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今さらです 鬼滅の刃がおもしろいです

なぜ鬼滅の刃にはまったのか、ようやくちょっとだけわかった気がした。
年末から我が家にはマンガブームが巻き起こっている。私にしてみれば何を今さら……という感じなのだが、いよいよ家族がマンガを読み始めた。

元はといえば、家族の一人がアマゾンプライムでアニメを見始めたのがきっかけである。その中に、鬼滅の刃とハイキュー!!があったのが幸福だった。

マンガといえば、スラムダンクはもちろんのこと、タッチ、HUNTER×HUNTER、キングダムなどメジャーなものが私の書斎に並んでいる。家を購入する際、部屋はいらない、ただ、マンガを並べられるスペースがあれば良い、というのが私の唯一の希望であった。その他のものは全て家族のサイズに合わせて作られている。(キッチンの台の高さが低くて困っているのは私だけ……)
叶えられた希望のスペースには、完結したマンガから続刊中のものまで、顔をこちらに向けていつでも出撃できるような体勢を整えて整列してくれている。ふと見渡すと、帯をぎゅっとね、モンキーターン、ごくせん、沈黙の艦隊、ストッパー毒島、BECK……。それぞれに当時の思い出を持たせながら語りかけてくれる。
広くないマイホームのために、一線を退いてマンガボックスに入れられ積まれているDearBoysや働きマンたちも臨戦態勢を整えてくれていると信じている。
あげ始めたらきりがない。それぞれのマンガとの思い出はまた起稿することにしよう。

さて、そんな私だが、鬼滅の刃は全く興味がなかった。ブルーピリオドがすばらしいとするnoteにも書いたが、鬼滅の刃に関しては完全に乗り遅れてしまっていた。そうなると、なかなか手が着かない。なにせ、君の名は。は見たことがない。このワードを聞いて思い出したのは、祖母がもう一度見たいと言っていたラジオドラマから映像化されたあの映画のことなのだから。

「鬼滅の刃を全巻そろえようよ!」
私がマンガを全巻そろえようとするときの労力はなかなかのものなのだが、家族のそれは私の労力など微塵も介しないようだ。
しめた!
心の中で叫ばずにはいられなかったが、その場は至って冷静を装い、
「うん。そうだね。おもしろいらしいもんね。」
とまあまあ感を出しながら答えた。これで、私のそろえたいものもそろえやすくなる。その期待感を抑えるのは簡単ではなかったが、どうやら成功したようだった。

さてさて、鬼滅の刃である。
まだ一読のみなのだが、これがなかなかにおもしろい。どんどん読み進めてしまうし、泣けるという話題なのもわからなくもない。

人を恐怖に陥れている鬼は、人間が創り出したものであり、それは言うなれば人そのものでもあろう。鬼と人が入れ替わった物語となっても何ら違和感はないのではないか。
作者が登場人物のバックボーンを詳しく設定しているからこその深みも感じられ、それだけに多くの登場人物に感情移入しやすい。

売り出し方がまた上手だとか何とかは置いておいて、作品そのものがとても良くできていると素直に思わせてくれた。
最近どっぷりと嵌まっている『ミステリという勿れ』とはまた違ったハマり感を味わわせてくれた。久しぶりに少年ジャンプコミックスにやられた爽快感。とても心地よいものだった。

今日もようやく自分の時間がやってきた。
楽しみができた時の家事をこなすスピード感も半端ない。
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