の通りですので,あとはご想像の通りです.
闇王ゼーロで復活の儀・破壊の儀・墓地の儀を達成することができます.また,オール・オーバー・ザ・ワールドにスーパー龍解することでお互い手札をすべて山札に返すので,オール・オーバー・ザ・ワールドで攻撃してもしなくてもターンエンド時に手札の儀を達成できます.
これで4つの儀が達成できたため,零龍が卍誕します.山札送り+パワーマイナスという最上級の全体除去を放てるため,盤面を物理的に制圧するだけでなく,ゲームにおいても高い制圧力を持っています.
自分の場には場を離れないワールド・ブレイカーが2体いるため,ほとんどの場合そのまま押し切ることができます.
この記事は自分用のメモを含んでいるので,7割は経緯で構成されています.めんどくさい話に興味がない人は成功率・テクニックの欄まで飛ばしていただいて大丈夫です.
経緯
パラレルマスターズ発売
レッドゾーン・バスターがパラレルマスターズで登場した時,「光のコマンド/ドラグナーを用いてオール・オーバー・ザ・ワールドを龍解させる」という案が浮かび,手札の要求値は侵略元とデッドマンのみでかなり低いと感じました.しかし,この条件を満たすクリーチャーはロージア2種と最終龍覇グレンモルトです.さらに発動のタイムラグを考えると最終龍覇ロージアは不適当なので,条件を満たすのは2種になります.一見手札の要求値は低いこのコンボでしたが,次のような課題があります.
超次元ゾーン8枠がこのコンボのカードで埋まってしまう.
デッドマンとドラグナーをキープしながら7マナためるのは難しい.
グレンモルトを使うなら普通に使ったほうが強い.
ヘブンズロージアの色が弱い.
以上の課題からうまくデッキの形にならないこのコンセプトは,私の中では「構築不可能」という結論になり,思考を放棄してしまいました.
先代デッキ:ゼーロネルザ
先ほどの話とは関係なく,私は闇王ゼーロをデッキを使ったゼーロネルザを握っていました.ゼーロ界隈ではそれなりに知名度の高いデッキタイプで,グレイテストネルザからのロストソウル・バロム砲・英知と追撃の宝剣で相手を破壊する派手さがウリのデッキです.このデッキをしばらく握っていると,コンセプトの脆弱性に気づきます.ネルザの3点からカツキングを踏み,ガイアッシュカイザーや革命チェンジ先を回収されカウンターで負けることが多かったのです.
闇王ゼーロデッキの良い点はその速さだと思いますが,その一方で,踏み倒す性質上ガイアッシュカイザーには弱いですし,リソースを吐ききっているのでトリガーで返されると苦しくなってしまいます.そこでゼーロを打ったターンに安全に全ハンデスでき,強いアタッカーを残せる方法を模索し始めました.
クロニクルデッキ発売
クロニクルデッキが先日発売されました.その中にはP侵略を持った「レッドゾーンX」が収録されており,闇のコマンド/ドラグナーでも同様にオール・オーバー・ザ・ワールドを龍解させられることに気づきます.闇のコスト5以上のコマンド/ドラグナーの条件にあてはまるのは最終龍覇グレンモルトとボロフ2種のみです.アナカラー/赤黒ヘルボロフというデッキがあるように,それなりの速度・安定性でヘルボロフを着地させることができますが,デッドマンの多色やハンドキープの難しさが大きく響き,デッキの形になりませんでした.
そこで別の基盤でヘルボロフを早出しする方法を考え始めました.
天啓:ヨミノ退化
ヨミノ退化ってなんだよ?って思います.私もそうです.(当たり前)
ご存じない方はこちらのカジュアるさん動画をご覧ください.
https://www.youtube.com/watch?v=6ME9K8K-ywU&t=556s
このデッキはモモキングダム退化の可能性を感じさせるエモデッキで非常に完成度が高いのですが,注目する点はフィニッシュにオール・オーバー・ザ・ワールドを用いている点です.動画では忘れていたとおっしゃられてましたが,コンセプトとしてオール・オーバー・ザ・ワールドと零龍が同居でき,手札までシャッフルさせることから手札の儀を達成できるためそれなりに相性が良いことに気づかされます.
ゼーロネルザの改良も考えていた私は,ヘルボロフの早出し手段として闇王ゼーロを考慮し始めました.(デュエにゃん皇帝ループ界隈ではそれなりに有力だったみたいです)
通常,闇王ゼーロのデッキではハンド枚数を確保することが難しいはずです.余計なパーツであるデッドマンをキープする余裕はないと考えていました.しかし,デッドマンは闇のカードなので零龍の破壊の儀で回収することができます.ヘルボロフさえ出せればデッドマンは墓地にあるだけでよいのです.
これまでの課題だったハンドキープの難しさが解消されると同時に,圧倒的な速度も手にしました.ゼーロデッキ特有のメタの弱さに目を瞑ることで,これまでにない派手な動きを安定して高速で決めるイカれたデッキが爆誕しました.
成功率・テクニック
成功率
先攻・後攻で各20回テストしました.失敗の欄はゼーロを打ったもののデッドマンがなかった回数です.対面からの妨害は考えません.
後攻では特に高い成功率を出しています.後攻では安定して水マナを出せるほか,ターボ兆の要求枚数が1枚下がるためこのような結果になったようです.自分でも思ったより高くて驚きました.
4投のカードを引ける確率はルーター込みでもこんなに高くないはずなので,この実験の時はずいぶん運がよかったようですね.まあこういうこともあります,ということで.
テクニック・プレイ
メタカードの存在はないこととします.ゼーロデッキでそんなことを考えてはいけません(強いて言うならジャドク丸を入れる程度です.)
基本構造物のデカさでおしていくだけなので,重要そうなところだけをピックアップします.
オール・オーバー・ザ・ワールドは龍解時にハンデスすることができます.ガイアッシュカイザーが入っていそうなデッキに対しては攻撃せずターンエンドも択の一つです.(レッドゾーンXはスーパー龍解の時に山に帰返ります.)
オール・オーバー・ザ・ワールドでワールドブレイクするとなんかしらトリガーを踏むと思いますが,クリーチャートリガーはターンエンド時に零龍卍誕で全て燃やせます.オール・オーバー・ザ・ワールドはタップしていれば場を離れないのでほとんどのトリガーを無効化できます.(この場合一度ターンを返すことになりますが,場を離れないワールドブレイカー2体を盾がない状態で毎ターン受け止められるデッキはそう多くないはずです.)
零龍卍誕後にブロッカーなどが立った場合,オール・オーバー・ザ・ワールドやGRクリーチャーにレッドゾーンXを侵略することで貫通させられる可能性が上がります.
グリーネやブルニカ,ホワイティのcipは忘れないようにしましょう.とブルニカのcipは手札の儀の達成にかかわるのでかなり慎重な判断が必要です.
おまけ:侵略の裁定について
「侵略」は侵略元となるクリーチャーが攻撃するときに条件を参照します.そして,実際に進化させる時にその条件を満たしている必要はなく,侵略を宣言したクリーチャーの進化条件さえ満たしていればよいです.
今回の状況ですと,ヘルボロフは闇の5コスト以上のコマンドかつドラグナーなので,デッドマンとレッドゾーンXの侵略を宣言することができます.デッドマンの進化条件はドラグナーなのでヘルボロフの上に重ね,レッドゾーンXは闇のクリーチャーなのでその上に3枚重ねることができます.
最後に
こんなふざけたデッキの記事を最後まで読んでいただきありがとうございます.決まった時の派手さとバトルゾーンの支配力は一級品なので,興味がある方は組んでみてください.サンプルリストはまだまだ調整が甘いと思うので,自分なりにチューニングしてみるとよいと思います.
今後の課題
ランデスもできるといいですね