世界を分断に陥らせないために ～ロンドンが私に教えてくれたこと～

いやはや…。ガザのニュースでここ数日は気分がどうしても沈んでしまいます。同じように感じている方が世界中にいらっしゃるでしょう。

人が大量に亡くなる。その原因が地震や津波といった自然災害であっても悲しみの深さに変わりはまったくありませんが、人同士の争いであればなおさら切なさが高まります。それはなんというか、止めることができたはずの死なので。

この記事では、今回の紛争自体に焦点を当てるのではなく、近年のロンドン（イギリス）において、さまざまな世界的な分断の危機が訪れたときにわたしの周囲の人たちがどのように反応してきたのか。そこからわたしが学べたことをご紹介したいと思います。そこに少しでも救いや希望を感じる方がいらっしゃるようにと願いながら…。

多様性にあふれたロンドンで私たちが守る、たった2つのルール

今まで何度も書いてきているように、ロンドンにはありとあらゆる人たちが居住しています。人種も宗教もその他の信念も食文化も服飾文化もバラバラ。よくそんなので社会が成り立っているものだと、いまだに不思議に思うくらいにわたしたちは多様なのです。