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ロンドン・ロックダウン6週目:イギリスにおける”イングランド”とマスク問題【無料公開】。そして都市封鎖中に私たちは何を食べるか☆

いよいよ6週目に突入しました。イギリスの病院で亡くなる方の数は2週間ほど前にピークを迎えたとはいえ、今度は高齢者施設での死者が上昇中😞まだまだ気を抜くことができないのが現状です。

ところで、イギリスは4つの”国”から成り立っています。ロンドンがあるのはイングランド。その他にウェールズ、スコットランド、北アイルランドがあります。「アイルランド」は「アイルランド共和国」という別の国です。念のため。

歴史的にざっくり言ってしまえば、イングランドが他の3つの”国”を併合して成立しました。スコットランドは今でも「独立したい」とたびたび言っているくらい(国民投票でギリギリ残留している)、それぞれに複雑な感情があります。だからスコットランド人やウェールズ人などをうっかり「イングランド人」と呼んだりしてはいけません😅

今回はそういう文化的な話ではなく、”人口密度”に限ってお話をしたいと思います。コロナウイルスの感染者がぶっちぎりで多いのはイングランド。2020年4月28日時点でのイギリスの感染者数は120,220人。うちイングランドが107,566人、つまりほぼ9割を占めています。ちなみにロンドンだけで23,833人、イギリス全国の約2割。

「イングランド(ロンドン)、何があったの⁉」と思われるかもしれませんが、そもそも2018年半ばの時点での人口比が、イングランドは84.3%、ウェールズが4.7%、スコットランド8.2%、北アイルランド2.8%。つまりほとんどの人がイングランドに住んでいることになります。ロンドンだけでも、イギリス全体の約13%を占めています。

イングランド内でも人口密度にばらつきがあり、ロンドンのある南東部にはとくに住民が密集。理由としては、土地の起伏が穏やかであること、温暖な気候、農業に適した土壌、鉄道や港を含めて交通が便利、仕事が多いことなどが挙げられます。

地方にはそれぞれに魅力がありますが、ロンドンを含むイングランド南東部もふだんは便利に暮らせる場所。しかし、このように人から人への感染症が流行するとその分、打撃も大きいものです。東京都の人口密度が6,359人/km2、ロンドンが5,666人/km2ですから、東京とあまり変わらないくらいロンドンも「人との距離が近い」街と言えます。

今はイギリス全土で行われているロックダウンも、当初は「ロンドンだけにしようか」という案があったと言われるくらい。今後、封鎖を解いてロンドン地下鉄の満員電車が復活してしまったら、数週間で元の木阿弥かもしれません。ロンドンだけではなく、ある程度感染の広まってしまった大都市はどこも同じ問題を抱えていると思いますが、そのあたりをどう考えて段階的に解除していくのか…。ジョンソン首相が職務に戻ったこともあり、今週中にもイギリス政府がその案を発表する可能性が高いとの報道が出て、注目が集まっています。

今日入ってきた、もう1つのホットなニュースは「スコットランド政府が店内で顔を覆うことを推奨」というもの。ヨーロッパでは最初は「マスクは、感染した人が着用する場合を除いては感染防止の効果がない」という見解が優勢でしたが、ドイツやフランスなどがマスク着用を徐々に奨励。イギリスでもイングランド政府は頑としてマスクの有用性を認めていないのですが、同じ国内のスコットランドがマスク(じゃなくても良いのでしょうが、とにかく顔を覆うもの)推奨に転じたのはひとつの変化と言えます。

わたし個人は科学者ではないのでマスクの実際の有効性についてはわからないのですが、目の前で咳やくしゃみをされるとやっぱり怖いものなので、屋内で人と話す必要がある場合にはマスクを着用しています。わりと早めに購入しておいたので、市販品のマスクのストックもそこそこあります。

ちなみにロンドン市内でもマスクを着用している人はときどきいて、でもやっぱりイングランド人よりはインド系やアフリカ系などの人が多いですね。いわゆる白人はマスクにはもともと心理的な抵抗があるのと、「医療従事者からマスクを奪ってはいけない」という意識が強いのだと思われます。

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たしかに市販のマスクを入手するのはどんどん困難になると思うので、自分自身や友人・知人のために布マスクを作ることも考えて、素材を早めにそろえておきました。イギリスでは日本製のダブルガーゼがネットショップで購入できる(!)のでそれを3種類と、マスク用のゴム、あと挟むといいかな~と思って医療用の不織布を。型紙はすでに日本でマスクづくりをしているお友達におすすめを伺っておきました。まだ手をつけていませんが、ロックダウン解除の日までにいくつかは完成させなくちゃ(笑)。

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