#9 初めて虫歯を治療する歯はダイレクトボンディング(レジン充填)で 〜歯医者の歩き方〜
虫歯があるから削りますね~
なんて、歯医者で言われちゃうことがあるかもしれませんが、
「はーい」とまな板の上の鯉状態でお任せするのはおすすめできません。
まず、本当に削る必要がある虫歯なのか云々については前にご説明しました。
面倒がられるかもしれませんが(笑)、確かに削って詰める必要があると納得したとして、次はその方法です。
以前に型取りして入れた詰め物(インレー)が入っていない歯の場合、
第一選択はダイレクトボンディング(レジン充填)。
光で硬化するペースト状あるいは粘土状のレジン(樹脂)を穴に詰める治療です。
インレーは型取りするために、実際に虫歯にやられた部分よりも大きく削る必要があります。すでにインレーが入っていてその下が虫歯になってしまっていた場合はしょうがありません。
そうでなければ、虫歯でやられた部分にアクセスできる最小限の量を削り、虫歯でやられた部分は削らない器具でかきとり、レジンを詰めることで治療できることが多いです。
(もちろんケースによるので、歯科医師の説明を聞いてくださいね。)
と思っていたのですが、先日、その歯に初めてできた虫歯なのに、金属のインレー用に大きく削った穴にレジン充填された症例に出会ってしまいました。
うーん、そういうパターンもあるのかあ。最近、金属が高いもんなあ。
いやいやいや、なんでやねん!と思いつつ。
ダイレクトボンディング(レジン充填)は、レジンの物性もめちゃくちゃ良くなってきていて本当にいい治療なのですが、難点は技術と丁寧さが必要なこと。それがないと、ちゃんとひっついてなかったり、隣の歯とくっついてたり、はみ出していたり・・・。
まあごく一部ではあると思うのでが、なかなか難しいですねえ。
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